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オーディブル完聴#5 『全て真夜中の恋人たち』
縁あって、このブログにたどり着いてくださりありがとうございます💓
今回は2014年に文庫本出版、2021年にオーディブルリリースとなっていた『全て真夜中の恋人たち』を選びました。
ずっと一人称で物語が進む小説は久しぶりだったので新鮮でした。
あらすじ
入江冬子は34歳のフリー校閲者で、人付き合いが苦手な独身女性。
冬子は仕事上の関係で知り合った出版社の校閲社員、聖としか友人がいない孤独な生活を送っている。
物語は、冬子がカルチャーセンターで58歳の男性、三束さんと出会い、冬子の静かな生活に変化をもたらします。彼女は、三束さんとの交流を通じて、自身の感情や孤独と向き合うことになる。
感想
恋愛小説?
冬子と三束さんの恋愛物語なのかもしれないけど
一人称で書かれているので「冬子の生き方」とも感じとれる。
人と関わることが苦手で、
人のことにあまり興味がなさそうな主人公。
ひとりぼっちの世界に三束さんが入り込んでくる。
終始2人は敬語で会話をしているのが2人の距離感が理解できる。
2人の関係、空間がゆっくり、じっくり流れていく。
孤独な彼女が初めて好きな人が三束さん。
三束さんへの告白の場面の情景はとても美しかった。
下瞼と目の隙間が膨らむようにみるみるうちに涙が溢れ頬を流れ顎に溜まり
それからたくさんの粒になった夜の粒に落ちていった・・・
文字にして読むとまた違った感じ方があるのかな。
今度は同じ著者の作品で文庫本も読んでみたいなと思った。
聖とのやりとり
サバサバしてて思ってること全部口に出して言える。
ズケズケといってくる聖に冬子は
みんながみんなあなたの常識で動いているわけじゃない。
人の気持ちはもっと複雑。大事なのは人それぞれでしょ。
聖も本当は言いすぎちゃうところ、
言わなくていいことまで行っちゃうところがよくないってわかっている。
性格は全く違うけど冬子も聖も孤独なのだ。
まとめ
正直、読書感はスッキリするものではなく
「これで終わりなのね」
という小説だけど、そう結局リアルな人生ってこういうもんだよね。
アラフォーだから受け入れられる内容だったのかもです。
アラフォーの方でこの本読んだ方の感想ぜひ知りたいです!
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました❤️
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