#小説
糞ったれDJ!ぶっ殺し太郎さん
フロアは血塗れで、匂いも凄い。
「つまんねえつまんねえ。次、早く次の曲。」
男は、血に濡れた日本刀をDJに突きつけて言い放つ。
股間を濡らしたDJが、ガタガタと震えながら、レコードバックを漁る。
右のターンテーブルで回転するのは、4つ打ちハウスとジャズが合わさった北欧系の洒落た楽曲だ。
左のターンテーブルで回転するのは、レコードではなく切断された人間の首だ。
まだ若い、二十代半ばの青
この世と俺らの境界線
奴らの領域が膨張し、包囲網は突破された。
肥満児は、長い木の棒で警官の腹を易々と貫く。
「う……お?」
——馬鹿な?
こんなせいぜい小学5年の子供が?
防刃ジャケットをあんな木の棒で?
銃弾は命中したのに平気なのか?
警官の頭を、数々の疑問が一瞬で過ぎり、激痛が疑問を追い出した。
だがその痛みもすぐに消えた。
警官の身体は、見る見るうちに制服ごと小さくなり、茶色い塊へと変貌する