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爆笑!哄笑!!クライムサスペンス風スラップスティック映画の傑作「Lock,Stock and Tow Smoking Barrels 」(1999年イギリス映画)

一攫千金を夢見た主人公たちが、いかさまギャンブルで悪党に50万ポンドもの負債を負わされる。しかも数日間で返さなくては命も危険だ。さて、どうやって金を工面するのか。

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サスペンスのはじまりだ。

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骨董銃が好きな悪党の親分と手下、仕事熱心で子煩悩な取り立て屋、残忍な麻薬の売人組織のボス、その下請けでマリファナの栽培をしているぼっちゃんたち、そのマリファナを横取りしようという物騒な隣人たち、スコティッシュ訛りが可愛いドジな二人組。

それぞれの登場人物たちの思惑が少しづつ掛け違い、抱腹絶倒の珍場面が展開される。

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俺のお気に入りは、ドジな二人組。行動もしゃべりも、すごく可笑しい。

ジャンキーのグロリアという女の子もここぞというところで笑わせてくれます。次の写真の赤丸内がグロリア嬢です。こうやって決定的な場面での出番を待っているのです。この場面で着ているベージュのコートが引っ越し屋の制服というところがイギリスっぽい。

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メアリー ポピンズでも、煙突掃除人にお決まりの黒ずくめの衣装がありましたね。人を見かけや身なりで判断する、階級、階層社会だということを思わせる。

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死体がゴロゴロ出るが、この映画は犯罪サスペンスではない。スラップスティックだ。

ヒチコックの「ハリーの災難」のような、人をくったブラックユーモアも含まれている。イギリス人好みなのだろう。

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たくさん仕掛けられているギャグのタイミングが良く、哄笑を誘う。暗く怖いギャング映画風の画面だが、やっていることはドリフのコント。

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この映画が気に入ったら、タランティーノの「Pulp Fiction」や「True Romance」もぜひ見てください。気に入っていただけるでしょう。

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蛇足:タイトルのLock,Stock and Tow Smoking Barrels は、「一切合切」を意味する英語の成句、Lock,Stock and Barrelに、物語に登場する骨董銃の形式を示すTow barrelsをかけた監督のガイ リッチーによる造語だ。

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