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[これで充分]最も詳しい東大・東工大院試完全ガイド(過去問解答・成績開示)

こんにちは。ホタルと申します。
この記事をご覧いただきありがとうございます。
2024年夏、外部受験で東京大学、東京工業大学(東京科学大学)の地球惑星科学系を受験しました。

合格体験記として、合格までの道のりと勉強法や使用教材、面接対策をまとめました。成績開示や大学院別対策法なども掲載しています。理物の受験を検討されている方にも対応した記事になっています。

「この記事1つを購入するだけで院試対策は万全!」という内容を目指して、自分が今まで読んできたどの記事よりも丁寧に詳細に記載しました。
結果、約35000字(他の有料記事の4~5倍程度?)の分量になりました。
かなりの情報量ですので、ぜひほかの記事と比較してみてください。

語尾が統一されていなかったり、同じことを何回も言っていたりしますがご容赦ください、、、

外部からの受験で不安な方、勉強法がわからないけど勉強を始めないと不安な方におすすめな内容になっています。私自身、勉強法もわからずに不安なままがむしゃらに始めてしまって後悔したので、1番最初の勉強方針やペース、やらなければならないことなど、考えたり調べると時間がかかってしまうようなことをまとめてあります。

有料に設定させていただいていますが、ぜひ購入いただき読んでみてください。必ず役立つと思いますし後悔させない内容になっていると思います。また、現時点で10人以上にご購入いただいており、大変好評をいただいております。初期、中期、直前期そして入試と入試後まで役に立つと思います。

今振り返ると、相当運が悪くないと落ちないレベルまで達したと思うのでいくらか参考になると思いますし、ある程度余裕をもった合格を目指せるような内容になっています。

⚠購入いただいた方に過去問の解答をお渡ししたり、受験相談を受けようかと思います。
過去問のラインナップはこちらです↓
東大広域:9年分(感染症による試験不実施でとびとび)
東工大地惑:12年分(H25〜2024)
東大地惑:5年分(R2〜6)

地球惑星系は受験者が少なく過去問の解答が手に入りづらいのが実情です。解答のご要望はクリエイターへの問い合わせからご連絡ください。

随時記事を編集・更新していきます。内容の増加に伴い、記事の料金が上がっていく可能性があります。ご了承ください。
春休みから頑張りたい方がいらっしゃると思うので2月末までは1500円を維持しようと思います。
3月からの設定金額は2000円~を予定しています。

追記情報

無料分
10/6 「院試勉強のスケジュール」に1日の過ごし方を追加しました。
11/11 冒頭に注意書き⚠を追加しました。
12/3   無料範囲を拡大しました。
12/20 院試勉強はどの時期から取り組むべきか、を追加しました。

有料分
9/14 「過去問の取り組み方」に現在は掲載されていない過去問の探し方を追加しました。
   「大学院ごとの傾向」に過去の出願者と合格者のデータ、過去問の出題範囲を追加しました。
9/22 「研究室の選び方や訪問の仕方」を更新しました。
10/1 「教材のレビュー~」に、使用教材以外でよさそうだったものを追加しました。
   「大学院別傾向分析~」に東大広域システム科学系の内容を追加しました。
10/5 「外部院試においての障壁」を追加しました。
10/22 「得点開示 東工大地惑」を追加しました。
11/9 「教材のレビュー」に微分積分学の情報を追加しました。
   「大学院別特徴分析~」に東大・東工大地惑+東大広域に「研究室訪問で過去問の解答をもらいたい方への注意」を追加しました。
11/13 「TOEIC(TOEFL)対策法」に院試で必要なTOEICの点数を追加しました。
11/22 「大学院別特徴分析〜」に筆記試験の様子+解答用紙と記述量を追加しました。
12/3 TOEIC(TOEFL)対策法を追加しました。
12/4 「筆記試験の様子+解答用紙&必要な記述量」に※私から過去問の解答を受け取った皆様を追加しました。
12/27 「科目別勉強法~」に相対性理論(東工大地惑)を追加しました。
1/22 勉強は体が資本を追加しました。
1/24 研究室の選び方(見るべき点)を編集しました。
1/26 大学院別の特徴分析と対策方法(東大広域)を編集しました。
2/12 大学院別の特徴分析と対策方法(東大東工大地惑)を編集しました。
   院試を終えたらなにをする?を追加しました。
2/15 試験当日の様子を追加しました。
2/16 大学院別の特徴分析と対策方法を編集し、東大地惑の研究室決定と東工大地惑のA・B日程について記載しました。
2/18 TOEIC対策法を編集しました。
2/19 合否がでた方へを追加しました。
2/25 大学院別の特徴分析と対策方法に東大地惑の電気回路に関する情報を追加しました。
2/26 大学院別の特徴分析と対策方法に東大広域の宇宙物理に関する情報を追加しました。

