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朝走っている人。

今朝5:30目が覚めて天気を確認しようと、ベッド横の小さな窓から外をのぞくと走っている人がいた。
ベッドから起き上がりベランダ側の窓のカーテンを開けると違う走っている人がいた。
視線を右にやるともう一人走っている人がいた。

目が覚めてここまで体感約2分。
こんな早朝に走っている人を立て続けに見たのは初めてだ。
負けられない。早く走りに行かないと。

走り人(はしりんちゅ:今考えたオリジナル造語)は、他の走り人よりも先に走り出したい。
速く走りたい。たくさん走りたい。
世界中の誰よりきっと熱く走っていたい。
世界中の誰よりきっと果てしなく走っていたい。
言い過ぎだと思うが、根底にはこのマインドがある。

急いで身支度し飛び出したいところだが、準備運動をしっかりする。
おじさんは一度ケガするとなかなか治らないのだ。

走り始めて10分後くらいにまた違う走り人とすれ違う。
自分くらいになると頭のてっぺんから爪先まで、変人扱いされない程度に舐め回すようスキャンし、フォームや筋肉、日焼けの程度からどれくらいのラン歴かベストタイムがどれくらいかわかるようになる。
もちろん答え合わせしたことはない。

どの走り人も愛おしい。
ライバルだが仲間だ。
ずっと抱きしめていたい。

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