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叩き上げの政治家の改革は痛みを伴う N122

 日本の政治が面白いことになっている。田中角栄や鈴木善幸以来のたたき上げの政治家の菅さんが総理総裁候補として今日現在で優位になっている。この1年くらいの安倍政権の続いた事件と病気による緊急降板も実は菅さんのシナリオだったのでは?と思ってしまうほど、知れば知るほど奥深い人だ。 

 そして国民の反応もよく叩き上げであることを高く評価しているようだ。特にサラリーマンで理不尽な組織の中で苦労している人が支持しているような気がする。  

 候補の3人の政策の方向性を見ても菅さんはズバ抜けて痛いところをついた提言を出してきている。人間や組織の業をかいくぐってきただけに、どの組織とどの組織の権益が絡まって対立矛盾していて、誰々の名誉のために何が滞っているとかを熟知した人なんだろうと勝手に思ってしまう。

 菅さんの目線はやはり現場目線(つまり国民目線)で政策を進めて日本がよくなるのか?と言えば実際どうなるかはわからないものの、国民から見て納得感のある「やる価値がある政策」を出している。「持論の携帯電話料金の値下げに加え、地域金融機関再編にも踏み込んだ。行政改革でデジタル庁設置を訴える。いずれも反発が予想される(日本経済新聞)」、つまり痛みを伴うだけに効果が期待できるということだ。  

 富を中間層に分配しよう(岸田氏)と地方に分配しよう(石破氏)と言っているが、選挙を勝つための政策か?と問いただしたくなる内容だ。もちろんご本人たちが考えたわけではないのだろうが、ご本人が考えないことこそが問題なのだろう。  

 裏方でいろいろな問題と対峙してきた菅さんが総理大臣になることで恐れている人たちはたくさんいるだろう。そして恐れていることが起きることになるのだろう。  

 菅総理大臣は歴史に残るような大改革を行って長期政権になるのか、ロッキード事件以来の大スキャンダルで幕を引くのか? 

 何れにしても可もなく不可もなくと言った内閣でないことを期待している。 

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