女性をエンパワーするぞ!!!!!

理系院卒のITエンジニア。今年、事実婚で結婚しました! 女性のエンパワーメント(WEPs)に興味があります! ジェンダー全般、勉強中!

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【要約①】男性危機ーメンズクライシス?国際社会の男性政策に学ぶ(著:伊藤公雄 他)

今日は、男性危機(メンズクライシス)?より、第1章「『男性主導社会の終わり』を前に」です。 2022年11月30日に出版された本です!(主に伊藤公雄先生の論文が多く引用されている章でした。) メンズクライシス(男性危機)の時代コロナ禍での男性リーダーたちの混乱ぶり コロナ禍で各国のトップのジェンダーと感染抑制の関係がニュースになった。ニュージーランド・北欧各国・台湾に見られる女性のリーダーは他者への「ケアの精神」が上手く働き、感染抑制に力を発揮できた一方で、アメリカやブラジ

    • 【本紹介】差別のない社会をつくるインクルーシヴ教育(著:野口晃菜、喜多一馬 他)

      今日はこちらです。 差別のない社会をつくるインクルーシヴ教育。 帯にはこんな文章が書いてあります!! 読後感 インクルーシヴという言葉は、インクルージョン、インクルーシヴ・リーダーシップのような言葉などからなんとなく知ってる程度でした。今回は、インクルーシヴ教育という単語も初めて知る状態で読ませていただきました!  読後感、端的に「こういうこと、学校で習いたかった~!著者の先生たちの授業、受けたかった~!」という感じです。同時に、果たして自分はインクルーシヴな生き方を背

      • 【読書感想】男性対象ジェンダー政策の国際的動向(著:伊藤公雄 他)

        今日はこちらの読書感想です。 まず前回に引き続き、男性危機・メンズクライシスは「文明史」レベルの歴史の変容であること!! この問題の意義、大きさは何度でも繰り返したいと思います!! 「男性不在でジェンダー平等を論じても、男性が変わってくれない限り、真のジェンダー平等は実現しないよね」というのは、本当にそうだと思った!ジェンダー平等の社会を実現するために必要なのは、女性の知識をつけることが一番の近道と思っていました。私の中の認識では、「女性が知識をつける」=「女性が男性と闘

        • 【要約③】男性危機ーメンズクライシス?国際社会の男性政策に学ぶ(著:伊藤公雄 他)

          今日は、男性危機(メンズクライシス)?より、第3章「男性対象ジェンダー政策の国際的動向」です。 これまでに1章「『男性主導社会の終わり』を前に」、2章「危機に直面する男たち」を要約しており、下記のマガジンでまとめています。 男性にとってのジェンダー平等ジェンダー政策における男性の「発見」 長らくジェンダー平等政策において男性はその対象ではなかったが、2000年代以降、ジェンダー平等には男性が変わることが必要であると認識されるようになった。同時に、男性性という既存の社会規範

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        【要約①】男性危機ーメンズクライシス?国際社会の男性政策に学ぶ(著:伊藤公雄 他)

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        • 読書感想文
          7本
        • 論文紹介
          2本
        • 本紹介
          9本
        • 【要約】男性危機ーメンズクライシス?
          3本
        • 【要約】ジェンダーの発達科学
          8本

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          【御礼】2000ビュー【感謝】

          こんにちは!このnoteを始めてそろそろ1か月ちょっとが過ぎました。 昨日、2000ビュー目をいただきました!本当にありがとうございます!! 1つ1つのスキ、ビュー、コメント、フォローが励みになっています。本当に感謝です!! このnoteは、主に女性活躍を目的として、ジェンダーに関する正確な知識や研究結果を発信していくことを目的として書いています!1人でも多くの方に読んでいただいて、「日頃の生きづらさには、こういう理由があったんだな」「こういう理由があったなら、こうしてみ

          【御礼】2000ビュー【感謝】

          【読書感想】危機に直面する男たち(著:伊藤公雄 他)

