毒はじわじわ効いてくる
前の記事でも書いたけれど、子どもたちは思い通りにならない時によく怒る。
怒りの感情を感じることは当たり前であって、健全で、自分を大切にすることにも繋がると思う。
そもそも感情が豊かなのが子どもの本来の姿であって、怒りの感情があるのも自然なこと。
でも3人兄妹、喧嘩がヒートアップすると相手に負けたくない気持ちが強くなって、言葉遣いが悪くなってしまう。
次男「ばーか」
次男が言った言葉に、
「あ、いま口から毒吐いたね」
とすかさず反応する私。
(昔から悪口や嫌味などを言うことを『毒づく』というけれど、考えた人すごいと思う。)
次男「毒なんて吐いてないし!」
反発しながらこっちを見る次男。
「相手が嫌な気持ちになる言葉は毒だよ。毒みたいにその時効いたり、後からじわじわ効いてきたりさ」
「逆に嬉しい言葉は薬みたいなもんで、元気になる!これも後から効いてくる時もある。言葉って大事よ。毒にもなるし、薬にもなる。ママも口から毒吐く時あるから気をつけるけど、言葉って大事なの覚えといて欲しい」
何か上手いこと言ってる感を出しながら語る私相手に、次男は返事こそしないもののじっと聞いてくれていて、何となくは伝わったのかなと期待する。
子どもたちって、聞いてないようで実はちゃんと聞いている。
私が子どもたちにかける言葉は、
ポジティブな言葉もネガティブな言葉も
子どもたちの心の奥に沈んで溜まっていると思う。
手が離れた後、そんな言葉が子どもたちの道標になればいい。
だから、少しでもポジティブな言葉で伝えたい。
「ダメでしょ!どうしてそんなことするの!」
じゃ伝わらない言葉の裏まで伝えてあげたい。
そうは思っても、優しく思いやりのある子に育ってほしい気持ちが強すぎて、理想を背負わせようと強く叱ってしまったことがある。
自分に余裕がなくて、優しくなれない時もあった。
理想と現実の差へのジレンマに打ちひしがれることがたくさんあった。
そして余裕がない時、とっさに出てくるのは
私の中に積もり溜まっていた言葉たち。
親、もしくは誰かから言われた言葉、
1番は普段わたしがわたし自身にかけている言葉。
だから子どもの幸せのためにも、
私は私にかける言葉に気をつけてあげたい。
これまでずっと責めてきた分、
愛のある言葉を、優しさのある言葉を。
恐れ、焦り、不安のループから
愛、安心のループへ。
かけ続けた言葉はちゃんと積もり溜まっていく。
こつこつ。こつこつ。一歩ずつ。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。
みなさんの世界が優しさで溢れますように。
Ao(あお)