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esports専門会社から見た”EVO2018”

こんにちは。ウェルプレイド代表取締役/CEO の谷田です。

今年の8/1から8/6まで5日間、ラスベガスで行われたEVO2018という格闘ゲームの世界大会に、社員ほぼ全員を連れて参加して感じたことを、いくつかの視点(プレイヤーとして、コミュニティ運営の立場として、esports会社として、選手をスポンサーしている企業として)でお話できればと思っています。

プレイヤーとしての参加は極上の体験だらけ

EVOは毎年急成長を続けている世界最高峰の格ゲー大会です。
選手としての参加は、世界中から約8,000人。このうち、日本人選手は400人弱。
今年は、eスポーツというキーワードが注目を浴びていることもあってか、視察や取材で参加した日本人を含めると500人以上は余裕でいたのではないでしょうか。

プレイヤーとしての視点でいうと、やはりラスベガスという街の性質上、エンターテイメントのコンテンツにあふれていながら、上質なリゾートホテルでの数日間を過ごす経験は、普段の生活からかけ離れた感覚に没入できるため、数多くの人がEVOで極上の体験をした印象を持ち帰ることができるのだな、と実感したい次第です。

格ゲー大会だけではないラスベガス

初めてラスベガスに行ったときに一番面食らったのが、どこに行ってもカジノ要素が当たり前に設置されている世界であるということ。

ホテルのチェックインのために、入口を抜けてフロントへ向かう間に大量のカジノマシン、ディーラーがいる世界が広がっています。
普段ギャンブルをやるかやらないかは別として、そういう世界が当たり前に存在しているんだという、ふわふわとした興奮はこの国・この地域ならではのエクスペリエンスかなと思いました。一回くらい。10ドル位なら……とチャレンジした人も多かったのではないかなと思います。

そして、もう一つの大きい要素として、シルクドソレイユを始めとする、ショーエンターテイメントがどのホテルにも常設されているということ。
EVO2018開催ホテルであるマンダレイ・ベイでもシルクドソレイユ Michael Jackson ONEが毎日上演されており、私も去年見たときにこんなのも見れちゃうのかwと目から鱗が落ちる思いでした。せっかくなのでこのあたりも楽しんでしまうのは、良い思い出の積み上げとしては非常に良いです。

その他、銃の射撃スポットやスカイダイビング、高さ350メートルのストラトスフィアタワーからのジャンプスポットなど、エンターテイメントのコンテンツが凝縮されている場所での開催の価値は、非常に高いと思った次第です。

僕自身もちゃっかり、飛んでみたのですが最高でした。

EVO Day1がスタート!

今回ウェルプレイドは、20名を超えるほぼすべての社員を選手として登録し参加してきました。

 ストリートファイター5
 鉄拳7
 ドラゴンボールファイターズ

のメインタイトルに対して、プロゲーマーであるだいこく、ソウジ、ダブル、ヴァナヲ、あきー、など弊社がスポンサーを務める選手たちが予選に挑む中、弊社メンバーもはじめての海外大会を経験するものもいれば、去年のEVOでベスト49に入るメンバーや、海外大会で優勝するメンバーもいたりと緊張も経験も様々。

後ろで応援されながらプレイする楽しさは格別

お互いのプレイヤーの友達やコミュニティが集まってきて、ダメージを取るたび、ラウンドを取るたび盛り上がって楽しむ。
試合が終わったあとは、楽しかったことを共有し称え合う。
どう考えても最高でした。

eスポーツに興味を持たれた方で、まずは熱量・熱狂を経験したい場合はこの格闘ゲーム大会が生み出す熱や興奮を体験するために、選手として一度参加してみることを是非オススメします。

スポンサーをする立場としてみた"EVO"

さて、また別の立場から見ていきたいと思います。

今回、ウェルプレイドは、通常支援をしている選手2名に加え、スポットスポンサード(EVOに限った渡航費補助)という構造で複数の選手を送り出すことにしました。

これは、年々拡大し続けるEVOの規模を見ていく中で、毎年最終日に残った選手が、殆どと言っていいほど海外もしくは国内のプロチームから声がかかりスポンサーがつきプロになっているという状況だったことに気が付き、

