雨の日
日々生活をしていて、何も生み出していない、社会活動してない、何もしていないんじゃないかという不安と焦りが急に襲ってくることがある。
子なし専業主婦。
働いていないから。今まで毎日当たり前のように働いてきたから。
周りの人はみんな働いているから。働いてなくても子育てはしている人もいるから。
急に人生が止まったような感覚。
止まったというか自分で止めた。
あの時、まだ頑張れば働き続けられた気もする。
でも一旦立ち止まってみると自分で決めた。
高校生の時なりたい職業がなんとなく決まって
資格を取るために4年制大学に通って、国家資格を取って
それ以外なにも考えずその道に進んできた。
キャリアのため大変で厳しいと言われている職場に就職した。
かなり視野が狭かったし、狭い世界で働いていたんだと実感してる。
きっと自分と違う生活をしている人と比較するから、
不安になったり焦ったりしてしまうんだろう。
決して今なにもしていないわけじゃない。
あまり関わりのなかった分野の勉強を始めて資格試験を受けようとしている。
夫が毎日元気に楽しく過ごせるように心がけて家事もしている。
ずっとしたかった読書に没頭出来ている。
今出来ている、していることがきっと今後の人生においても役に立つときがくるはず。
どんなことも未来への種まきだと思って
自分を卑下せず過ごしていきたい。
そんなことを雨音を聞いて、秋の気配を感じながらひたすら考えていた1日でした。
敬愛している恩田陸の小説に出てくる『雨』の表現がとても好き。
恩田陸のおかげで雨が好きになった。