なぜベンチャーの社長はわがままなのか

ベンチャーにいて特に社長と仕事をすることが多いと、社長ってわがままだなあとよく思います。

「またわがまま言ってるなあ」「振り回されて大変だなあ」とよく思うのですが、最近は悟りました。

ITベンチャーの社長がなぜわがままなのか。答えはこうです。

社長がわがままというよりは、そもそもベンチャーは大株主であり創業者であるオーナー社長のわがままを実現することを目的として創業されており、それが存在意義だからです。

社長はなぜわがままなのか、ではなく社長のわがままをきっかけとして会社が作られており、わがままの実現がゴールなのです。

・事業を伸ばして地位と名誉を手に入れたい
・市場の歪みを直したい
・自分の仮説を検証したい

オーナー社長が資金を調達してわざわざ会社を作った目的はいろいろありますが、いずれの場合もその実現が会社のミッションです。

なので、ベンチャーに入って社長わがままだなあと愚痴をこぼすのはお門違い。

もっというとベンチャーを起こすという行為は、ある程度効率的であるはずの市場に対して歪みを正そうとする行為であり、そんなことをやろうとする人がわがままでないわけがありません。

株式会社は株主のもので株主に利益を還元するために存在するのが資本主義のシステムですが、そのシステムにおいて大株主であり創業者であるオーナー社長のわがままを実現することは至上命題なのです。

そんなベンチャー企業の社員のミッションは、オーナー社長と伴走しわがままを実現し、そして実現する過程や実現した結果によって自分のわがままも実現することです。

ベンチャーに転職する上でなぜカルチャーフィットが大事かというと、それは会社によって実現したいわがままに大きく違いがあり、社長や会社が実現したいわがままと、ともに働く社員が実現したいわがままがうまく合致することが会社にとってもはたらく社員にとってもとても重要なことだからです。

ベンチャー社員はしっかり社長のわがままを実現してあげましょう、自分のわがままを最優先させたい人は自分でベンチャーを起こしましょう。

https://peing.net/ja/go_director?event=0


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?