見出し画像

金属アレルギーの花嫁必見!結婚指輪ブランド別対応比較


「小麦アレルギーの人」として活動をしているグルテン ふり子です。

しかしアレルギーをお持ちの方ならご存知のように、アレルギーは複数持ってしまうことが多く、私も例外ではございません。


そう!金属アレルギー

高校生でシルバーの腕時計、大学生でピンクゴールドの指輪で発症した経験があります。

これらの経験から、結婚するとなっても「指輪をつけられる筈がない」と思い、写真撮影直前まで指輪の検討を怠っておりました。婚約指輪ももらっていません。

そんな私でしたが、婚約者の「アレルギーの人でもつけられる指輪があるんじゃない?」という思いつきの一言により、結婚指輪を探す旅へ出発。

しかし、簡単に壁にぶつかりました。

とにかくWebにアレルギーの人向けの結婚指輪情報が載ってない!!


式を挙げる予定がないため縁がないまま終わる筈だったゼクシィまで取り寄せ、更に足で情報を稼ぎに行きました。

移動エリアは銀座と表参道です。
2週間結婚指輪だけを見つめて彷徨い歩いた記録を、ここに残します。


金属アレルギーだけど結婚指輪を探してる!という人に一番最初にこれを読んで欲しい。 0からいろんなサイトや人伝てで調べていくのは大変だったので...。

私が今回学んだ全てを出しきりたいと思います。


そもそも結婚指輪ってプラチナだからアレルギーの心配ないんじゃないの?


私の誤解はここから始まっていました。先述のピンクゴールドでアレルギーを発症してしまった際、誰かに言われた「プラチナならアレルギー起こらないよ」の一言。そして「結婚指輪 プラチナ」で出てくる大量の指輪たち。

お?選び放題なのでは?

という最初の勘違いにより、多くの無駄足を踏んでしまうことになりました...。


ある程度アクセサリーに関心がある人ならば常識なのかもしれませんが、金属アレルギーを発症して以来アクセサリーに見向きもしなかった私のような人はマジで無知。

アレルギーと無縁な人生を送っている方は読み飛ばしてもらって大丈夫です。

さて、本当に無知なままこの記事にたどり着いた人のために書いておくと、
一般的に綺麗な銀色をしているのがプラチナ(Pt)で、結婚指輪ではかなりメジャーな素材。しかし、このプラチナという金属はとにかく柔らかい。そのため他の金属を混ぜて硬さを出しており、その金属に対してアレルギー反応を起こす事例が山ほどあるらしいんです。

たいていのお店は Pt900,Pt950の2種どちらかを採用しています。
数字は構成成分割合を示しています。

Pt900→プラチナ:90%, それ以外の金属:10%

Pt950→プラチナ:95%, それ以外の金属:5%

それ以外の金属...パラジウム(Pd)が殆ど。たまにルテニウム(Ir)を少量使用している所もある様子。このパラジウムが金属アレルギーの原因となる報告が多い。


...伝わりましたか?


そう、つまり

通常のプラチナの指輪はやめておいたほうがいい。


これで大多数の魅力的な指輪ブランドが消えます。泣いちゃうよそんなの。もっとアレルギーの人に優しい場所を増やしてくれよ。

この懸念を払拭するために、結婚指輪を探しに行く前にまず病院で金属アレルギー検査(パッチテスト)をするのも良いと思います。
私は

「長い間つけているうちにアレルギーになっちゃう可能性」

を考えたため、パッチテストはせず、最終決定まで進みました。


じゃあ、金属アレルギーの人がつけられる結婚指輪はどこにあるの?



私が調べた限りでは、方法はどうやら2つ。

1. プラチナ純度をできる限り上げて、Pt999(99.9%プラチナ) の素材にする

2. アレルギーを起こす可能性がとても低いとされている素材を選ぶ


※ゴールドの指輪を選ぶつもりがなかったので、今回は調べておりません。ご了承くださいませ。

それぞれについての私が思う、主観的なメリデメは以下の通り。


1. Pt999
メリット:チェーン店で、通常デザインのまま対応してくれるところがある。プラチナには変わりないので、アレルギーであることを忘れて指輪選びができる。
デメリット:強度が弱い(らしい)。


2. プラチナ以外の素材で選ぶ
メリット:硬いので、劣化の心配が少なめ。
デメリット:デザインのバリエーションが少なく感じる。購入後の指輪のサイズ変更ができない。


