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奇才は奇才 キリル・セレブレンニコフ
『チャイコフスキーの妻』(ロシア・フランス・スイス)
監督 キリル・セレブレンニコフ
2024/09/09
同性愛者だったと言われるチャイコフスキーの奥さん、彼女がけっこうおかしな人だったと何かの記事で読んだのだけど、その奥様の映画。
チャイコフスキーが同性愛者だったということは、ロシアではあまり公に話題にしたがらない?らしいんだけど、ほんとかな?
映画は変わった作品かしら?と興味深々で見に出かけたら、まあ、それなりに期待通りの面白い映画でした。
だんなさまのチャイコフスキーは男の人ばかりと遊びに出かけて奥さんは独りぼっち、でも彼女は自立心は旺盛だし、私も何かしたい!愛されたい!と強く思うけれど、、それが簡単に受け入れられる環境や時代でもなく。
男同士の騒ぎと時代の現実と向かい合わせになりながら、苦しみながら彼女がどんどんおかしくなっていくというお話。
彼女が自身のおかしな迷宮にどんどん入っていく様を
彼女が色んな背景の中をセットの中を俳優さんの中を踊り、それを一つのカメラで追いかけていくことで表現しているんですけど
ん?この作り方、既視感がある、と想ったら、、、
『インフル病みのペトロフ家』を作ったキリル・セレブレンニコフ監督の作品でした(作った人くらいは下調べしましょう>私)
前作の インフル病み でも セットの中を話の展開に合わせて動き回る主人公を一つのカメラで追いかけるという同じような表現があったのです。
二作並べると、私は前作の『インフル病みのペトロフ家』の方がとてもシャープでパンクでパワフルに思えるので好きかな、と。
にしても、キリル・セレブレンニコフ監督さすがロシアの奇才と言われるだけあって興味深い映画を作ってくれますね。
『インフル病みのペトロフ家』をまだ見てない方はぜひ。