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超大企業の破綻。父の失職から始まった私のキャリア(仕事)
こんにちは。
普段は「プロダクトマネジメント」に関するnoteを書いてます、@go-go-pdmです。
■自己紹介
現在、フリーランスで「アプリやDXに関する商品企画・開発(プロダクトマネジメント)支援」の仕事をしています。
これまでの経歴:プロダクトマネージャー歴12年
ex)フリーランス←メルカリ←タクシーアプリGO←DeNA←スマートロックAkerun←SoftBank
noteでは、経営・企画・プロダクトマネジメント・キャリア(転職)の情報発信をしています。
https://twitter.com/go_go_pdm
今日は、これまで数多く転職をして、現在はフリーランスとして活動している私の「キャリア観」について書きたいと思います。
とはいえ、
正直、私よりキャリアも転職も上手くいっている方なんでごまんといらっしゃいますし、そういった方々のnote読んだ方が有益だろうなと思います。
ただ、こういった「キャリア記」みたいなものは公開されるサンプルがいくつあっても良いと思いますし、
タイトルにもパンチつけたので、読み物として楽しんでもらえたら嬉しいなという気持ちです。
さて、そんな中でも目を通していただける方向けに、
今回の結論として、
■ 大学生(10年以上前)の頃から変わっていない
■ 「エンプロイヤビリティ(雇用される力)」を意識し、今でも意識している
■ 楽観的でいて、ミラーリング(事象に対して見方をずらして捉える)で自分の都合の良いように考える
■ エンプロイヤビリティを考えるときに、「職種として有望か(hopeful)」「自分がやりたいか(will)「上流工程に関わるか(strategic)」という3点を考えている
ということについて以下に書いていきたいと思います。
(見出しが長くて読みづらいのは先に謝っておきます。。)
超大企業でも破綻する現実を知った日
そもそも私が自分のキャリアは自分で切り拓いていかないといけないんだなと意識したのは、父が勤めていた会社の経営破綻でした。
以前私の父は、皆さんご存知の航空会社で働いていました。
2010年。
ちょうど私は就活中の真っ只中で、ちょうど就職氷河期と呼ばれるときでした。
確かその会社の会社更生法適用のリリースがされる前から、経営破綻が近いことは話題になっていて、父はそのリリースが出される前には早期退職募集に応じていたような記憶があります。
ちょうど就活中でしたので、自分の父の仕事どうなるんだろうということももちろん気になりながらも、
「こんなデカい会社がこんなことになるのか…」
というのは本当に衝撃的でした。
(ちなみに私を育ててくれたといっても過言じゃないその企業への感謝と愛着はいまだに私自身あります)
もはや「安定」などないと思った方がいいと思った。大学生3年生、就活中。
当時の私はとにかくそう思いました。
もちろん、40代にも近づいた今考えれば、ここまでの規模の会社の経営破綻は珍しいケースですし、日本の超大企業と呼ばれるところの経営陣、従業員の方々は本当に優秀な方ばかりが揃っていますので、この規模の会社の破綻はレア。
それでも、
いざとなったら自分で自分のキャリアは切り拓かないといけないと、当時強く強く思ったのです。
困難(トランジション)を切り開いた父のキャリア
そんな中、父はその航空会社を辞めることになったのですが、なんだかんだあれよという間に再就職を手にしていました。
正直、父の仕事の話とかいまだにあまり聞いたことがないですし、仕事ができたのかできなかったのかも本当にわからないです。
ただ、父は理系でざっくり言うとエンジニア職種でした。
やっぱり強いなエンジニア。
ちなみにどうでもいいですが、私は歴史大好きな死ぬほどの文系です。
結局、父は悪い方の転機(トランジション)を乗り切った。
エンンプロイヤビリティ(雇用される力)を、人生で初めて体感した瞬間でした。
社会人として成長できそうな会社を探し始める
そんなこんなで、自然と私の就活も方向転換しまして、
「社会人として成長できる」
とか
「そのうち転職というのも意識しておく」
というのがセットされました。
「エンプロイヤビリティ(雇用される力、転職する力)」を就活の時から意識を始めたんです。
「大企業の総合職で入社。けど最初の配属はコールセンター」あなたならどう受け止めるか?
そして、本当に運良く最初の会社に入ることができたのですが、もしかしたら期待とは違ったなと思う方もいるかもしれない、そんな部門に配属されました。
(ちなみに最初に断りを入れますが、私は一番初めに所属できた会社のことが今でも好きですし、在籍させていただいたこと自体に感謝しかありません。私の礎を作っていただけた。
しかも、上司、先輩、同僚たちには本当に恵まれました。)
私の最初の配属はカスタマーサービス(コールセンター)に関する部門でした。しかも、地方拠点。東京の本社ではありません。
一方、同期たちはほぼみんな東京。
新卒研修期間までは東京だったのですが、研修が終わって配属が発表されると、同期のみんながかわいそうにという顔をしていたのを、今書いてて思い出しました。
私がいた会社のカスタマーサービスは、主に電話対応(コールセンター)になっていて、実際に受電業務をするのは、外注先企業の方々でした(当時)。
なので、私(達)の仕事としては外注先企業の管理をするのがメインの業務でした。
さて、同じ状況だったらどのように想いを抱きますか?どのようなモチベーションになりますか?
