[解説と設問を発表]ピケティ「21世紀の資本」と格差社会-Part1[英語で学ぶ大人の社会科】第52回 6/11(日)20時@オンライン
グローバル資本主義と格差社会について学ぶ
2023年6月「英語で学ぶ大人の社会科:世界の知性が語る現代社会」の6/11(日)開催のワークショップの解説と設問を発表します。
2023年6月11日&25日(日)夜20時@オンラインでで開催するワークショップは、「今後、数十年議論の対象になる重要な本」と呼ばれる「21世紀の資本」の著者、トマ・ピケティの研究に関するThe New Yorkerの記事「Thomas Piketty Goes Global」を取り上げます。この記事は11ページと長文なので、ワークショップを2回に分けて、英語で議論します。今回は記事の前半分を使います。
【ワークショップ】ピケティ「21世紀の資本」と格差社会:Part1
働いても豊かになれないのはなぜ?経済学者トマ・ピケティのベストセラーを映画化『21世紀の資本』予告編
800ページを超える経済書でありながら、2013年に発表以来、全世界でベストセラーとなったトマ・ピケティ「21世紀の資本」。この続編にあたる「Capital and Ideology」(2019)は未邦訳ですが、こちらも現在のグローバル資本主義の問題点とその解決策を示した著書として注目を集めています。ピケティ自身は、この続編は、前作の内容をアップデートしたものであり、どちらも大部であるため、「いま読むなら、新作である」とセミナーで回答していました。
1%の人口への富の集中を批判し、2011年の「ウォール街を占拠せよ運動」で「私たちは99%だ(We are the 99%)」 との主張を展開した故David Graeber (デヴィッド・グレーバー)教授とともに、ピケティの提言と研究は世界の政治、経済、市民活動、そして文化(「21世紀の資本」は映画化され、日本でも上映されました)にも大きなインパクトを与えました。
トマ・ピケティ「21世紀の資本」が指摘したこと
この経済格差の拡大について、政治、社会文化の鋭い批評で人気のThe New Yorker誌は「ピケティがなぜ世界的に注目を集めたのか」を分析した記事を発表しています。同誌は、メディア業界で様々な妨害を受けながらも、映画界の性暴力を暴いたローナン・ファローを最後まで支援し、同誌が掲載
した彼の告発記事で、ファロー氏はピュリーツァー賞を受賞しています。
ワークショップで利用する記事は途中に「TITLE FIGHT」というイラストが挟まれていますが、6/11(日)はこのイラストより前の前半部分について議論します。後半部分に関する議論は6/25(日)に予定しています。
Thomas Piketty Goes Global
この記事をもとに「格差社会とは何か」について一緒に考えてみませんか?このワークショップの詳細は以下の通りです。
日時: 2023年6月11日(日)20時~21時30分
場所: オンライン
定員: 10名程度まで
費用: 初回または見学のみ: 800円~
このワークショップの設問は参加申し込み者、サロン会員、有料ニュースレター購読者及び後日発表するnote記事購入者にのみ送付します。過去のワークショップと同様の設問を設定しますので、以下のマガジンの2020年4&5月の記事(設問を公開しています)を参考にしてください。
【英語で学ぶ大人の社会科】世界の知性が語る現代社会
【チケット】
チケットの申し込みは以下のYahooチケットサイトから、または銀行振り込みでお願いします。
ピケティ「21世紀の資本論」と格差社会Part1[英語で学ぶ大人の社会科】第52回 6/11(日)20時@オンライン
【銀行振込での申し込み】
振込用紙は以下のサイトからダウンロードお願いいたします。
その他詳細は前回のnote記事でご確認ください。
ピケティ「21世紀の資本」と格差社会Part1[英語で学ぶ大人の社会科】第52回 6/11(日)20時@オンライン|Global Agenda
【解説】
2008年のリーマン・ショックは金融業の野放図な運営とそれがもたらした世界的な不況により、グローバル資本主義における格差社会の現状を白日の下にさらす結果となりました。経済システムの安定を図るという政府の方針により、金融機関の多くが公的資金により救済される一方、多数の労働者がこの時期に職を失いました。
その結果、ピケティ「21世紀の資本」(原書は2013年に出版)は、新自由主義的経済思想の根本的な欠陥を明らかにした著書として世界で注目を集めることになったのです。彼の著書が大きな反響を呼んだ理由は複数ありますが、そのうちの一つが現状の格差社会を是正するための「富裕(財産)税」の導入及び累進課税制度の強化等の具体的な政策提言す。彼の主張は多くの一般人並びに「制度学派」と呼ばれる一部の経済学者たちの賛同を集めています。現行の西側先進国の経済運営に対する不満が、彼の書籍を学術書としては異例のベストセラーに押し上げたという図式でしょうか?
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