ネイビーは国際社会のキーカラー:『MEN'S EX』寄稿
※本記事は『MEN'S EX』6月号(2017年)に掲載された日野江都子の寄稿記事からの転載です。
「世界のエグゼクティブにとっての共通言語です」
「日本では制服で着るネイビーの印象が強く、大人になって着用を敬遠する傾向がありますが、上質素材のネイビースーツこそ、着用する人のシャープな印象、高潔な存在感、現役感に繋がるパワーを演出します。
ネイビースーツに白(もしくは白に準じる)シャツ、スーツよりも濃いもしくは少し薄いネイビーのタイという一見単純な装いは、装いよりも着用する人を際立たせます。従って、多くの人に向けてメッセージを発信する立場の人が、力強い現役リーダーとしての存在を表すには、グレーよりもネイビー、それもネイビー無地は圧倒的な効果があります。
カナダのトルドー首相など、まさに好例。ネイビーのスーツやタイは、若き一国のリーダーとしての堂々とした揺るぎなさと力強さを表現し、柔和なルックスを甘さではなく爽やかな清潔さに転じさせ、好感度へ繋げています。海外の要人との会談の際にネイビースーツ着用を多く見るのはそのためでしょう。グレースーツと並んだ時の、より端正な出で立ちは一目瞭然です。
現役企業経営者、特に大企業CEOや役員で、世界とやりとりがある方は、国際舞台で他国の経営者と並んでも沈まずかつ出過ぎない教養ある装いが必須。意思表示であり相手への尊重。サイズもシルエットもパーフェクトに合う、その人に最も相応しいネイビースーツを1着、そのスーツに最適なネイビーソリッドタイを誂えます。黒に準じ、遠目に無地のネイビータイは上品で、どのような場面でも重厚感がある。緊急の危機や謝罪会見の際にも適用でき、誰にも不快感を与えない、世界に通じるビジネスツールなのです」
取材・構成/MEN'S EX編集部