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[解説と設問を発表]日本の研究を活性化するために何が必要か【英語で学ぶ大人の社会科】第62回 11/12(日)20時@オンライン

日本の研究はもはや世界トップクラスではない - その活性化には何が必要か。世界のイノベーションを左右する研究開発の未来について英語で議論。


2023年11月前半の「英語で学ぶ大人の社会科:世界の知性が語る現代社会」のワークショップのお知らせです。2023年11月12日(日)夜20時@オンラインで開催するワークショップは、英国の科学学術誌「Nature」の記事「Japanese research is no longer world class — here’s why」を使い、英語で議論します。このワークショップの解説と設問を発表します。

【ワークショップ】

先月、中国の研究開発が質量ともに2年連続で世界1位になったことについて議論しました。

自然科学分野で中国が主導的地位へ:世界の研究開発はどう変わる【英語で学ぶ大人の社会科】第61回 10/22(日)20時@オンライン

それと対照的なのが日本の研究開発の質の低下です。実は日本人研究者の数は、他国と比べて決して少ないわけではなく、論文の発表数も世界5位です。しかし、問題は、近年、日本人研究者が、世界の注目を集めるような画期的な論文が発表できていないことです。

論文数は世界5位維持するも最注目論文数は過去最低の12位に 科学技術指標23年版

「科学技術立国」というスローガンを掲げているにもかかわらず、政府は、これまで国が支えてきた研究機関の人員及び経費の削減など、むしろ研究開発の競争力を削ぐような施策を行ってきました。研究開発の基盤を作っている大学の運営に関する度重なる制度改革や有期雇用の研究員の大量の雇止め問題など、日本人研究者にとっては受難の日々が続いています。

海外では円安直撃、国内では雇い止め 研究者の足を引っ張る過酷な環境 「科学技術立国」危うい現実:東京新聞 TOKYO Web

また、研究費の削減も問題ですが、それ以上に日本の研究分野におけるこれまでの慣行の弊害や研究のエコシステムの構造的欠陥などを、複数の識者が指摘しています。日本の研究開発の危機について、「東洋経済」誌は「若手研究者が潰される国・日本」という連載の特集を組んだほどです。

若手研究者が潰される国・日本

次回開催の「英語で学ぶ大人の社会科」では、以下の記事を教材として用い、英語で議論します。ご関心のある皆様のご参加をお待ちしています。このワークショップの詳細は以下のとおりです。

日時: 2023年11月12日(日)20時~21時30分

場所: オンライン
定員: 10名程度まで
費用: 見学のみ: 500円、初回参加者:800円~

【教材】

Japanese research is no longer world class — here’s why

チケットの申し込みは以下のYahooチケットサイトから、または銀行振り込みでお願いします。

【チケット】


日本の研究を活性化するために何が必要か【英語で学ぶ大人の社会科】第62回 11/12(日)20時@オンライン

【銀行振込での申し込み】

振込用紙は以下のサイトからダウンロードお願いいたします。

このワークショップの設問は参加申し込み者、サロン会員、有料ニュースレター購読者及び後日発表するnote記事購入者にのみ送付します。過去のワークショップと同様の設問を設定しますので、以下のマガジンの2020年4&5月の記事(設問を公開しています)を参考にしてください。

【英語で学ぶ大人の社会科】世界の知性が語る現代社会

解説

近年、日本の学術界では、研究開発に関する予算が十分に配分されず、理化学研究所などの研究員の大幅な人員削減に留まらず、国立科学博物館でも、クラウドファンディングに頼らなければ、所蔵品の維持管理が難しくなっています。

国立科学博物館 クラファン9億円余集まる 館長らが会見 | NHK

それと並行して、いま大きな問題になっているのが、「学問の自由」や「大学の自治」に対する政府の姿勢です。「稼げる大学」を標榜し、「大学ファンド」を設立した日本政府ですが、その配分や制度の運用を巡って、学術界だけでなく、様々な識者から批判が相次いでいます。

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