「有名企業に入れたんだから十分だろう!」
その考え方もありますよね。私はどちらかと言えばそっち派。
「せっかく有名大学を出て大学ではxxxを専攻して卒業したのに、それを活かせないのは期待と違う」
こう思う人もいると思います。小さいときから(私と違って。。)頑張って勉強して努力してきた人たちは尚更そう思うでしょう。
このように色々な思いがあると思います。
謎のポジティブな勘違い① マーケティングとかの素養になるんじゃないか
私はすでに答えを書いてしまいましたが、入れただけでラッキーに感じてましたし、そこからなぜか変な勘違いを発動させました。
当時まだテレマーケティングというワードがまだそこまで聞かない感じではなかったり(でも結局テレマーケに関わることはなかった)、
データとかも膨大にあるのでデータ分析のスキルとか身につきそう(これはあながちハズレではなかったが…)
みたいなことを盛大に勘違いしていました。
でもこれ良い面もあって、
ご存知の方もいるかもしれませんが、カウンセリングやコーチングで利用される「ミラーリング」というのを自分自身に行っていた、ということでした。(セルフミラーリングと呼びましょう)
結論として、結構勘違いをしてたんですが、とにかくポジティブに捉えていました。
同期に比べても大学のレベルが一番低い方だなという自覚もありましたし、ここから頑張ろうみたいな。
謎のポジティブな勘違い② レアな職種な職種で逆にチャンスなんじゃないかと
また、同期の大半が営業職だったのですが、自分はそうではなかったので、逆にレアかなーみたいな感じでも捉えてました。
レアな方がいいでしょ、みたいな。
めっちゃ楽観的。
この考え方は正直今でも大切にしています。
自分をレアな方向に追い込んでいく。
レアというのは先ほども記載しましたが「Hopeful」である可能性があったからです。
勘違いであっても、そう思うことができたのはラッキーでした。
2年目、東京本社へ異動。今でもやっている「PM」という仕事に出会う。
やっと仕事も少しわかってきたし、関東じゃない地域めっちゃ楽しいなー、上司や先輩もめっちゃいい人たちだし、もう2年くらいこの地で頑張ろう!と思っていた矢先、異動発令でした。
この先の話はまた後日にさせてください。
ただ、この異動によって、私は現時点でメインの仕事(職種)としている「PM」「プロダクトマネージャー」という仕事を始めていくことになりました。
もちろん、そこからずーっと、最近までキャリアにも仕事の仕方にも悩んでいました。
ちなみに、側から見たら上手くいっているね、とか言われますが、ぜんぜんです。
悩んで悩んで、できなくてできなくて、悔しい気持ちの連続が社会人2年目以降、10年以上続きます。
夢から逆算したキャリアではない。偶然の産物としての今の仕事との出会い
ここまで読んでいただいて、
決して逆算からのキャリアだったり、「〜になりたい!叶えたい!」みたいなキャリアじゃないことがお分かりいただけるかと思います。
そんなこんななんで、今までも、今でも「俺本当にこの仕事好きなのかなぁ」なんて悩むこともありますし、
「〜になりたい!」と思ってそれを叶えてきた人たちを心から尊敬しています(あと正直に言えば軽い嫉妬心もあるw)。
自分視点で考えれば、「本当に運が良かった」というその一言につきます。
私が好きな(というか共感している)キャリア理論に「計画的偶発性理論(プランド・ハプンスタンス・セオリー:Planned Happenstance Theory)」というのがあります。
めっちゃ簡単に言えば、
「キャリアって逆算じゃなくて、積み上げだし、運要素強いよね、でも運引き寄せるのは自分のマインド次第」
という考え方です。
そこでは「運の引き寄せるのは自分のマインド次第」について、具体的なスタンスについて紹介されています。
1️⃣ 好奇心
2️⃣ 持続性
3️⃣ 楽観性
4️⃣ 柔軟性
5️⃣ 冒険心
これだけみると、外向的じゃないと無理と感じるかもしれませんが、実際私も外向度はそこまで高くなく内向さも結構持ち合わせています。
たとえば冒険心などは、外的なものだけじゃなくて内的なものもあると思います。
偶発性つまり「良い意味のハプニング」を、計画的・意図的に自分の仕事に起こしていこう、という理論の紹介でした。
客観的に考えたときに、自分がどのようなスタンスで居続けたか?
私としては「運良かったー」という感想で終わりなのですが、それではたぶん他の人の参考にはならないので、
まとめの代わりに、自分がどんなスタンスだったのかを客観的に書きたいと思います。
① 大企業に居続ける未来は考えない。転職を前提とした「エンプロイヤビリティ(雇用される力、転職力)」が高まるにはどうしたらいいかを意識した
② 楽観的でいること、ミラーリング(見方をずらして事象を捉えてみる)を自分にとって都合よく使う
③ 上流工程へ登っていく
④ 未来のある有望な仕事かどうかを考える
こんな感じです。
今回書いた私の昔話は主に①と②でしたので、また③と④についてはそのうち書きたいと思います。
ちょうど退職金制度の変更に関するニュースが出ていたりなど、日本としては国を挙げて転職促進の方向になっているかと思います。
そんな中、①や②というのは特に若い方にとってはぜひ意識してもらえたら嬉しいなって思ったりします。
長々と読んでいただいて本当にありがとうございました!
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