雪のふるさと part2
前回の続き。
引っ越し当日、部屋に入った私達は不動産屋の手違いで未だ電気が来ていないと知り酷くショックを受けました。
水は出たのでトイレが使えて良かったけれど・・・
そして、3月~5月は引っ越しシーズン!
引っ越しトラックの相乗りをした為、荷物を積んだトラックは数日後に到着する予定でしたので部屋には何も無い上、電気も付かないという…
私達は一組の布団を購入して(コチラは想定内)初日は電気が付かない真っ暗な中で眠りました。※街の灯りで一応見える。
本当に心細かったけれど、息子が「キャンプみたい」だと喜んでくれたのが幸いでしたし「大冒険の始まり」だな~と実感が湧きました。※不安の方が大きかった。
翌日は市役所へ。
そして数日間は記憶がないほど様々なトラブルを乗り越えながら…バタバタと引っ越しも無事に終わりました。
息子は近くの保育園に通い始め、私はハローワークへ。
結婚してからずっと専業主婦だったので、いきなり仕事を始める自信がなかったということもあり、職業訓練の単発セミナーを受けたりする中で、顔見知りや友達が増えていきました。
何もかもが!目新しくて!珍しくて!
のんびり家に居る暇も無いほど、色々なところに出掛けて多くの本物体験をしました。
支援センターの砂場でピカピカの泥団子を作ったり、カタツムリを捕まえて飼育したり。特に保育園からの帰り道、お友達と一緒にするザリガニ釣りが楽しかったです。
日本の名水100の湧き水がアチコチに流れていて、飲み比べしたりもしました。息子は利き水が出来るくらい水に詳しくなりましたし、環境保護への興味や関心が更に強くなりました。
キャンプをしたり、化石を発掘したり、星空日本一の地で毎週末の土星や木星観測、名物の七間朝市に出店して息子が作った石アートの作品が売れて大喜びしたり。
お祭りが多い地域だったこともあり、お手伝いボランティアに参加したりもしました。
ダム見学、川遊び、毎週のように通った自然保護センター。夜の虫を観察するライトトラップも毎回参加しました。ホタル狩りをして観察→翌朝返す体験も貴重でした。
金曜日は、体育館でのサッカークラブ。児童館や図書館、博物館にもよく通いました。
車で1時間から2時間程で行ける観光地=海の科学館、恐竜博物館、蟹ミュージアム、昆虫科学館、動物園、植物園などにもたまに出掛けました。
近場に、流れるプールや温水プールなどが幾つかありよく行きました。※保育園でもプールの時間がありました。
息子が保育園のイベントで小学校の見学(交流体験)に行ったという夜「あのね、僕は◯◯小学校には絶対に行かないよ。先生が怒りん坊で生徒を縛り付けるんだ。僕は、自由な学校に行きたい。」と言い出しました。
続けて…この頃、
運動会の準備や練習が始まり、息子はまたちょっと意地悪をされる事が増えて行きました。保育園のクラス(10人)では、ターゲットになった子の物を隠す遊びが流行り始めているという話も耳に入って来ていました。
運動会が終わり、息子が保育園を辞めて幼稚園に通いたいと言い出しました。
「幼稚園ならお弁当だし、早く帰れるから。僕は幼稚園が良いな。」※給食の量が多く辛かったらしい。
息子が悩んでいたのは知っていたし、幼稚園の先生や保護者さんとは仲良くさせて頂いていて様々なイベントにも参加していた事もあり転園はスムーズでした。
私は、職業訓練の後期の受講を辞める事にして息子の送り迎えや、小学校探しをスタート。
幼稚園に通いはじめた息子は、環境に直ぐに馴染み仲良しのお友達が出来ました。年長は6人クラス!
秋がバタバタと過ぎ去り、雪が降りました。
息子は6歳の誕生日を迎え、ジュニアパイロットを利用出来るようになったので、誕生日の当日は1人で飛行機乗って羽田空港でお父さんと合流し、久しぶりの都会を満喫。お父さんと2人で、自由を謳う小学校の見学というミッションをクリアし、大きな誕生日プレゼントを抱えて、また1人で飛行機に乗り帰ってきました。※ジュニアパイロット
お正月が終わり、テレビを真似て
「はじめてのおつかい」をやってみたいという息子。
近くの美容室で散髪して、肉屋で牛肉を200グラム買って帰るという「はじめてのおつかい」を息子に提案し、体験しました。田舎暮らしならではのご近所付き合いが有難かったです。
雪、雪、雪の毎日。
毎週末、スキー三昧。
幼稚園から帰宅したら(幼稚園でも)雪遊び。
私はひたすら雪かきで筋肉痛の毎日。
雪まつり、雪だるま祭り、雪のイベントが盛りだくさん。
雪が降り過ぎて自衛隊が出動する程の災害ではありましたが絶対に忘れられない楽しかった思い出です。
また雪尽くしの日々を体験したい!でも寒いのは嫌だな~と、そんな感じで…母は複雑な心境ではあります。でも、雪は大好き!また行きたい!
1月半ばに自由を謳う小学校の面接・入学テストを終え、無事に入学が決まり安堵しました。息子は、小学校の校長先生と「毒蛇がどうして自分の毒で死なないのか?の研究をするんだ~♪」と、ワクワクご機嫌でした。
そして入学準備の為に、卒園式よりちょっと早めに神奈川へ戻る事になりました。
仲良くして下さった方々が送別会を開いて下さり、ワイワイ賑やかに送り出して頂けました。
大好きな幼稚園の先生やお友達とのお別れ。
息子は、3歳から幼稚園→幼児園→保育園→幼稚園と転園を繰り返しました。
一番楽しかった幼稚園だったそうで、小学校が無くて神奈川に帰るのは嫌だから「小学校を作って欲しい」と先生にお願いしていたくらいでした。
※今でもたまに、あの幼稚園が小学校だったら良かったのに~と言います。
「ぼく、ここに300日泊まりたいな~♪」と言った、当時4歳だった息子。
翌年、ホントに!300日くらい!※正確には数えていない。
プチ移住ではありましたが、素晴らしい日々でした。
あれから3年が経ち、息子は9歳になりました。
今回の大雪の大変さをSNS等で知って、思わず懐かしくなり…幸せな気分いっぱいに楽しかった思い出を語ってくれました。
私は私だけでなく、息子にとっても!一生忘れられない素晴らしい日々だったのだと改めて知ることになり、こうして振り返りのnoteを書くことが出来ました。
読んで頂き有難うございます。
最後になりましたが、
大雪の被害に合っている方々へ
心から御見舞い申し上げます。
早く日本中の雪や寒さが落ち着きますように。