          こちらの感想です。 目が覚めるような思いで読みました!!!!! そうか、今私たちが直面しているジェンダーに関する問題は、人類史的な変化の中で起きている問題だったのかと!! 技術の発達、産業の発達・成熟、それによる社会の変化の中で、色々なものが不安定になっている。その中で、大きく男性の役割が変化しつつある。誰しも変化や不安定な状況は怖いため、メンズクライシスと言われるような男性の不安定さが全世界で浮き彫りになっていると理解しました。 変わるのは本当に怖いし、今までの努力を

          【読書感想】危機に直面する男たち(著:伊藤公雄 他)

          【要約②】男性危機ーメンズクライシス?国際社会の男性政策に学ぶ(著:伊藤公雄 他)

          今日は、男性危機(メンズクライシス)?より、第2章「危機に直面する男たち」です。 2022年11月30日に出版された本です! 第1章「『男性主導社会の終わり』を前に」はこちらで要約しています。 メンズクライシス(男性危機)とは?男性問題の時代が来る メンズクライシスを「近代社会の産物としての男性主導社会の揺らぎの中で20世紀後半以降生じている、経済的・文化的・社会的・心理的な不安定性がもたらす男性性の危機」と定義する。 メンズクライシスの背景 現代の産業構造では、製造業

          【要約②】男性危機ーメンズクライシス?国際社会の男性政策に学ぶ(著:伊藤公雄 他)

          【読書感想】男性危機ーメンズクライシス?国際社会の男性政策に学ぶ(著:伊藤公雄 他)

          こちらの読書感想です。 なんと2022年11月30日に発売された本です、めちゃ最近! 買って届いてびっくりしました!新刊を読めて嬉しいです!ありがとうAmazonサジェスト機能!  まだ1章しか読めていないのですが、とても良さげな香りがしますので、まとめていこうと思います!女性学に関する本やフェミニズム関連の本は本当にたくさんあるのですが、男性学に関する本は割と少ないイメージがあり…、このように複数の男性著者により書かれているのは、かなり力が入っているのでは!!と素人なが

          【読書感想】男性危機ーメンズクライシス?国際社会の男性政策に学ぶ(著:伊藤公雄 他)

          【本紹介】女性の世界地図(著:ジョニー・シーガー)

          今日はこちら。 ジェンダーに関する世界的な指標と言えば、GGGI(グローバルジェンダーギャップ指数)が有名です。主に、経済・政治・教育・医療の4分野で測られています。日本は教育と医療においては平等さが高いのですが、経済と特に政治の不平等が知られています。  この本では、あらゆる面におけるジェンダーギャップを世界地図上にマッピングすることで、その地域性を見やすくしています。  個人的な偏見ですが、東南アジア~中東、またアフリカなどは女性の権利が全般的に低くなっているのでは

          【本紹介】女性の世界地図(著:ジョニー・シーガー)

          【本紹介】最下層女子高生(著:橘ジュン)

          今日は、橘ジュン先生の最下層女子高生ー無関心社会の罪(小学館新書)を紹介します。 幼少期から肉体的・精神的虐待、性的虐待を受けたり、極度の貧困の中に育ち、家にも学校にも居場所のない、女子中学生・高校生や20代の女性のエピソードが説明されていました。 エピソードの中で紹介されるケースは、両親に金銭面や生活面で何らかの問題があり、ネグレクトやDV・性的虐待の被害を受けた若い10~20代の女性が中心でした。家での精神的な被虐のせいで学校でもいじめの対象となり、どこにも居場所がな

          【本紹介】最下層女子高生(著:橘ジュン)

          【要約】性差・性別役割(著:青野篤子)

          本文は、『ジェンダーの発達科学』より、第2章。 性差とはセックスとジェンダー  セックス…生まれつきの生物学的な差、男性でも女性でもない多様な性が存在している  ジェンダー…生後に作られる社会文化的な性差 ジェンダーステレオタイプ ジェンダーステレオタイプは多くの国で類似していることが明らかになっている。即ち、  男性…「能力」「行動力」「有能さ」、独立的、客観的、行動的、競争的、等  女性…「美と従順」「温かさ・表出性」、やさしさ、他者の気持ちに敏感、信仰に厚い、等 た

