「トトのおはなし」
桜の咲く頃、大切な家族である猫のトトが亡くなってしまいました。娘はとても悲しく、トトがもう戻ってこないことを理解できなかった。母もトトの死を娘に伝えることが辛かったけれど、娘が成長しているのを見ることができた。
翌朝、娘は外に出て、空を見上げて何かを探しているようでした。娘は、「トトはどこに行ったの?」と母に尋ねました。母は「仏様と同じところに行ったんだよ」と答えました。娘は、「それはお空の上に行ったの?」と聞きました。母は「そうだね」と答えました。
娘はトトに会いたくて、ジャンプして天国に行こうとしていました。「わたしが高く飛べたら、お空にいるトトに会えるでしょう。でも、届かないや」と娘は言いました。
母は娘に「トトが死んだことを言わない方がよかった?」と尋ねました。しかし、娘は「嘘をつくっていうこと?ずっと知らないでいることになるんだよ」と答えました。母は、娘が自分自身としっかりと対話しているのを見て、とても嬉しく思いました。
そして、数日後、玄関先に伝書鳩が現れました。娘はその伝書鳩を見て、天国のトトを思い出しました。「空から来たからトトかと思った」と娘は言いました。
トトがいなくなったことは悲しいことでしたが、娘が成長していく姿を見ることができることが、母にとっても幸せでした。