蘇るデザインを形にする
東京丸の内物語 丸ビル100年物語
SDGs12:つくる責任 つかう責任 そして しょぶんする責任
を未来にTsunagu 責任=Reborm 蘇るデザイン(丸ビル松杭Tsumikiとヒノキの楽つみ木のコラボ)
楽つみ木子どもアートアクション
□つみ木おじさんのアピール:お伝えしたいこと「reborn」と「支えあう」
1998年のことでした、「あの丸ビルを地下でささえてきた基礎の松杭、本来ならば
とっくに忘れ去られて、焼却処分されてもいいものを,天の指示、天命なのか長年
丸ビルを地下でささえてきた基礎の松杭に新しい生命体、社会的道具に蘇らせた」。
80年近く東京駅の前の丸ビル、それを支えてきた松杭から 「つみ木に再生
〔reborn〕」のお話から、伝えたい大切なメッセージをお伝えしたいと思います。
○巨大な丸ビルを1923年竣工以来支えてきた松杭その本数はなんと5,443本。
〔1本あたり長さ15m×径30cm、年輪50~90年。アメリカ、オレゴン産、学名:オ
レゴングラスファー)。そのことを知ったのは朝日新聞2000年8月9日の「天声人
語」の記事からでした。
遠いアメリカから渡ってきて80年も基礎、土台となってビルを支え、異国の経済
成長を見つめてきた。樹木の生命力、ねばり強さ、けなげさに感動しました。
その後丸ビルの所有者である三菱地所の方とお会いし、何とか生き返らせてあ
げたいと伝え「松杭物語」が始まりました。
単なる資源の再利用〔リサイクル〕するだけでなく、「reborn(再生)」新しい命の誕
生、再生をこの歴史的価値のある松杭に施ししたいと、その時点で地所の方からリ
サイクルではなく、「reborn との考え方」に共鳴をいただき、約90本の松杭をいた
だくことになりました。
自らトラックを運転士山梨まで運びました。その後製材、乾燥、適切な養生を施し、
木楽舎つみ木研究所の工房に姿を変えて運ばれ「小さなつみ木」に蘇りました。生
まれ変わったつみ木たちは、80年近く丸ビル支えていたと思わせるには難しいが、
色といい、雰囲気といい、けなげなつみ木はいい存在感を出しています。
まさに小さなつみ木たちは「過去から現代、現代から未来へ繋がるプレゼント」で
す。
当時この「松杭再生〔reborn〕物語」は読売、朝日、NHKなどでも紹介されました。
○読売新聞2001年4月10日夕刊に見出しにこう書かれていました。
「小さなつみ木で子どもたちが夢と未来を築く」。
○朝日新聞発行の「暮らしの風」2002年4,5月号〔天声人語担当辰濃和男氏文〕
の一部抜粋で紹介いたします。
「アメリカ・オレゴン生まれの5,443本の材は、異国に運ばれてきて、長い間、異
国巨大な建造物をしっかり支えてきてくれたのです。つみ木からのメッセージはこ
の「支える」「支え合う」という動詞だと思っています。積み木と言うもの、この「支え
合う」と言う同士によって成り立っているものでしょう。・どんな積み木も、1個では形
は作れない。
積み木はお互い支え合うことで生き生きとしてきます。
・縦に高く積み上げるときも支えあってるし、横に並べるときも実は、支え合うことで
何かを創り上げているのです。私たちは今のこの時代、特にこの「支える」「支え合
う」と言うことを真剣に考えなければならないと私は痛感しています。」
(2001年4月読売新聞写真部・守屋記者取材時の時の松くいつみ木)関東夕刊掲載
丸ビルを 80 年支えてきた基礎杭 5443 本から Reborn , Tsumiki の作品・グレー色は
松くいの Tsumiki ・クリーム色のはヒノキの楽つみ木
松くいの Tsumiki は過去からの伝言: ヒノキの楽つみ木は未来への Tsunagu
■このような時代はもう一度過去から学ぶことも大切です、持続可能な社会構築の
ために。
○蘇る命:新しきこことも、やがて古くなり更なる新しき潮流によって新時代は構築
される。言い換えると過去の蓄積からしか現代、未来は生まれない。歴史の流れ、
仕組みでもあり「reborn の考え方」とどこかで繋がる考え方であり、そこに新しい道
が続いているように思います。
資源の少ないわが国は有効利用のための再利用だけでなくモノに新しい生命、
使命、デザインなどを与える具体的方法論が求められています。(SDGs)
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