【本】すべては「前向き質問」でうまくいく
お世話になっている方からオススメいただいて、こちらを読みました。
その方からは「単なる質問のテクニックの本ではなく、思考変容~行動変容のための本。主人公が僕自身と重なって笑ってしまったのと同時に胸が痛かった」「この本は、正直、読んでいて自分の心が痛くなると思うよ(笑)」とのコメントをもらっていて、どんな感じなんだろうとドキドキしながら読みました。。。
主人公は仕事も家庭もうまくいっていない一人の男性。その状況をどうやって脱していくのか?というストーリーがメインの流れとなっています。
以下には私が印象に残ったところを3つ抜粋して書いておきます。とても全部は網羅できていないので、気になった方はぜひ本を読んでみてください!
●印象に残ったところ3つ
1. 問題を解決する一番良い方法は、優れた質問を考えること
問題解決は答えを探すことだと一般に考えられるが、実は違う。優れた質問を考えられるか?が問題解決への近道だ、と書かれています。
「前向き質問」=クエスチョン・シンキングとは、「自分自身や他者への質問を変えることで、前向きな思考や建設的な結果を手に入れる思考法」のこと。
人は自分や他人に批判的な問いかけをしてしまうことが多くあります。例えば「誰のせいだろう?」「彼らのどこがいけないのだろう?」など。でもその質問からは不安や不満が募って、状況は悪化していくばかりだ、と。
一方、状況から学ぶ人は全然違う問いかけをすることも書かれています。例えば「私の望みは何?」「どんな選択ができる?」など。そうすると、思い込みに気づいたり、相手との関係に役立つことを選択できて、状況を好転させることができる。優れた質問が問題解決への近道だということがよくわかります。
2. 批判する人にとっては、未来は過去のリサイクル・バージョン。一方、学ぶ人は、自分自身の新たな未来を開くことができる。
批判的な質問をしている限り、同じことを繰り返し、同じ結果になるけれど、質問が変われば未来が変わるということ。
3. 自分の中の「批判する人」を認め、「学ぶ人」にスイッチし、「学ぶ人」の立場で行動すれば、人生はシンプルになる
●感想
たしかに、オススメ者からのコメント通り、過去の自分の選択を振り返って胸が痛くなるところはありました、笑。
例えば、私の場合は、中学高校の頃に毎日のようにぶつかっていた親との記憶。
あの頃、もしこの本に出会えていたら、自分や親を責めるばかりではなく、「何が私の望みなんだろう?」「この状況を打開するには何ができるだろう?」という質問で新たな未来を切り拓けたかもしれない。そういう意味では、もう変えられない過去がイタイ。。。という気持ちはたしかにしました。
でも、今、クエスチョン・シンキングという考えを知ったことで、「これからの未来は変えられる」という希望の方が大きかったですかね。
例えば、多様な人とチームを組んで仕事をする時、もしくは、望まない難題に出会った時、パートナーとどうもうまく行かなくなった時、、、、
そんな時でも「ここからどうしていくか」、質問を工夫することによって未来を変えられるんだなぁ、とワクワクするような気持ちになりました。(単純?!笑)
この本のベースにはコーチングの考え方があります。私は数年前に1年ほどコーチングを勉強し、昨年も一度コーチングの講座に行きましたが、本当に質問はパワフル。私はまだまだ学びの途中ですが、こういう本を読むと、「もっと自分&他人への質問を磨きたいなぁ」「もっとコーチング勉強したいなぁ」と感じます。
というのも、以前は「個人」に対してその効果、影響が及ぶことしかイメージできていなかったのですが、今はそれが「組織」に及ぼす効果、影響も想像できるようになったのです。しかも、会社や団体といったいわゆる組織もそうですが、「世の中」「社会」のような集合体を変えるのにも強力なインパクトがあると感じています。
まずは自分の身の回りから実践!ですが、この本に書かれているような思考を取り入れ、行動を変えることで、自らが社会に与えるインパクトをも高めていきたいと感じます。
以上、オススメ本の読書記録でした。気になった方はぜひ本を手にとって、詳細を確認してみてください ^^