コーヒー豆、性格、スキルや経営スタイルにあったコーヒーマシン選び
先日日本の友人がインスタのストーリーに、コーヒーの写真と共に
#世界一のコーヒーマシンで作られてるんだって
と投稿していて私は何だろうそのプロモーション?味や豆やスキルでなくマシンを売りにしてるカフェなんて存在するの?と思い、友人に即DM,何のコーヒーマシンだったのか、実際にコーヒーの味はどうだったのか。
友人の返事は”マシンの種類わからないやー、ごめんね。だった。コーヒーの味も説明してもらえなかった。
①Synesso
世界一のコーヒーマシンというと、今はアメリカのシアトルで作られているsynesso(シネッソ)のMVP hydraだと自分は思っているが、そのマシンを使いこなせるほど毎日レシピやセッティングを変えているならわざわざ世界一のコーヒーマシンで、なんてくだらない付加価値をつける必要のないくらいコーヒーは美味しいはずだ、と想像できる。
バリスタはまず、いった事のないカフェに入ったときにコーヒーマシンと豆を必ずチェックしている。そのあとにグラインダー、そのあとにバリスタを見る。Synessoだった場合、味にこだわって作られている可能性が高く期待値大になる。
ただしそれを逆手にとって、実は毎日レシピは変えていないのにSynessoを使ってfancy interiorにしてお客さんをだましているカフェも多い。コーヒーマシンとバリスタのスキルの関係性については後日別記事にします。
このマシンは本当に優秀で、一つのheadに6つの違った設定できる。3Group heads の場合、18通りにセッティングができるが、実際は3つ暗い設定して同じレシピをを2~3Group headsにコピーしている場合がおおい。1エスプレッソ、2ブラック、3ディカフという感じである。
やはりシネッソの利点はやはり毎日変わるコーヒーの味を一瞬で修正できるところだと思う。ただし、Senior BaristaやHead Baristaがそこまでできるかは別の話になる。尚且つ会社自体が高慢で修理に時間もお金もかかる。直せる人数も少ないため、他のコーヒーマシンにグレードダウンするカフェも多いのが実際のところである。
②La Marzocco
世界一、歴史上でいえばやはり外せないのはイタリアのフローレンス、La Marzocco(ラ マーゾッコ)だと思う。古い機種のLa Marzocco classicですらすでに完成された安定感のある信頼できる機械だと思う。歴史も深く供給量もかなり高いため、世界中に支店があり、コーヒーマシンが壊れてもすぐに替えのパーツや直せるエレクトリシャンが多いことも大きな利点。世界一といわれたらそうかもしれない。
(以下のリンクはオーストラリア向けです)
セッティングを変えるときにGroup Head1を使うため、自動的に2,3も使えなくなるため少し時間がかかるため忙しい時間に急に蒸らし時間やお湯の量など変えたくなったとしても、シネッソに比べスピード感はないが、安定感は抜群。
もしもコーヒー豆の焙煎に自信がある、使っている豆のグレードがよい、バリスタがスピードはあり基本的な知識もある、毎日完璧にレシピを変える必要がないのであれば、La Marzocco一択になるのではないだろうか。
最近はMod Barのような見た目がオシャレなラインも出してるので格好つけたいカフェにはぴったりだと思う、ただ本当にMod BarのHeadひとつに約$10000(百万円近く)かける価値があるかどうかは未検証だし、疑問に思っている経営者も多い。資本力があるならいいんじゃない?程度の評価。
一度どうしても使ってみたくてトライヤルと称して有名カフェに潜入し、使ったことがあるがスチームワンドが短く、台に置いたままスチームできるデザインになっているので私は苦手に感じた。特にLサイズのジャグで2-3杯分のミルクを作るときに正しくフロスミルクの量を作れなく感じた。
GB5,Stradaはスペシャリティーコーヒーをやっているカフェでもよくつかわれている印象。個人的にこの会社の古いコーヒーマシンで思うのは短いスチームワンドのやつは遊びはなく可動域がフレキシブルじゃないし、触るとやけどするし苛っとします。でも今一番使ってみたいのはStrada AVです。
③STEAM HAMMER
確実にこれが世界一のコーヒーマシンではないけど、一応よく見かけるようになったマシンも紹介します。
去年友人のカフェのオープンの為によく業務用コーヒーマシン屋さんCoffee worksに行った時に言われたのは、今一番パースで売れてるのはイタリアのSTEAM HAMMER(スチームハマー)だそう。1日10kgまでならこれで十分、値段も安い、XLVIが最近のマシーンのいいとこどりだそう。確かによく見かけるようになったし、Wegaを使うくらいなら見た目もおしゃれだし、需要があるのはわかる。特にカフェやレストランで、料理を本気でやっているけどコーヒーはわからないけどスペシャリティーコーヒーやるほどではない、というカフェがどちらかというと使っている印象を受けた。
隣の有名レストランが使っていて、ボスがヘルプに行った時の印象を聞いたところ、うーん、まあ、悪くはなかったよ。とボヤっとした感想をもらいました。
デュアルボイラーだし、安定感はあるけど、抽出の温度は変えられるけどそれ以外は特に変えられないらしい。4ボタンから6ボタンにしたり、カスタマイズがしやすいけど、とりあえず朝から夜まで空いていてバーテンダーでコーヒーもやります、などコーヒーだけやってるわけではない経営スタイルにはあっているのかなと思います。使ったことがないコーヒーマシンは感想が難しい。
まとめ
とりあえずは3つパースのカフェで有名なコーヒーマシンの紹介でした。結局のところ友人が言われた世界一のコーヒーマシンとは何だったのか。La Marzocco説が一番高いのかな?もし知ってる方がいれば教えてください。気になって夜も寝れません。