同居嫁の帰宅は、「走れメロス」の帰還だ。
なぜなら、本当は同居から逃げ出したいのに、帰らざるを得ないからだ。
まして、子供や生活拠点、人間関係を人質に取られているとあっては。
しかも、王(姑)は反省しない。
同居嫁は、毎日をこれほどの覚悟で生き抜いている。
別居できるならとうに別居している。
世の不甲斐ない夫どもよ、妻に感謝しろ。
今日の姑は私に散々怒鳴りちらした。
私の発達障害や更年期障害、子供の不登校など、
自力ではすぐに解決できない問題を責め立てた。
その一方で、姑は、
私の帰りがちょっと遅いと、探りを入れるLINEを寄越した。
私が帰ると、途端に猫なで声になった。
きもい、きもい、きもい。
所詮、嫁の私は、姑のあんたにとっては、
「愚痴や不満のはけ口」
(自分より立場が下で、垂れ流せるなら、誰でもいい)
「世間様に自慢できる3世代同居のパズルのピース」
(外面だけ取り繕えれば、内実はどうでもいい)
に過ぎない。
姑は、いつも自分の都合で怒ったり、媚びを売ったりする。
独善的な偽善者だ。
だから、あんたが大嫌いだ。
ここで、こっそり気持ちを吐いて、少し落ち着いた。