分かりあえなくてもすすめる
親しい友人、苦手な上司、恋人、世界中の人々はそれぞれ皆見えてる世界は違う。
物事に対しての感じ方や見え方はそもそも皆違って当たり前だということ
それがスタートであるということは誰も揺るがしようのない事実であって、そのスタートでつまづき立ち往生するのか、逆走か、前を向いて歩くのかそれは自分次第であるということ。
その当たり前を前提として、過程を作り上げていかなきゃいけない。
単純に物を見る目の高さも位置も違う。
視力、聴力、嗅覚、様々な感覚が違う。
どう思うかも人それぞれ
どこに向かうか
各々のコミュニティで議論することが重要。
介護現場においては相手は利用者さんで、利用者さんが良くなることと、悪くなっていくことどちらが良いことなのか?
その点に関しては明白であるはずなのにうまくいかない。
スタッフ同士が分かりあえていないから?
それはよく聞くけどそれよりもどこに向かうかが重要。
有名な話だはないけど人によって得る情報の違いを表した話がある。
《赤い車と緑の車》という話
あなたの目の前を1台の“赤い車”が通り過ぎた。
この道路は車なんて滅多に走らない。
月に数台程度だ。
“赤い車”が通り過ぎた時、道路の反対側に男が一人立っていた。
車が通ったことが珍しかったので、あなたは次の日職場の皆に伝えた。
すると「お前本当は車なんて見てないんだろ!?」と上司に言われ反論したが「昨日あの道路を通ったのは“赤い車”じゃなくて“緑の車”だぞ」と言われ周りの人からも少し軽蔑の眼差しでみられるはめになってしまった。
仲のいい同僚には本当に見たんだと伝えると一応は信じてもらえたようだ。
これは上司の嫌がらせなのか?
こんな上司と働けるか!
あなたはそう思った。
仕事は辞めるわけにはいかないし、この件は忘れられるまではそのままにしておくこととした。
後日、職場で会議があり、外部の人もきた。
その外部の人の中に“赤い車”を見たとき道路の反対に立っていた男がいた。
上司もその場にいた為、男に意を決して聞いてみることにした。
「先日、あの道路を車が通った時いましたよね?あの時通った車の色って覚えてますか?」
すると男は「緑だった」と答えた。
上司から「おい!またその話か失礼だろ!この方から私は“緑の車”の話を聞いたんだぞ!」と怒鳴られた。
社長が現れこう言った
「いやいや、二人とも間違ったことは言ってないぞ。あの車は私ので、左が赤、右が緑の世にも珍しい車だ。それをお互い左右からしか見ていなかったから1色の車だと思ったんだろう。ハッハッハ」
という、咄嗟に自分が考えたお話。
一見すると下らないように思えるが、世の中はこんなことに溢れていて、情報とそれを得た人によってそれは変わる。
上司に逆らえない者には緑の車であり、仲のいい同僚には赤い車だった。
どこに向かうかを考える段階を
例えば
①お風呂が嫌いな利用者さん、少し臭うし、お風呂に入れよう。少し暴れるし、皮膚が弱いからリスクもあるけど不衛生だしと考えている俺
②運動したい利用者さん、歩きたいと歩行器を利用した運動、だけど最近スタッフの負担がすごい、業務的にもカツカツだ。だけどなんとかやっている。俺は身体は辛くはないけど、この忙しさの中この運動の手伝いは辛いと思っている。
こんな2つの話があったとして、これを図で表すとどうなるか、さらにスタッフBさんはどう感じているのかも合わせて見てみる。
①は俺にとっては精神的には思い通りいってて良いし、身体的にも別に負担はなくて最高だ。
Bさんも特に不満はないようだ。利用者さんは…身体的に辛いのか、
②は利用者さんにとってはいい、俺やBさんには辛い。
そう思いながら対応していることを感じ取って利用者さんは結局気持ちよく運動出来てない様子。
今あることをどう感じているのか図にすると皆位置が違う。
右上が心身ともに1番最高の状態、
中心はゼロ、左下は心も身体も辛い。
皆でこの図の右上を目指す。
物事があってそれを否定から入るとチームケアにおいては右上を目指す前に道は閉ざされる。
スタートの位置が違うことは当たり前で、どこに行くかを定める。
否定的な伝え方をする人がメンバー内にいてもやることは変わらないのですすめることは可能。
「そんな考えは嫌だ」「そういうことするとこんなことが起こるからやめなさい」とか
そういうのが議論を閉ざすんだけど
何が良いかは対象によって地域によって時期によって違うものだから、何が最善かを議論し続けていけるようにする。
そうすれば分かりあえなくてもすすめる。
現実世界にもネットにも閉ざす人が多すぎる。そういう人は議論にならないし前に進めないから否定しない伝え方を学んだ方がいい。
業界と利用者さんの為にはそっちのがいい。
以上!!
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