※本記事にはアフィリエイトリンクが含まれています。


基本情報と受験校

首都圏理系大学の物理学系
学部のGPA:3.4~3.5程度(給付奨学金採用)
TOEIC:800点程度(B3の10月受験)

受験校(合否)
東京大学
・総合文化研究科広域システム科学系(〇)
・理学研究科地球惑星科学系(辞退)
東京工業大学(東京科学大学)
・理学院地球惑星科学系(〇)

進学先は伏せます。

院試勉強はどの時期から取り組むべきか?

 この記事を読んでいただいてる方々のほとんどは、「外部院試勉強を始めたいけど、取り組み方がわからない」状態なのではないでしょうか。使用教材や過去問の取り組み方などは後述していますので、ぜひご覧ください。
 まずは外部院試勉強を始める時期のデッドラインから紹介します。
「TOEIC700以上がない状態で専門科目の勉強も始めず3月末を迎える」
こうなってしまうと不安になってくるのではないでしょうか。専攻の難易度・志願者数によって結果が左右されやすくなります。
もちろん、遅くなってしまったから受からないわけではありません!
短期間でも、きちんと取り組めば合格できるかと思います!

「英語は春休みまでに700できれば750+4月からは専門科目だけ」
これができればかなり有利な状態を作れると思います。
これよりさらに早期に始めれば、それだけの結果が返ってきます。
期末テストが終わって春休みになったら少しずつはじめてみてください!遊びながら、バイトもしながら着々と勉強を進めることを目標にしましょう!
個人の勝手な感想ですが、目安にしてください。

使用教材一覧

約半年の院試勉強期間で使用した教材です。(教科書、問題集の順)
具体的な勉強法とレビュー、スケジュールは後述します。

力学

「ランダウ力学」(参照のみ)

「新・演習力学」阿部龍蔵

電磁気学

「物理入門コース 電磁気学I・II」(参照のみ)

「砂川電磁気学」(参照のみ)

「電磁気学演習[新訂版]」山村泰道

熱力学

「基礎物理学シリーズ3 熱力学」菊川芳夫(講談社)

「演習しよう 熱・統計力学」

量子力学(東大地惑を除く)

「量子力学I」猪木、川合(IIは使用していない)

「演習しよう 量子力学」

統計力学(東大地惑を除く)

「田崎統計I・II」(参照のみ)

「演習しよう 熱・統計力学」

フロー式物理演習シリーズ10「量子統計力学」石原純夫

流体力学(東工大地惑のみ)

岩波基礎物理シリーズ2「連続体の力学」巽友正

フロー式物理演習シリーズ15「流体力学」境田太樹

物理数学

裳華房「基礎解析学改訂版」矢野健太郎

「演習しよう物理数学」

線形代数

自大学の教科書

「明快演習線形代数」小寺平治

相対性理論

総合演習

「演習 大学院入試問題数学I」

「詳解と演習 大学院入試問題<物理学>」

TOEIC

単語:金フレ

文法:出る1000

公式問題集

TOEFL

模試4回分(オレンジ)

単語3800(旺文社)

TOEFL ITPテスト文法完全攻略

院試勉強のスケジュール

1日の過ごし方

バイトもサークルもせず卒研もほぼ進んでいなかった私のスケジュールが参考になるのかは大変怪しいですが、掲載いたします。
まず私はたくさん寝ないと勉強できません。そして日によって気分で勉強の仕方がバラバラですので、うまくいった日の生活を紹介します。

就寝時~10:00 睡眠
10:30~12:30(13:00) 前日の復習(過去問)
12:30(13:00)~14:00 昼食+休憩
14:00~18:00 参考書の未習範囲や過去問を解きまくる(休憩、仮眠はどこかしらで15分くらいを2~3回)
18:00~19:00 夕食と休憩
19:00~21:00 参考書の未習範囲や過去問を解きまくる(6~7月は復習)
21:00~22:00 お風呂+休憩
22:00~23:00 その日に応じて演習、復習のどちらか選ぶ(6~7月TOEFL)
23:00~就寝時 自由時間
合計勉強時間:8時間