「あ!これは格闘ゲーム界のM-1グランプリだ!」

と思いました。

数千人の中から、チャンスを掴んでファイナリストに残る。優勝するかどうかは別のこととして、ファイナリストとして浴びる注目度が、そこまでに残れなかった選手に比べて格別に高かったわけです。

このタイミングで活躍する事ができたときの、プレイヤーとしての格ゲーのキャリアに大きく影響を及ぼす場所になり得る。

そのチャンスを欲しくてもいろんな都合で参加できないプレイヤーもたくさんいる。

だったら、自分たちが支援できる範囲で、一人でも多くの選手にチャンスを与えられるといいなと思い、スポンサーのAverMedia様にご支援を頂いている範囲の中で、複数の選手のサポートをさせていただきました。

これを読んでくださっている様々な企業にいらっしゃる、eスポーツに支援できないかな?と思っているのでしたら、まずはこういう形で、選手にチャンスを与える場に一つ機会を作ってみるのは良いのではないのでしょうか。
大きく羽ばたく可能性に対して、一緒に現地で選手として参加しつつ、プレイヤーを応援するのはスポンサーする立場として極上の体験といえます。

eスポーツ企画・運営するビジネスの立場として

Day1、Day2、そして最終日であるDay3とでチェックしてこと。という点でお話を続けていきます。

Day1、Day2(コンベンションセンター)

去年に比べて、予選会場の中に企業ブースがわかりやすく増えていたなあと。日本の企業が多く メインスポンサーを務めるCygamesさんや、もちろんEVOでのメインタイトルを開発している、任天堂さん、バンダイナムコさん、アークシステムワークスさん、そしてEVO JAPANでメインスポンサーを務めていた日清さんなどがブース出展されていたのが印象的でした。

プレイヤーとして参加する選手だけで1万人規模の大会であり、生放送の同時視聴者数は最大で35万人を超える世界最高峰のイベントであるため企業としても、広告価値の高くなってきているのではないでしょうか。

Day3(イベントセンター)

最終日は、弊社eスポーツ専門会社としてのイベント運営を行う立場として学びになったことを書いていきたいと思います。

1万3,000人収容のNBAファイナルでも使用されるスタジアムが、格ゲーファンでびっしりになるわけです。

朝9時から決勝が始まり、最終種目のストリートファイターの決勝が終わったのは0時を超えていたかと思いますが、凄まじい熱量の中大勢の人が最後まで残り、熱狂し、楽しんでいました。

スポーツのスタジアムを使用しているため、野球観戦同様、飲食の物販が有り、ポテトフライやドリンクを購入して自分たちの好きなように騒いで応援することができます。

ここにいる1万人規模のプレイヤーであり視聴者が、格闘ゲームの大会を見に来ているんだ!という体験は、一度味わってみるべき極上の体験です。

会場内の演出、ステージの舞台、スクリーン、照明なども1ゲームプレイヤーとしてこの場に立てることがどれだけ光栄かと想像しきれないほど素晴らしい。3日間格闘ゲームを好きな人達だけが集まって熱狂しているこの光景をみて一つ気づいたこととしては、プレイヤーであり視聴者であること。大半のプレイヤーが最後のステージに立つ大変さを、素晴らしさを理解していることが、大きなポイントなのではないかと。

また、一つのリゾートとして味わえる楽しさに加え、3日間絶対にラスベガスという場に、いい意味で拘束されることも大事なのではないかなと。その空間での体験を楽しむことだけに時間を使い、国を超えて楽しさを共有するからこその、良さは間違いなくあるのではないかと思いました。

以上が、僕がEVO2018を見に行き、参加し、応援し、熱狂し学んだEVOの素晴らしさのご紹介となります。

ぜひ、まだ行ったこと無い方は格闘ゲームをプレイしたことがない方も、なにか一つ興味を持って、なにか一人選手に興味を持って楽しんで見ることを改めておすすめいたします!

最後まで読んでいただきありがとうございます!
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