「筋肉量を増やせば基礎代謝が上がる」と言う話への疑問
トレーニングとかダイエット系のブログやYouTubeで、筋トレをして筋肉量を増やせば基礎代謝が上昇し、何もしなくても痩せると言うロジックをよく見る。
しかし、私の体感とずいぶん違う気がするので、調べて見た。
まず、骨格筋がどれくらいの基礎代謝があるか調べてみた。
(私は専門家ではないので、間違っているかもしれません。もし間違っていたらご指摘いただけますとありがたいです)
私自身を例にとって計算してみたい。
厚生労働省のページでちょうど私をサンプルにしたみたいな例がありました。
体重70kg
脂肪15kg
体脂肪率が21%
私の方がもっと痩せていると言いたいところだが、まあこんなものでしょう。
(もちろんロックダウンのせいですよwww)
このページによるとこの時の骨格筋の代謝量は13kcal/kg/日
つまり、1日あたり1kgの骨格筋が消費する基礎代謝は13kcal。
もし、筋トレを頑張って骨格筋が1kg増加した場合、1日あたり13kcal基礎代謝が増加する。
30日をかけて、1ヶ月あたりに直すと、390kcalの基礎代謝の増加となる。
365日をかけて、一年あたりに直すと、4745kcalの基礎代謝の増加となる。
筋トレをやっている方には骨格筋を1kg増加させるのはどれだけ大変かお分かりだろう。
やっとの思いで骨格筋を1kg増やしても、増やした後から一年で4745kcalしか消費が増えない。脂肪に換算すると650g相当。(脂肪1kgが7200cal換算)
えっ!?これだけしか減らないの?って言うのが正直な感想。
こちらのサイト↑で計算すると、同じ体重70kgのおじさんが時速8km(7.5分/km)のスピードで1時間走ると消費カロリーが662kcalになる。
何もしないで基礎代謝が390kcal(ご飯1.5杯分)減るのと、
1ヶ月に一回皇居の周りを一周(5km)走る消費量413kcal=597➗(5km/8km)
はほとんど変わらない。
1ヶ月に200km走るランニングが趣味のおじさんだったら、5kmくらい誤差の範囲内。実際、1ヶ月の走る距離の2.5%分しかないし、帰宅ランでちょっと遠回りして買い物しようと思って走るくらいの距離だ。
つまり、結論は
体重70kgのおじさんが筋トレして筋肉が1kgつけたとしても、基礎代謝の1ヶ月間の増加分は、そのおじさんが5kmジョギングした程度に過ぎないということになる。
この結論だと日本のダイエット理論やボディビルの人達が嘘を言っているとまでは言わないまでも誇大広告を言っているように感じるが、私の体感的にこの結論は稚拙だと思っている。
もう少しこの問題について考えていきたい。
(もし私のロジックに間違えがありましたら、ご連絡いただけますと幸いです)