ロボとヤンデレとSTGで今月はいっぱいいっぱい【2023年7月プレイしたゲームまとめ】
今月は「ちょっと変わったシステムのSTGをやろう」月間。『妖精大戦争』から始まり『SPACE INVADERS EXTREME』『ウィッチエクスプローラー』『リーサルアプリケーション』『アイゲングラウ』『ムラサキ』。けっこうやったな。やっぱ面白いんスよSTGって。
・『DAEMON X MACHINA(デモンエクスマキナ)』
8月にAC6が発売されるので、今のうちに遊んでみようと購入。正確には先月のセールの時に買ったのだけど。
序盤の機体では慣れてないのもあって動きがカッコよくないのだけど、ミッションを進めて性能の良いパーツを揃えてくと機体の速度が上がってブースト吹かすだけでもカッコいいロボットアクションになっていく。さまざまなエフェクトと相まって、ロボアニメを自分で動かしてる感覚がかなり良い。
反面、インターフェース周りが非常に使いにくい。
たとえば、ミッションを進めて新しいパーツが作れるようになった時だ。新パーツを作るために必要なパーツを装備してると、一旦それを外しに別項目に戻らないといけない細かな面倒くささが目に付く。
しかも、開発してすぐパーツはもらえず、一回ミッションを受けないと新パーツが製造が終わらんのだ。確かに機械を開発するのだから時間を要するのは設定として納得できる。けど、ゲームとしては一刻も早く新しい装備を試してみたくなるもので、テンポの悪さを感じた。ハクスラ要素的に倒した敵から武器を奪ってそれを元に装備を拡充させる楽しみを主目的にするなら、このあたりのテンポ良くしてほしかった。
そのほかハンガーとショップとファクトリーを別々になってるからか、ページ遷移が面倒だし、ハクスラ要素も頻繁に敵アーセナルと戦うわけじゃないから意識してやらないと武器が増えなかったり、人間体でのカスタマイズ要素そんなにいる?ってくらい生身戦闘の活躍する場があまりなかったり、細かい部分で不満はあるものの、これはたぶん言い尽くされてると思う。
不満の文章が多くなっちゃったけど、ロボットアクションとして、かなり面白い作品。なるべく操作系統を難しくしないようにしていて初めてロボゲーに触る人にもお勧めできる。ストーリーは序盤~中盤で置いてけぼり感強いけど、声優陣が豪華だし、終盤になるとアツい展開もあるので総じて楽しめたと思う。
インターフェース部分を改良すればかなり良い作品になるポテンシャルを感じるので、そのあたり先日発表された2に期待したい。ぜったいやればできる子だよデモエクは…!
・『センチメンタルデスループ』
quriateの新作、ヤンデレ美少女に殺される結末を回避するアドベンチャーゲーム。殺されないように隠れたり、なぜ殺されてしまうのか原因を探すため謎解きしたりする。制限時間(迫りくるヤンデレ)に追われながら謎解きをする焦りや単純に謎解き難易度がそれなりで結構難しく感じた。元々こういうゲームをしないものあるが。
シナリオもそこまで捻ったものでは無く、様々な行き違いや思い込みによってヤンデレ化した少女、そして主人公自身の解呪がなされて和解したので良かったと思う。
・『妖精大戦争』
東方Project第12.8弾。元は書籍の特典として1面だけ作るつもりがしっかりとした作りの外伝として頒布された。チルノの「冷気を操る程度の能力」を活かして敵弾を凍らせるアイスバリアのシステムが特徴。
敵弾が密集している場所、もしくは弾源を凍らせていくシステムは連鎖を狙うパズルゲームのような感触で、王道STGとは違った快感。
パーフェクトフリーズ(いわゆるボム)、やる気(残機)、ショット威力、いずれもこのアイスバリアで敵弾を凍らせることで獲得できる。なので、とにかく敵弾を効率よく凍らせる場所をある程度憶えておく必要がある。バリア自体が割と強いのでガチガチに憶える必要は無いのが救い。面倒なクリアフラグのズレバグがあるので注意(1敗)。
今回はイージーを全ルート、ノーマルを1ルートだけクリアして、EXTRAはいったん置き。
・『スペースインベーダー インヴィンシブルコレクション』『SPACE INVADERS EXTREME』
『スペースインベーダー』。ゲームの歴史を語る上で必ず出てくる名前として知らない人はいないだろう。自分が初めて触れたのはおそらく5歳になる前…キーチェーンの付いた手のひらサイズのスペースインベーダーを触っていた記憶が朧げにある。その時はゲームをしてるというより音が鳴る玩具として触ってた気もする。
ゲーマーとして、STG好きの端くれとして、ゲームの歴史に触れるという意味でもいつかはプレイする必要のある作品だと思ってたので、オリジナル版から最新作までいろいろ入った『スペースインベーダー インヴィンシブルコレクション』を購入。
