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【ゲーム】ホラー系苦手だけど頑張って『パラノマサイト』をプレイしたらめちゃめちゃ面白かった
ホラーは苦手だ。日本人形の呪い系とか、ワッと驚かせるやつ(ジャンプスケアと言うらしい)、無駄に血や内臓が噴き出るグロいやつとか、鬱のような精神的ショックを連想させるものとか…とにかく怖いのが苦手だった。
そのわりに、ホラー要素を含むはそれなりにたしなんでたりもする。『メガテン』や『裏世界ピクニック』など、作品の構成要素の一つとしてなら、耐えられる。『ドキドキ文芸部』はちょっとショッキングなシーンを薄目にして読んでいた。そんなホラー耐久度だから、ホラーのゲームをお金を出して買う勇気は今まで無かった。ニンテンドーダイレクトを見るまでは。
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いや見返すと普通に怖いな?これで面白そうと思えた自分自身が不思議。朝7時だったからか。それともニンダイの魔力か。
ともかく、呪ったり呪われたりする駆け引きのある能力バトル系ADVゲームの印象に魅かれた。直感というのは存外、信頼できる要素なのかも。
怖い<推理の面白さ
気になるであろうホラー成分の濃さは、思っていたより少ないように感じまた。ホラー3:謎解き7くらいの塩梅くらい?どの部分を怖いと感じるか人それぞれで、少しネタバレをすると、興家彰吾が持つことになる「置いてけ堀の呪い」に出てくる女の子がジャンプスケアをしてくるのと、
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ゲームのポップアップウィンドウに助けられてるシーン
友人の自殺を不審に感じ、真相を知るためこっくりさんをする学校の怪談的な話が中心となる逆崎約子周りはホラーとして怖いだろう。
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だが、毎回お決まりのようにホラー演出があるわけではなく、序盤に呪いが発現して以降、中~後半は推理アドベンチャーの方に寄っていきホラー要素は薄まっていく。
どちらかと言うと推理ものに寄っていく段階で、呪殺された死体が出る頻度が高まって、それがまぁまぁグロい。CEROがD(17才以上対象)になっていることからなんとなく程度を察してほしい。内臓とか出たりするスプラッタ系では無いのでそこは安心(?)。
さらには物語後半に選択肢を間違うと、明確なバッドエンドがエピローグ付きで流れる。凄惨な結末のその後が、テキストのみで語られるからこそ想像してしまい、鳥肌が立つ。個人的には、ある意味これが一番怖かったかもしれない。
だが、そのホラーな演出やルートの中にも正解へのヒントや登場人物の人となりが隠されているので、たとえ間違った選択肢を踏んでしまっても次に活かせるようになっている。
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それに、登場人物全員それなりの理由があって呪殺聖杯戦争に挑んでいるので、ホラー体験に泣き喚き逃げ惑う姿でこちらの恐怖心を助長することはほぼない。知りたい真実、叶えたい願望のために恐怖に立ち向かう登場人物たちは、ゲームプレイ中かなり頼もしい存在になってくれるハズだ。
特に推理モノの定番登場人物、ベテラン警部の津詰は頼もしい。強面の人相ながら、部下のボケも拾ってツッコんでくれて愛嬌も良いし、リアクションも面白い。苦労人気質で、霊的なものへの耐性もある。メニューから読める人物資料にもなかなか面白いパーソナルデータが載っている。言ってしまえば属性モリモリ萌えおじさんだ。
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それ以外にも、おかしな風貌してるけど有能な探偵櫂利飛太と、昭和の妖艶な色香を出す有閑マダム志岐間春恵のコンビも面白い。
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櫂利飛太の言動にツッコまない。
それがまたシュールな光景でクスリと笑ってしまう。
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凄惨な事件の合間にこういった安らぐ場面もある。
『パラノマサイト』は怖い。だがそれ以上にストーリーの先が気になりすぎてついプレイしてしまう。次々に現れる登場人物、呪いの謎、徐々に明かされる事件の真実。点と点が結ばれ線になり、やがて他の線と収束していく。
伏線の見せ方や回収の仕方で、物語はここまで<快感>を獲得できるのか…!と思わずにいられなかった。まだ3月だけど、今年の個人的ゲームオブザイヤーADVゲーム部門は決まったとほぼ断言できる。
昨今はTwitterでネタバレを踏むなんて日常茶飯事。特にTwitterのおすすめ表示のアルゴリズムが改悪されてるみたいで、望まずにネタバレされる危険性も無くは無い。恐ろしい時代だ。
なので、もし「ホラーは苦手だけど、やってみようかな」という意思が少しでもあれば、いますぐプレイしてほしい。
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次はネタバレ有記事で会いましょう(書けたら)。
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