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リソース管理型放置ゲー『Evolve』をやろうぜ!!

メインで長編RPGをやっているような気分でも、パソコンを弄っている片手間に他のゲームに手を出してみたくなってくることがある。
本腰を入れてやるほどではないが、眺めたりカチカチやっていたりしていて楽しい、くらいの心地にはなりたいもので、そういう時は放置ゲーなんかに行きつくことが多い。

先日、何か良さげなサブにできるゲームはないかとふらふら探していたら、『Evolve』という放置ゲーを見つけた。ちょっと触ってみて中々いい感じだったので、今出来る範囲で紹介記事のようなものを書いてみようと思う。

本作はクリック操作とその自動化を用いて、生命の種の進化や文明の発達を進めていくことを目的としたゲームである。
内容の雰囲気としては『Civilization』シリーズがかなり近い。あれをターン制ではなくリアルタイム制にした感じである。食料、木材資源、石材資源、知識といったリソースを消費して、どんどん文明を先に進めていくのが大まかな流れだ。
プレイ感覚で見れば超有名クリッカーゲーム『Cookie Clicker』にかなり近いが、あちらよりもクリッカー要素が少なく、その分自動化やリソース管理の要素が強い。
リソース管理という点では『艦これ』『ドールズフロントライン』『アズールレーン』などに通じるものもあるだろうか。あれらの作品で資材の備蓄を少しでも増やすためにちまちまと操作を繰り返すことに快感を感じるような性質の人であれば、まず間違いなく本作にも楽しみを見出せると思う。

ゲームをスタートした直後は最初の資源となるRNA(言わずもがなリボ核酸のことである)をクリックによって増やしていくしかないが、RNAを消費してDNAを作成、ある程度RNAとDNAを消費してOrganelles(細胞小器官)を作成するとRNAの自動生産が始まる。
そうした「進化」を進めていくと、やがてPhagocytosis(食作用)、Chloroplasts(葉緑体)、Chitin(キチン質)から一つを選び、それぞれ動物、植物、菌類の知的生命体として分岐する(確認した限りだと、現状動物分岐のみさらに細かく分岐が存在し、最終的に虫、人型、巨人、ドワーフ、獣、鳥、爬虫類まで分岐する)。
この、いわば種族設定によって後の文明の進化に様々な影響が出てくるようだ。

種族を決定し、先史時代最後のアップグレードとなるSentience(感性)を購入すると、いよいよ知的生命体として文明を構築し、その社会的変化を進化として進めていくことになる。
次にキーとなる資源は食料に木材と石材、そして知識となる。
人口拡大などによって自動化を進めつつ、主に知識を消費してのResearchによって、石器に金属器に貨幣に政府に外交にといった新しい要素をアンロックしていく。
要素がアンロックされるたびに管理する項目が増え、どんどんゲームは複雑になっていく。この手のちまちまとした操作が好きなタイプのゲーマーにとっては無上の喜びの時間となることだろう。

私は現在菌類の知的生命体……いわゆるマタンゴでプレイしており、文明はアルミニウムを精製できる程度のところまで進んでいるが、現時点でも放置ゲーというよりメインゲームにするに値する熱中度がある。気がついたら他のことを放り出してずっとパソコンの画面に齧りついてカチカチと数字を管理しているのだ。嬉しい悲鳴というやつである。

しかし、このゲームには難点もある。
ここまで読んできて英単語が羅列されまくっていることからお察しの読者も多いかもしれないが、このゲームは日本語に対応していない。
結構色々な言語に対応しているが、その中に日本語はなく、ゲームの内容上普段使いしないような単語が大量に出てくるため、プレイヤー自身にとって最も易しい言語でプレイしたとしても、結構な時間をテキストの解読に費やすことになるだろう。
さらに言うと、このゲームはブラウザゲームだが、表示される文字をいわゆる「テキスト」として表示していない。つまりコピーアンドペーストができない(デベロッパーツールなどを用いればできなくもないかもしれないが、その手間を増やすのは本末転倒というものだろう)。
円滑にゲームを進めるには、度々語の意味を調べて、ゲームの内容を理解していく必要がある。これは非常に大変だ。

この部分をクリアできる人にとっては、かなり理想的なリソース管理型放置ゲーであることは間違いない。
いつか日本で流行って、翻訳されたり有志wikiができたりしないだろうか。
どうにかして広めたいものである。


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