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映画『憐れみの3章』

三遍のオムニバスから成る本作は、『女王陛下のお気に入り』『哀れなるものたち』に続く、ヨルゴス・ランティモス×エマ・ストーンによるビザール・ファンタジー第3弾。

原題は『Kind of kindness』。

親切の種類?みたいな意味なのかなぁ。

ただそこは鬼才ヨルゴス・ランティモス。
当然ストレートに表現するハズも無く。

エログロ映像や胸クソ表現が満載。どこが親切やねん、ていう。

その上たまにブラックなユーモア&直球のギャグをぶちかましてくる。そこにシビれる、憧れるゥ!

三遍を通じて通底しているのは、ある小さな社会におけるピュアかつ歪んだ親切心というか。

そこに悪意とか計算が入り込んだ瞬間に信仰は単なるビジネスに成り下がるモンだが、そのギリギリのラインと正気を保ちながら、時折狂気をも感じさせるバランス感には恐れ入る。

で、本作はオムニバス形式を採用したコトで、かつてないほどに「コント感」が増したのは否めないのよね。それがいいのか悪いのかは知らん。

怪しい宗教に傾倒するエマ・ストーンが、すったもんだ&超絶ドリフトの末に辿り着いた境地。

アレはヘタなコント以上に笑ったよね。

#憐れみの3章

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