ヘアードネーション(毛髪の寄付)の経験談
先日、ヘアードネーションをしました。その体験やヘアードネーションについての情報などがシェアできればいいなと思い残します。
1. ヘアードネーションとは?
まず、ヘアードネーションときいてもピンとこない方もいらっしゃると思います。
ということで、平たく言うと髪の毛の寄付です。後で、詳細にふれますが寄付に必要な長さは最低で31cmということで、約2年間ほど髪を切らずに伸ばしていました。あと、くせ毛の為、伸びてくると寝ている間に絡むので、切る前はいつも以上に念入りにコンディショナーをし、ゆるく三つ編みをして寝ている間にも髪へのダメージが少ないように気を遣っていました。
ヘアードネーションはコロナ前頃から友人のインスタグラムなどで少しずつ目にするようになり「こんな形での支援もあるんだ…」と記憶に残っていました。したい髪型も特に見つからないまま1年以上髪を伸ばしていたのですが、ある日『せっかくこんなに伸びたなら有効活用してもらえた方がイイな』と思いヘアードネーションに至りました。
2. ヘアードネーションの仕方
現在、日本でのヘアードネーションは以下に示す4つが大きく代表としてあげられる団体としてあります。
①特定非営利活動法人 Japan Hair Donation & Charity
この中の①の団体、通称ジャーダックさんへ髪を送付させていただきましたので、ジャーダックさんへの寄付をする場合の手順について書いていきます。"誰かの何かしらの役に立ってくれればいいな…"という気持ちと共に。
①カット前の確認
まず、ヘアードネーションするには必要な量の髪を用意して切る必要があります。詳細な手順についてはジャーダックさんのHP内にわかりやすく説明されていますが、ドネーションへの賛同サロンを探してそこで髪を切ってもらいます。HP上で賛同サロンの検索ができますし、もし上記のサロン一覧として登録されていなくてもいきつけの美容院・美容師さんに相談すればドネーション用のカット対応してくれる場合があります。自分も美容師さんに相談してからお願いしました。
②カットについて
次に、サロンでのカットです。カット量が多い為、カット後の髪型イメージなどを美容師さんと相談しカットしてもらいます。また、髪を送付するにあたって「乾いていること」「テープでとめない」「ゴム止めしてビニール袋で」などその後のウィッグ作りの工程を考慮して、NGとなる送付条件があります。賛同サロンや対応可能な美容室であれば、そのあたりもわかっているのでなるべく賛同サロンor対応可能サロンでお願いしましょう。
③髪の送付
次に送付ですが、ドナーシートという髪の状態を記載した紙を同封し、送付します。カラーやパーマの有無、性別、年齢などの簡単なものです。ドナーシートが準備出来たら、日本郵便の「レターパック」やヤマト運輸の「宅急便コンパクト」など追跡機能のあるものが推奨されていますので、それを使って指定の送付先へ送ります。よほどの長さでなければ、厚みも出ないので自分は日本郵便の「レターパックライト」で送りました。
④送付後
髪の受領完了連絡等はありませんので、自分が送った控えから配達状況を確認しましょう。自分は送付の3日後に受取完了を確認できました。また、ジャーダックさんでは「デジタル受領証」というものがあり、自分が送った郵便物の追跡番号が紐付けされており、番号を入力することで以下の様に電子データでの受領証を発行できるようになります。
また、受領証発行もルーレット画面がかわいいので、オススメです(笑
3. ヘアードネーション後の所感
最初にあげた写真の様にかなり短ったので、会った人に髪型についてはいろいろと触れられます(笑
なので、「ヘアードネーション用に伸ばしていて、それを切ったんだよ」という話をするようにしています。みんながみんなすれば良いという話でなく、認知すること意識することのステップが大事なのかな…と考えるからです。
他の方の記事でジャーダックの代表へのインタビュー記事があります。
記事内にある "いいことをした" という善意バイアスやマイノリティーについてのあり方、制作側のキャパシティ etc… ホームページを見ているだけでは考えるに至らなかったことについて触れられています。
自分自身、加齢とともにおでこは広くなってきていますし、髪質も特別いいわけではないけど、やはり自分は "いいことをした" と思っていたマジョリティー側だと再認識しました。実際に自分の友人などまわりでは病気・事故で髪のない人はおらず、具体的に認識できていなかったなとも思います。
今後もまた伸ばして寄付をするかといわれると仕事の都合で難しい部分もありますし、髪の寄付が出来なくてもチャリティ商品の購入や募金などの選択肢もあります。また、それらが出来なくても"髪があるのが当たり前ではない"であったり、認識が広がっていくことでみんなが暮らしやすかったり、幸せになれる社会の土台ができていくのかな…と思い記事として残しました。