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忌み鬼マルギットを倒しました

今回は『エルデンリング』の話である。

かつて『SEKIRO』で「もう一回だけ挑戦させてくれ」と唱えながら徹夜でゲームしたのを思い出すハマりっぷりで、今作も私の生活サイクルを破壊しまくっている。作業ゲーとはまた異なるやめ時のなさだ。「もう一回だけ」が止まらない。

つい先ほど、序盤の壁でありメインストーリー進行に必須であろうボス、「忌み鬼 マルギット」の攻略を終えてきた。
『Bloodborne』におけるガスコイン神父、『SEKIRO』における葦名弦一郎、要するにフロムゲー特有の序盤にプレイヤーの心を折ってくるボスである。
両者ともに各作品の序盤に位置するボスであるが、ガスコインの突破率(撃破によるトロフィー取得率)は60%弱、葦名弦一郎の突破率は40%弱と、大体半分程度のプレイヤーがゲームの序盤で攻略を諦めていることが分かる。

『エルデンリング』はまだ発売から一週間程度しか経っていないため、突破率は非常に流動的だが、少し調べてみると、2月末時点で大体40%弱だったらしい。
安心安全な心折設計だ。

私は最初の二日間ほとんど初期装備のままでマルギットに挑み続けて突破できず、フィールド各地を探索しがてらレベリングを行ってから挑戦してみることにした。

本作はオープンワールド型のゲームであるため、実はマルギットを放置していてもかなりあちこちを探索できる。
ルーン(本作における経験値)を大量に稼げる場所や、強力な装備を手に入れられる場所、マルギットよりも強いボスがポンと出てくる場所。作品の舞台となるエルデの大地は、過去の作品群と比べて圧倒的に広く、圧倒的に自由だ。

そのため、経験値を沢山稼いで強力な装備を手に入れてからマルギットを撃破する、という抜け道を比較的簡単に実行できる。
実際私はそんな感じでマルギットを撃破した。レベルはごりごりに上げていったし、他のボスを倒して入手したネームド装備を担いでいった。
この手段が取れるため、マルギットの突破率は過去のフロムゲーの鬼畜ボス群と比べて高くなるのではないかと予想している。

難易度至上主義のフロムゲープレイヤーからは「ヌルい」と評されるかもしれないが、私はこのオープンワールド化による変化は歓迎すべきものだと考えている。
「最初のボスに何度もボコボコにされて心を折られ、あちこち寄り道をしているうちに強くなってから、もう一度挑戦してみる(そしていずれ撃破する)」というゲーム体験は、かなり上質なものになるはずである。
実際、オープンワールドの楽しみであるフィールドの広さそのものと、強敵に加えて謎や秘密が多く散りばめられるフロムゲームとの相性は良好で、「今日はこっちに行ってみよう、今度はあっちに行ってみよう」とどんどん寄り道が楽しくなってきて、その度に新しい発見があるのだ。

マルギットを倒したことで、行ける場所は一層増えただろう。
広大なエルデの大地にあとどれだけの秘密や脅威が眠っているのか、そしてそれらが私をどれだけ憧れさせ、興奮させてくれるのか。
実に楽しみである。

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