事例検討&文献抄読会に参加しました!
こんにちは、学部生のアキです。4月から院生になります。今日は、抄読会に参加させていただきました。ちょっと思っていた抄読会とは違って、現場の人たちと一緒にするもので、現場でのお困り事例を中心に、それを解決に導くエビデンスを先輩が探して発表して、エビデンスをクリティークしながら事例検討をするというものです。
今回は認知症高齢者の食欲不振の事例について、臨床の現場から病院の医師、看護師、訪問看護師、介護職、施設職員の方々、認知症看護認定看護師とともに、先生や院生の先輩20人以上が参加して、熱心に議論されていました。
みなさんそれぞれ職業や働く場が異なりますが、今まで経験されて得た気づきや知識を出し合って、対象者の方がよりよい生活をすることができるように考えていらっしゃいました。
私はその様子を見て、多職種で議論することで視点が広がるということを実感し、対象者の方を環境を含めて包括的にとらえるとはどういうことなのかについて具体的に学ぶことができました。
とりわけ印象に残ったのは、「対象者の方に食べてほしい思いでケアをする側が横で介助していることによって、対象者の方が食べることができなくなっており、対象者の方を一人にしたら食べていたということがある」ということです。これは自動性意図性の乖離という症状ということで、自分がよかれと思ってしていることが、対象者の方にとって不自然な状況を生み出していることがあるというのは衝撃的でした。
対象者の方の視点を忘れてはならないと思いました。
また、今回、院生の先輩が質的研究やシステマティックレビュー、エビデンスサマリーを用いて事例に反映できるものを検討して発表されており、研究を臨床に結びつけるとはどういうことなのかについても知ることができました。
先輩とは異なり、臨床経験のない私ですが、研究を通じて最先端の知識を学んで臨床に活かせるようになりたいと思いました。
文責 学部生アキ