[解説と設問を発表]宇宙開発競争と宇宙ゴミ【英語で学ぶ大人の社会科】第60回 10/1(日)20時@オンライン
「宇宙ゴミとは何か、なぜ、それがいま問題なのか?」世界で進行中の熾烈な宇宙開発競争の知られざる側面について英語で議論。
2023年10月前半の「英語で学ぶ大人の社会科:世界の知性が語る現代社会」のワークショップのお知らせです。2023年10月1日(日)夜20時@オンラインで開催するワークショップは、英国のNatural History Museumの記事「What is space junk and why is it a problem?」を使い、英語で議論します。このワークショップの解説と設問を発表します。
【ワークショップ】
2013年に公開され、7つのオスカーを獲得した映画「Gravity(ゼロ・グラビティ)」。この映画では、ロシアが破壊した人工衛星の破片が別の人工衛星に衝突、さらにそれが連鎖的に起こり、宇宙ゴミとなって宇宙船を直撃します。宇宙船の主翼は破壊され、宇宙服を着用していなかった乗組員は全員死亡。船外で作業中だった宇宙飛行士たちは、行き場を失います。彼らは、無事地球に帰還できるのか?そんなSFドラマが物語の基軸ですが、実際に宇宙で起こりうるリスクを描写した映画として、専門家の間でも大いに注目を集めました(BBC制作「地球ドラマチック」より)。
Gravity(ゼロ・グラビティ)
インド、中国や独裁国家の北朝鮮もロケットや衛星の発射を何度も試みていることから分かるように、現在の宇宙は超過密状態で、多くの「宇宙ゴミ」が宇宙空間に放置されたままです。映画で表現されたような危険は常にあり、宇宙開発競争の激化とともに、環境はさらに悪化しています。今回の記事の冒頭で、著者は次のように警告しています。
地球規模での環境破壊はたびたびメディアでも取り上げられていますが、同じような出来事が宇宙空間で起こっていることを多くの人は知らないまま、日々を送っています。一方、気象衛星を始め、ロシア・ウクライナ紛争でも取り上げられた「Satellite Internet access (衛星インターネットアクセス)」など、いまや、宇宙関連事業は私たちの生活とも密接に繋がっています。華々しい側面だけではない宇宙開発に関する課題を一緒に学んでみませんか。教材は以下の記事を使い、英語で議論します。ご関心のある皆様のご参加をお待ちしています。このワークショップの詳細は以下のとおりです。
日時: 2023年10月1日(日)20時~21時30分
場所: オンライン
定員: 10名程度まで
費用: 見学のみ: 500円、初回参加者:800円~
【教材】
What is space junk and why is it a problem?
チケットの申し込みは以下のYahooチケットサイトから、または銀行振り込みでお願いします。
【チケット】
宇宙開発競争と宇宙ゴミ【英語で学ぶ大人の社会科】第60回 10/1(日)20時@オンライン
【銀行振込での申し込み】
振込用紙は以下のサイトからダウンロードお願いいたします。
このワークショップの設問は参加申し込み者、サロン会員、有料ニュースレター購読者及び後日発表するnote記事購入者にのみ送付します。過去のワークショップと同様の設問を設定しますので、以下のマガジンの2020年4&5月の記事(設問を公開しています)を参考にしてください。
【英語で学ぶ大人の社会科】世界の知性が語る現代社会
解説
英国の自然史博物館の記事によると、現在、地球を周回する約2,000基の人工衛星が活動している一方で、3,000基の「死んだ」人工衛星が宇宙空間に散乱しているそうです。さらに、10センチ以上の大きさの宇宙ゴミが約34,000個、それよりも小さなものが何百万個も存在します。
2021年のロシアの衛星破壊実験でも、大量の破片がまき散らされたそうですが、米国も同様の実験を繰り返しています。また、宇宙関連ベンチャー企業が、日本で話題になることも増えているように、民間の小型衛星も倍増しています。これらが衝突し、バラバラになったり、あるいは宇宙船のペンキが落ちたりして、宇宙空間に漂っているものが「宇宙ゴミ」の正体です。これらが衛星を破壊し、気象だけでなく、スマホの位置情報など宇宙インフラに頼っている現代人の生活を脅かすリスクとなっています。しかし国際的な規制はまだ十分ではありません。
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