うまくいった日です。バイトやサークルがある方は勉強できる時間に集中してください。大事なのは「勉強時間」ではなく「できない範囲をなくすこと」です。自分は上記の生活を続けていたらやることがなくなった気持ち(ただの慢心)で受験1ヶ月前から3~4時間の勉強になってしまいました。
全然午後から勉強する日もありましたし、遊びにもいってました。ゲームもかなりやってました。不安になりすぎないでください。
とにかく自分が習得しなければいけない範囲は常に意識してください。
なにができて、なにができないのか、できないの種類はなにか
寝る前などに毎日振り返りましょう。

~B3の1月

外部院試を受けるにしても何をやっていいかわからなかったので、学校の勉強とTOEICだけ行っていました。結果的にTOEICはB3の10月で800点をとれたので専門科目のことだけ考えられるようになったのはとても大きかったです。院試が不安な方はとにかく英語だけはやっておきましょう。それだけで周りと差がつきます。TOEICの詳しい勉強方法は後述します。学校のテスト(量子、統計)はほぼ満点まで仕上げました。テストと演習だけはしっかり取り組んでいました。

B3:2月(110h)

受験まで約半年となり、春休みに入ったので受験を意識し始めました。
しかしほとんど知識が抜けていて、力学も電磁気も熱力学もほっとんどわからず、まともに解けるのはラグランジアンと簡単な量子統計のみのような状態でした。
とりあえず評判の良い参考書を買い漁り、他の院試勉強を記事にしている方を参考に少しずつ進めながら、過去問(当時第一志望の京大理物)に挑戦し、大爆散。やりたいことはわかるけど全くできず、過去問に取り組むのは早いと判断し、「演習しよう量子力学」と「電磁気学演習新訂版」をひたすら解き始めました。
個人的には電磁気を早めに取り組めたことがかなりよかったです。この時点では過去問なんて解けなくていいです。やべえなぁくらいに思ってれば大丈夫かと思います。少しも焦らないなら才能アリor超危険です。

B3:3月(142h)

ここで第一志望が東工大に変わりました。きっかけは宇宙分野を広く調べていったことで興味を持った分野があったからです。関東に住んでいるので京都は遠いし問題が難しいからやめました。この判断は正しかったと思います。
3月もひたすら参考書で院試の出題範囲をさらっていき、すこしずつ記憶が戻ってきたが多くの問題は解けず、凄く苦しい時間が続きました。これを早い時期に経験できたのはとてもよかったと思います。
量子、電磁気だけでなく「演習しよう」シリーズの物理数学、熱統計も購入。すこしずつ進めながら、月末には1つ目の研究室訪問をし、外部からの院生さんにも話を聞かせてもらい、勉強のアドバイスももらえました。英語の点数は高いと褒められ、今の時期からやってれば受かると思うというありがたいお言葉を受け取りました。とにかく半年〜7ヶ月前から動いておいてよかったと痛感した記憶があります。今思い返してもよかったと思います。

B4:4月(115h)

研究室での活動が始まり、ゼミの準備やバイトなどでなかなか時間が取れない日々が続きました。とにかく漠然と焦っていた私は月末でバイトをやめ、友人との遊びも減らしました。理由としてはバイトとの両立をする自信がなく、勉強以外のことをしていると焦ってしまうからです。今考えると正直徹底しすぎた気がします。息抜きも超大事でした。マラソンで全速力のような状態だったので効果的ではなかったと思います。なにより友達と遊びたくて辛かったです。
この月は半分ほどを過去問演習にあてましたが、全体の復習をしてからの方が学習効果を確かめられたと思います。受験直前になって新しい過去問を解けないことで実力が測れなかったので、早い段階で無駄に消費してしまった感がとてもありました。後述の「過去問の取り組み方」に詳しく記載してあります。
残りの時間は参考書で復習と演習をしていました。(使用教材は3月と同じ)

B4:5月(176h)

東大と東工大の過去問にそれぞれ63時間ずつを費やし、知識の不足を参考書で補う段階に突入。5月初めに東工大で2つ目の研究室、中旬に東大の受験を決め、すぐに希望研究室に訪問。どちらも丁寧に対応してくださって嬉しかったです。勉強内容は特に何かを意識して勉強をしていたわけではなく、典型問題をただただできるようにしていく作業でした。すこしずつ勉強が進んでいる感覚をつかんできて、不安はありつつも順調だったと思います。

B4:6月(181h)

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