米国大統領選 2回目討論会キャンセルに
先ほど入ってきたニュース。10月15日に行われる予定だった米大統領選の第2回討論会がキャンセルに。
数日前、「もし第2回目討論会がヴァーチャルで行われる場合、自分は出ない」などと発言していたトランプ大統領。
ニュース記事の中にもあるが、バーチャル開催となると、持ち時間内で自分の意見を述べるこの討論会の場合、時間が過ぎた時点で彼のマイクをミュートすることもできるし、そうなるのでは?などと考えられている。きっと、本人が一番「そうなるのでは」と思っているのかもしれない。
すでに、第1回目のカオスを踏まえ、進行の仕方を変えるという発表がされているのだから、対面であっても不利になるところをヴァーチャルとなれば尚更トランプ大統領にとって不利だろう。
あの第1回討論会当日、筆者はABCと日本のTBSを同時に見ており、何よりもTBSの同時通訳の方を心の底から気の毒に思った。それと同時に、そのスキルの高さと忍耐力に心からの称賛をと思った。
その翌日、The Washington Postに「Lost in translation: The U.S. presidential debate in Japan」というタイトルで、NHKの同時通訳がlost in transrationになってしまったという記事とそのシーンの映像が掲載されていた。
優秀で真面目な同時通訳者の方々なのに、あの様に無茶苦茶に入り乱れた状況となってしまい、聞いていた筆者には途中英語と日本語入り混じりで6名の声が聞こえて何がなんなのか混乱する状態。聞いているこちらがそうなのだから、その場で瞬時に訳していた同時通訳の方々は、終了後に抜け殻のようになったことだろう。
この記事の中で、2017年に通訳の鶴田さんがJapan Timesに語ったという「彼(トランプ)の言葉をそのまま翻訳すると、自分たちが愚かに聞こえてしまうだろう」という言葉が響く。確かにそうだ。本人が口にした通りに訳しても、通訳の人が間違えたように思われてしまうことがあるからだ。
誰をどういう状況で通訳するのか、それは非常に深刻な問題だということも思ったアメリカ大統領選 第1回討論会。この先何が起こるのだろう?と思っていた矢先にトランプ大統領が新型コロナウイルス感染。そして、10月15日に行われる予定だった第2回 討論会がキャンセルになり、第3回目が予定されていた22日に第2回目 討論会。そして、そのまま11月3日の開票日を迎えることになる。
さて、今後の行方はいかに。
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