          【要約】性差・性別役割(著:青野篤子)

          【御礼】100スキ【感謝】

          こんばんは!今日でこのnoteを始めてから23日経ちました! 今日ついに、100回目のスキをいただきました!! 本当にありがとうございます!!  1つ1つのスキ、ビュー、コメント、フォローが励みになっています。本当に感謝です!!   このnoteは、主に女性活躍を目的として、ジェンダーに関する正確な知識や研究結果を発信していくことを目的として書いています!1人でも多くの方に読んでいただいて、「日頃の生きづらさには、こういう理由があったんだな」「こういう理由があったなら、

          【読書感想】選択的夫婦別姓反対論にみる性差別/ミソジニー:制度導入“不要”論に着目して(著:鈴木彩加)

          夫婦別姓に関する論文を読んだので、その感想を書きます。感想です!!考察ではないです!! 下記で論文をまとめています。  一読して、面白い分析&考察だと思いました!!  選択的夫婦別姓は、反対派がいたんですね。賛成派が少ないから社会に声が届かないのかと思っていました。賛成派以外の人は無関心だと思っていたのですが、反対派がいたんですね!!  反対派の意見の根拠として、「選択的夫婦別姓は不要だ」という論があるようです。その3つの論理としては、下記でした。  これ、個人的に唸っ

          【読書感想】選択的夫婦別姓反対論にみる性差別/ミソジニー:制度導入“不要”論に着目して(著:鈴木彩加)

          【論文紹介】選択的夫婦別姓反対論にみる性差別/ミソジニー:制度導入“不要”論に着目して(著:鈴木彩加)

          今日は気になった論文を紹介します。 牟田和恵 編 フェミニズム・ジェンダー研究の挑戦:オルタナティブな社会の構想より第 2 章。 下記から全文PDFにアクセスできます。 著者は筑波大学人文社会系の鈴木彩加准教授でした。 はじめに 日本における夫婦同氏制度は、ジェンダー平等の観点から是正するように、2000年以降4度にわたり国連女性差別撤回委員会から求められている。1990年代以降、選択的夫婦別性制度の導入が検討されており、ここ数年においては制度導入を求める市民運動や世論

          【論文紹介】選択的夫婦別姓反対論にみる性差別/ミソジニー:制度導入“不要”論に着目して(著:鈴木彩加)

          【読書感想】イギリスにおける女性取締役登用の歩み(著:本間美奈子)

          下記で紹介した論文の感想です。感想です!!考察ではないです!!  感想です。   4年間8か月で女性取締役倍増って、シンプルにすごいですね!! 日本の企業は、部下なし担当課長の女性を増やすのですら手間取っているのに。 デーヴィス報告書の取り組みが結果につながった要因は下記のようです。 ・産業界の課題意識に刺さるようなビジネスケースの提示やコミュニケーションが出来たこと ・各勧告に具体性があったこと ・アーリーアダプターのリーダーシップが強かったこと ・ステークホルダー全体

          【読書感想】イギリスにおける女性取締役登用の歩み(著:本間美奈子)

          【論文紹介】イギリスにおける女性取締役登用の歩み(著:本間美奈子)

          今日は、久留米大学法学部の本間美奈子教授の書かれた研究ノートを読んでみたので紹介します。 全文PDFへのアクセスは下記リンクから可能です。 p.20ページ以降の「Ⅳむすびにかえて」が簡潔で分かりやすかったです。 自分の理解のために、ちょっとまとめます。 論文の狙い 2013年、EU議会において企業の役員における女性比率を向上させる勧告が可決されたことにより、各国でクオータ制を法律義務化する動きが見られた。この中、イギリスはクオータ制への導入に抵抗したが、企業の自主努力に

          【論文紹介】イギリスにおける女性取締役登用の歩み(著:本間美奈子)