桜井正博の動画で説明されていたリスクとリターンのゲーム性を体感するもっともシンプルな原初のゲームという意味ではやる価値はあったものの、さすがに、今の時代でやるにはシンプルすぎた。ていうか普通に難しい。当時の人はこれクリアしてたの化け物すぎる…。
最初はまぁこんなもんか…、とラインナップ順に触ってたけど、『SPACE INVADERS EXTREME』はかなり面白かった。
基本操作の左右の移動とショットのシンプルさはそのままに、音ゲーのエッセンスを加え「音楽に合わせて敵を倒す快感はシューティングの快感に重なる」とSTGを再構築した。これが文章では表現できない気持ち良さで、侵略する宇宙人を倒すつもりが、いつのまにか宇宙空間に誘われるようなトリップ感だ。
音ゲー要素以外にも、同じ色のインベーダーを4回連続で倒すとパワーアップアイテムがドロップできるパズル要素もあり、自機のショットを強化して更なるショット快感と音ゲー快感を味わうことができる。
とある小説の一節にあるように「ゲームの本質はシューティングゲームそのもの」であるなら、音ゲーやパズルゲームの要素を盛り込んでも不自然なく成り立つわけだ。この再構築された原初のゲーム体験を是非とも味わってほしい。
ちなみに、DSの2にめちゃくちゃ好みの曲があるんだけど、中古は半分プレミアになってるしDSiウェアで販売されてたブラッシュアップ版はニンテンドーショップの終了とともに買えないという…。知るのが遅すぎた。
・『鉄球聖女』
unityroomで公開されている短編アクション。教職者は刃物の使用を禁じられているので、代わりにモーニングスター(トゲ付き鉄球ハンマー)をブン回すシスターを操作する。絵面が最ッ高に良い。良くないですか?良いに決まってる。そうでしょう?
操作は十字キーのみ。移動の慣性を利用して鉄球を回転させる。上手いこと回転させると鉄球が虹色に光ってダメージアップ、勢いアップで超楽しい。特にチュートリに出てくるイケメン風のキャラ絵を上手くぶっ飛ばすと画面端でバウンドするサマは最高に楽しい。アクションとしてテンポが非常に良くて要素を増やして普通に売ってほしい。
・『クライマキナ』体験版
とあるフォロワーがフリューのゲームを狂信的に推しているので、ひとまず体験版をプレイ。「離心病」と呼ばれる奇病で死んでしまった主人公レーベンが二千年後にプログラムと機械で再現され、人間であることを証明するために敵性機械と戦うことに。サポートキャラであるエノアがウィスパーボイスも相まって非常に可愛い。
肝心(?)の3Dアクション部分は、オーソドックスなアクションで回避やパリィしつつコンボを決めていくタイプ。ちょっとモーションがぎこちない気がしなくもない。フィールドのSFなカッコイイ雰囲気はなかなか良いけど、体験版だからか、敵の数がとても少なく、だだっ広い空間を走らされるのは虚無。多すぎても戦闘が面倒なのだが。自然とHP高めのやや棒立ち気味エネミーをボタン連打で倒すワンパターンに。
ストーリーがどう展開していくかどうかに注視した方が良さそう。
・『ウィッチエクスプローラー』
魔法使いのティアを操作しつつ、精霊を召喚して迫りくる魔物を倒していくシューティングとタワーディフェンスを掛け合わせた一作。敵の攻撃を避けつつ攻撃しつつ精霊を置く場所を考えつつリソース管理しつつ…とやはり忙しい。詰まったらクリア済みのステージでお金と素材集めをして精霊とティアの能力を上げて再挑戦するといい。
STGとタワーディフェンスの組み合わせってどうなん…?と最初は思ってたけど、思ってた以上にかみ合いが良い。一つ気になる点を挙げるなら、精霊の配置&強化をしてる間は時間停止状態にした方が良かったかも。
・『夢を確かめる』
Twitterでやけに盛り上がってたので内容をあまり確認せずに購入(500円)。再販されずに希少化していてヤフオクで高値で取引されてる作品だったのを後から知った。3人の少女と3人の男たちのバレンタインデーから始まる3つの物語。7月中に終わらせられると思ったら、ズルズルと先延ばししてしまい現在途中(おそらくあと少しで読み終える)。
全部読み終えてないので今は何とも言えないので、何とも言わない。しょうじきに言うと、少女たちはともかく、3人の男の方は独白の文章のクセがものすごい2010年代のオタクって感じで読むのを中断したくなるレベル(それが今日まで読み終えられなかった理由)。どう物語が転換していくのか、ちゃんと納得のいく結末になるのか。頑張って読み進めます。
・『あまえんぼ冬』
