四苦八苦
先日、テレビドラマの『相棒』を観ていたら、【怨憎会苦(おんぞうえく)】という言葉が出てきました。知らない言葉だったので調べたところ、仏教用語の《四苦八苦》の一つなのだそうですね。
今回は、その《四苦八苦》について書きたいと思います。ちなみに《四苦八苦》とは、根本的な苦しみ4つに、さらに4つの苦しみを足しているのだそうです。
ここで質問です。初めの根本的な苦しみですが、その一番初めにある言葉ってご存知ですか?
な、なんと「生」なのです。そして「老」「病」「死」と続きます。
生きること自体が苦しみというのも、考えさせられますよね。
そして、残りの4つは下記です。
【愛別離苦(あいべつりく)】愛する人ともいずれ必ず別れが来る
【怨憎会苦(おんぞうえく)】嫌な人憎たらしい人とも会わないといけない
【求不得苦(ぶふとくく)】求めても思い通りに得られないこと
【五陰盛苦(ごおんじょうく)】体、感情、感覚、思い出などに囚われること
深いですよね。そして仏教では、苦しみとは「思い通りにならない」という意味で捉えるものだそうです。
思い通りにならないことを、思い通りにしたいと思うから【苦しみ】が生まれる。また人は心願成就したとしても、さらに次のことを求めてしまうから、いつになっても【苦しみ】から逃れられないという教えなのでしょう。
異文化コミュニケーション研究所(R)では、多くの優秀な留学生たちと日本企業との出会いを創り出していますが、時々外国人という「異質・異文化人」に対して、企業のご担当者が『思い通りにならない』というストレスを感
じているように見受けられます。
そんなときには是非、【四苦八苦】を逃れる唯一の方法が「思い通りにならない」ことを受け入れることであることを思い出してください。
それを簡単にできる方法として、当研究所では『摩訶珍(まかちん)』という呪文を皆様にお伝えしております。『摩訶珍』は、摩訶不思議な珍事が目の前に起こっているといった余裕を持った「器の大きな心」を創り出してくれます。
大きな気持ちで事象を見つめることです。
島崎ふみひこ
異文化コミュニケーション研究所(R)
https://www.globalforce.link/
日本企業のダイバーシティ教育、高度外国人財の採用・活用