私が最後まで悩んだのは上記のメリデメのうち、どちらをとるか、でした。

結局私は「2. プラチナ以外の素材で選ぶ」にしましたが、理由は

プラチナ999の強度の情報が無さすぎる

ため、「1. Pt999」では安心できなかったからです...。

Pt999対応を行う店舗スタッフに聞いてみても、売ったその後のことは把握していないようで、2店舗まわりましたが納得できる情報は得られませんでした。
頼む、そこはもうひと頑張りしてくれ...。



というわけで、2週間指輪のことだけを考えて過ごしたグルテン ふり子自作の表がこちら



作成者:グルテン ふり子

全て銀座と表参道に店舗があるお店です。

この表だけだと何を言ってるかわからないかと思いますので、結婚指輪まとめサイトなどを3つくらい覗いた後に、この表にまた戻ってきてください。

2. プラチナ以外の素材で選ぶ

を選んだ人向けにサイトリンクを貼っておきます。


SORA

もともとすごく個性的なデザインを得意とするお店。
デザイナーさんにはプラチナ指輪脳になっていた私の頭を上手にコントロールして、個性を出しつつ、プラチナ指輪っぽさも残す対応をしていただきました。
さじ加減はフルオーダーメイドならではだと思います。
金属アレルギー対応についてもたくさんHPに記載があるので、金属の話や原理にも興味が湧いた方はぜひご覧になってみても良いかと思います。


雅 (Aroode)

雅 が業務提携しているのがこちら。フルオーダーメイドができるので、余裕がある方はSORAと比較しても良いかもしれません。

プラチナがとても柔らかいのと比較して、チタン、ジルコニウム、タンタルはとにかく硬いため、製法としては「削る」になるそうです。技術力も高く求められるんですよ、という話はSORA,雅共に仰っていました。

私がSORAのショッパーを持って訪れたため、雅の店員さんは「技術力を考えたときに、チタン、ジルコニウム、タンタルの指輪ならSORAかうちにしておいたほうがいい」と盛んに仰っておりました(個人の感想です).


※△のTRECENTIだけはすみません、店舗に足を運んで詳細をお伺いすることができなかったため、某店員さんから聞いた話を記載しております。人気のブランドさんなので、プラチナにこだわる方はぜひ問い合わせてみてください。

その他、私は足を運べませんでしたが、Pt999 対応をしてくれるという記載のあるお店は以下の通り。

PILOT Jewelry


GINZA TANAKA


4℃ブライダル


Pt999はすごく迷ったので、実際に購入した結果、どうだったのか、ぜひコメント欄で教えて欲しいです...!!



結局、私はSORAでフルオーダーメイドを選びました。
SORAのweb予約が2週間先しか取れなかったので、それまでにあちこち歩き回って情報収拾した結果が上記の通りです。
最初はネットでの情報収拾もろくに出来ず途方に暮れてしまったため、こんな記事を書いてみました。

店舗見学は最終的に意味がなかったものもあったけれど、全てのお店で店員さんはとてつもなく優しかったし、普段金属アレルギーのために、指輪を選ぶ経験が乏しい私には全てが超ハッピーな時間でした。

個人的に驚いたのが

店員さんのアレルギー保有率の高さ。

日光アレルギー、食物アレルギー、金属アレルギー...。
対応した店員さんはアレルギーを持っていなくても、店内には必ず1人出てくるのでは?という遭遇率の高さで驚きました。
もともと自分がアレルギー体質であるという自己紹介をするので、「私も」という声が出やすかったようです。

普段グルテンアレルギーに絞って考えていましたが、いろんなアレルギーの悩みがあることを再認識したし、自分の経験の範囲だけでもお伝えできれば良いなぁと思い、この記事を書きました。
誰かの助けになっていますように。


結論、私はフルオーダーメイドのSORAさんでお願いしました。

「フルオーダーメイド?高いんじゃない?」

「アレルギー対応金属でもシンプルデザインじゃ嫌!」

という疑問やわがまま要望の私に対応をしてくださったSORAさんでの経験も別記事で書いてみようと思います。


おまけ

こちらは私の最初の来店時にデザイナーさんに描いていただいた下絵。
お店をここにする!と決めて初めて彼氏を連れて行ったので、それまではずっと女一人でうろちょろしてました。なので下絵も私のものだけですが、あくまでも結婚指輪なので相手はいます...!!笑


普段グルテンフリーの食事日記を投稿しているTwitter。

アレルギーで困っている人の助けに少しでもなりますように。

いいなと思ったら応援しよう!

グルテンふり子
サポートありがとうございます!値段のないところにお金を出してもらえるって、本当にありがたいことだなぁと感激しています。大切に使って、そこから得たものを書いて恩返しさせてください。