イベントレポートNo.6「GRIT~やり抜く力~28歳社長が挑む自己変革と社会変革」岡田祥吾さん (19年4月全体会)
4月17日(水)グロービス東京校で、株式会社GRIT代表取締役社長である岡田祥吾さんにお越しいただき、変革クラブ4月全体会を開催いたしました。
岡田さんが経営されている株式会社GRITは、「日本の英語業界を変える」というミッションのもと、現在はPROGRITという英語コーチング事業を展開されています。Newspicksでも最近よく記事や動画が掲載されたり、2月末には書籍『英語学習2.0』を出版されたりで、岡田さんのことをお見掛けしたことある方も多いのではないでしょうか?英語コーチング事業を展開されていますが、今回の変革クラブでは新年度の時期ということもあり、「自分変革」と「社会変革」についてお話いただけることになりました。
その中でもポイントは「やり抜く力」です。
岡田さんは副社長とともに会社を立ち上げたとのことですが、PROGRIT(当初は昭和感溢れるTOKKUN ENGLISH)を始める際、英語だけではなく全てに通ずる「やり抜く力」を広めていこうと決めたとのこと。この「やり抜く力」は、お二人が英語学習を試行錯誤で取り組む中で、大切だと思われていることです。
ご講演では、「やり抜く」ためにはどのように経営と向き合っているのか?、会社を成長させていくために組織をどのようにマネジメントしているのか?起業してからの苦労したことや心がけていることは何か?等をお話していただきました。
岡田さんから伺ったお話より、私が印象に残っているポイントを共有させていただきます。
1.心からやりたいことに取り組む
最初から英語コーチング事業に着目していたわけではなかったとのこと。
いろいろな事業プランを練っていく中で、家事代行サービスを考案し、数々の投資家へ資金調達のプレゼンに行かれていたようです。でも、1人も「投資する」と言ってくれなかった。「なぜだろう」と振り返ると、自分の全てをかけてでもやりたいことか?と思えてはなく、純粋に「儲けることができそうか?」という観点で企画をしていたからだと分かったようです。その気づきを踏まえ、副社長とともに「英語学習を通じてやり抜く力の大切さに気づいた」経緯もあり、PROGRITを開始されました。自分が心からやりたいと思えることに取り組むことで、次に紹介する「誰よりもやり抜く」ことができて社会変革に繋がっていくのではないか?と気付かされました。
2.自分が誰よりもやり抜く
岡田さんはハードワーク=一生懸命働く、を大事にされているとのこと。誰よりも熱く思いを持って取り組み、やり抜き続けることで自分が変わり、周りを変えていくことができる。
3.フィードバックに感謝する
急成長中の会社ですが、組織では「フィードバックに感謝する」という文化があるようです。「フィードバックする」ではなく「フィードバックに”感謝する”」というのがポイントです。感謝を伝えれば、フィードバックした側も「またしよう」と思え、お互いに学び・高めあうサイクルが作れるということで、”感謝する”ということを大切にしているとのこと。
4.やり抜くためには目標設定や取り組み方を工夫する(5つのポイント)
①目標はコミットできるものであること
②現状を認識すること
③howへの納得感があるか
④成長実感を得られるものか
⑤(逃げられないよう)仲間をつくる
Q&Aのあとは、変革クラブファウンダーの唐澤さん(メルカリ執行役員)がいらっしゃっていたこともあり、急遽パネルディスカッションの時間を設けさせていただきました。人事制度の話などでまたまた盛り上がりました。メルカリでは、ルールを作ると考えない組織になる、ということであえてルールを作ってこなかったとのこです。ただ、2000人規模の組織に拡大し、会長も変えるときがきたのではないか?と思われて始めているよう。
懇親会にもお越しいただき、本編では聞けなかったお話も・・・!
個人的には、今の会社に転職して3カ月というタイミングで、どうやったら結果を出せるかをすごく考え行動しているので、誰よりもやり抜くというところに共感しまくりでした。心からやりたい仕事に取り組めているので、もう突き進むのみです。
次回の企画も楽しみお待ちください~!
レポーター:グロービス変革クラブ幹事 北村早紀(2018期東京校)