R18のゲームを入れていいものか…。まぁでもゲームには違いないし…。前作はSteamでも販売されてるしええか。
ボクくん(名前変更可能)になってお姉さんたちと冬休みを楽しむドット絵生活シミュレーション。ドット絵も評価が高く、ゲームとしてもミニゲーム集、パラメーター管理やフラグ管理がけっこう面白かったりする。
今後は無料のアップデートで体位やシチュのセリフの追加もあるとか。
・『LethalApplication リーサルアプリケーション』
前々からDLsiteで気になっていたリーサルシリーズの1作目がSteamで配信されたのでプレイ。これも変わったSTGと言える。
本作は移動が攻撃の慣性を利用して移動し、上にあるゴールを目指すアクションSTGだ。
ショットの慣性を使うということは、例えば、右に行きたい時には左に方向キーを入力して砲身を左に向けなければならない。つまりは操作が上下左右が反転状態。落ち着いていれば動かすことはできるが、敵を上手く避けて攻撃するのがまぁ~~~難しい。1面ボスをなんとか倒せたとこで断念。
以降の作品もベースがSTGながらいろいろな要素を入れたものになってて面白そうなので、近いうちにプレイしたい。
Steamに全作配信されるらしいのだが、実は一部作品をDLsiteで既に買ってるし割引してて安いのでどうしたものか…。Steamは色々管理がしやすいしプレイ時間を出してくれるのが利点なんだよね。
・『Vulture -Unlimited Frontier- 0 体験版』
巨大ロボを駆り敵を倒すアクションゲーム。の体験版。2024年発売予定だそうです。ブーストでの高速移動以外にも、バレルロールという特殊アクションでカッコよく決められる。武装を使用するボタンが1つなのでメカアクションの「武装をアレコレ使い分けるの難しい!」って人にも安心かも。
・『Eigengrau(アイゲングラウ)』
4方向にショットを撃てるちょっと変わったSTG。一番の特徴は多種多様なステージギミック。バリアを貼っている敵にタイミング良く狙い撃つステージから始まり、床の絵柄を揃えないと敵のバリアを消せなかったり、線の上でしか動けなくなるステージだったり、重力を操られて自機をグルグルさせられたりショットが曲がったりその他いろいろ。
おそらく『斑鳩』に影響されてるんだろうなーって場面もちょいちょいあって、そういったシューティングゲーム内のパズル的要素が好きな方にお勧め。自機にバリアが設定されているし、ステージ選択式でプレイできるので、そのあたりアクションゲームの感覚でやっても問題無い。硬派なプレイヤー向けのアーケードスタイルがあるけど、全面通しでやったらたぶん1時間以上かかる。
・『哀哭竜のメモリア』
プレイ時間3~5時間ほどの短編RPG。「雰囲気重視の一本道型探索RPG」とあるように、難しい仕掛けのダンジョンは無い。ボスを倒してストーリーを進めたり、開示された設定の断片からこの物語の軌跡を感じ取ることに重きが置かれている。
どこかRPGの王道展開に疑問を投げかけるようなストーリーで、登場キャラは全員、悪人では無いが、さりとて善人というワケでも無い。理想や願いを持つゆえに、後悔や悲観、諦観をにじませながら生きている。短編だからこそ描けるストーリーってやつですね。テキストの文体や世界観設定の描き方自体もなかなか好きなタイプ。クリアすると次回作がちょろっと確認できる。
・『ムラサキ』
STGをベースにしたアクションパズルゲーム。Steam版でプレイしたが、ゲーム自体はフリーゲームとして公開されている。Steam版はクラウドセーブや実績、トレカと追加されているのはゲーム外要素なのでプレイはお好みで。
自機のショットは一発ずつしか撃てない代わりに、画面に湧き出てくるブロックを弾くことで爆発させて敵弾を消したり、爆風で敵に攻撃できる変わったシステムのSTGだ。おはじき、ビリヤードが一番近い。
今月プレイしたなかでおそらく一番面白いおススメ作品なので、コレクションを全て開放して続編の劍をプレイしたらまとめて記事にしようと思う。
獣とルビコンが近い
夏バテだ。熱気によるスリップダメージが体力ゲージを蝕む。回復のためにいつもより多く寝る必要があり、その分ほかの時間が削られる。ついでに電気代が預金を削っていく。夏はもはや、人類の敵だ。
おかげで今月はこのまとめ記事しか書けてない。やばい。
過ぎたことは仕方ないので『東方獣王園』と『アーマードコア6』の事を考えることにする。
AC6は公開された各種動画や体験会の感想を見ながらワクワクしながら待ってる。早くやりたい。獣王園も楽しみで、ぼちぼち体験版での練習を再開しなくてはならない。8~9月はこの2本だけプレイして終わる可能性も大いにある。