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日本て、そんなに情けない国なの?

昨今、日本のこれまで溜め込み続けてきた膿がわんさか出てきて、ダメ出しをくらいまくってる。独裁国家もうらやむような、報道不自由さは特に。

全くその通りだと思うし、反論の余地もない。なのでか、だんまりを決め込んでるしまつ、嵐が過ぎるのを待っているかのように。
そんな態度が、ますます情けなく見えてしまう。もっと戦えよと、正義を世に示してみろよと、悪いことしたらまず謝罪が当たり前だろうと。

そんなこんなで、日本て国そのものが欠陥品だったとまで言われてくる。少なくとも19世紀から始められた明治朝政府は、以前の江戸時代などの武家統治時代や平安時代などの天皇家統治時代までも。神話と原始時代の中間のような、はるか一万年前の縄文時代まで遡る必要があるとも。

やっぱりその通りだと思うし、ソレ以外に解決策もなさそう。
ただ、今まで積み重ねてきたことは全て間違い以上に有害だった、とは断言しきれない。

日本国あるいは日本列島・そこに住まう人々にとっては、もちろん有害なことだったと思う。けど、地球全土に視野を広げてみると、必要なことだったのではないかと。
日本がやり通さなきゃ、誰がやり切れる?

いわゆる悪党とよばれる人でなしたちは、生き汚い。自分が死ぬ寸前まであきらめない、死んだとしても諦めない。どれだけ他人を食い物にしようが気にしない、他人より一秒でも長く自分が生き残れればそれでいい。もうどうしようもない時間切れだと判明したら、全て欠片も残さずリセットするのも躊躇ない。絶対に誰にも自分を渡そうとしない。
そんな奴らに勝負を挑めば、間違いなく負ける。エサか踏み台にされるだけ。

それでも、勝負に拘ってしまう人たちがいる。競争心は人間の性の一つでもある、完全に捨て去るのが良いことでもない。普通の人達には越えてはならない一線があるけど、悪党たちには無い。ルールや倫理も無用であればあるだけ勝負には強い。
それでも「正義は勝つ」。勝って世に受け継がれ続けるべきルールがある、でなければ人類はしかり世界までも破滅だと。それには、その時に生きている人たちの不断の努力と無垢な献身が必要であり、それこそが最終大勝利のカギだとも。
だから、戦い続けてしまう、悪を殲滅するまで。

生きるか死ぬか瀬戸際。その瞬間には、善悪は存在しない、それ以前の状況。
まず生きているからこそ、善悪が発生する。生きることを否定することは、例え善であっても許されない、この世全てを成立させている基盤でもあるから。
相手を死ぬまで追い詰めれば、善悪では裁かれない場に移る。生きようとする意志は、たとえ最悪の悪魔であっても認められる。それでも否定すれば、基盤たるモノが悪魔の味方についてしまう。

しぶとすぎる悪党を真に倒すためには、逃げ場所を確保してやること。世界中で迫害されても、ココならば受け入れてくれる・生き延びられる。その確信を持たせ続けること。
でも、悪党は誰も受け入れたくない。善悪に拘ってしまう、この不快を一秒でも早く切り離したい。――中庸であれない。

世界中で善と悪の戦いが勃発し、善に勝利させたいのなら、日本が悪の掃きだめにならざるをえない。
一見すると惰弱にうつってしまう日本の現状は、日本以外の器の小ささがゆえ。自分たちの内だけで、隔離処理することができない未熟さゆえに。

……もしも本当にそうだったとしたら、日本を諦めるのはもう少しだけ、待ってみたくなる。

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