運動してない40代主婦が初マラソンでサブ5を達成するまで
中学の部活以来運動をしていない40代主婦が42.195km完走できるのか?
初めてのフルマラソン
これは、マラソン初心者のフルマラソン体験記です。フルマラソン完走には、練習をすることがもちろん大切ですが、実際に走ってみて、それ以外にも必要なものがいろいろあるということがわかりました。
運動不足でマラソン初心者の私が完走するためにしたことをいろいろとご紹介したいと思います。
中年女性特有の体のトラブルなど体験したことも書きたいと思います。
私の紹介
・私の運動経験ですが、中学時代のソフトボール部(万年補欠)の練習が最後。それ以降は、体育の授業以外、運動らしい運動はしていません。
・大阪マラソンに向けての練習は実質半年くらい。基本、週2,3回です。
マラソンを始めたのは、大阪マラソン1年前くらいですが、一度2ケ月で挫折しています。
本格的に始めたのは、当選がわかった6月からです。(大会は11月)
・パートに出ている43才主婦です。(マラソン参加当時)
マラソンの練習を始めるにあたり用意したアイテム
【必須】
・ランニングシューズ
普通のスニーカーとは全然違います。軽くて土踏まずをギュッと固定してくれます。お気に入りのデザインで気分を上げましょう↑
・ウェストポーチ など マラソン用のポーチ
走った時揺れにくいマラソン用のものがいいです。飲み物や食べ物を常備するために必要です。
【その他のちのちほしいアイテム】
・ガーミンの時計
私は夫のお古をもらいました。 走った距離や速さがわかって便利です。
・MP3プレーヤーなど
走っている時退屈なので。音楽や録音したラジオを聞いていると気がまぎ れます。私はウォークマンが軽くてお気に入りです。
・片耳用イヤホン
両耳用だと周りの音が聞こえなくて危ないし、絡まって邪魔です。
百均の片耳用がちょうどいいです。
車の音など聞こえないと危ないので片耳用イヤホンを使いましょう!
はじめての練習 11月(1~3キロを週2,3回。)
初めてのRUN。まずは1.5キロ走ってみました。
夫と子供と走りました。久しぶりすぎて、「どうやって呼吸するんやっけ」とか聞いてました。「そんなんなんでもいい」と言われ、学生時代に教わった、鼻でスースースー吸って、口でハーハーハー吐くを繰り返しました。久しぶりなのに1.5キロ走れたことにちょっと感動。しんどいけど出来たと嬉しかったです。本日これで終わり。1キロ6分台でした。
・2回目のRUN(3日後に3キロ)
1キロ6~7分ペース。ハーハーしんどいけど、3キロも走れたと自分でびっくり。TVでマラソンの先生が言っていたように、腕を後ろに振って、骨盤を前に出すイメージで走っていました。
何回か練習しているうちに心肺機能が鍛えられてきたのがわかります。最初ゼーゼーいってたのが、どんどんラクになってきます。あと、食べた直後に走ると気分が悪くなるんではないかと思ってましたが、食べた後に走る方がパワーが出るんだなということもわかりました。
12月 練習2ケ月目(5キロ練習を週に2、3回。)
私の場合、主に夕食後に練習していました。
夜道は危ないので、小型の懐中電灯を持って、夫が一緒のときは近所の公道を、一人の時は公園を何周もしていました。
ペースは相変わらず1キロ6分台、調子がいい時は6分きることも。足の筋肉はあまりついていないが、心肺機能は鍛えられてきたような気がする。
【トラブル】
そして、ここでトラブル!一人で走っている時、ランニング中に尿もれが!
出産後、トイレが近くなったなと思ってましたが、「尿もれしながらマラソン大会は無理だ」とショックで練習をやめてしまいました、、
結局、マラソン前にはトイレに行く!というのが基本で、その後、そういうこともなくなったのですが、これがきっかけで5ケ月練習をやめてしまいました。
6月 久しぶりの練習 またいちから
練習1ケ月目(2~5キロを週2,3回)
夫が「ペア応募すると当たりやすいから」(本当かどうかはナゾ)と大阪マラソンに応募し、何と当たりました!ということで、否が応でも練習をすることに。前回の練習から5ケ月。季節も変わってジメッと暑い梅雨。また、2キロ、3キロと短距離練習。3週目くらいから5キロ練習。久々で心肺機能が落ちたのか、しんどい!暑い季節になったということもあると思います。また慣れるまでに時間がかかる~。
7月 練習2ケ月目
(基本5キロを週2、3回、調子が良ければ6キロとか7キロ)
やっと慣れてきましたが、夏の練習はしんどい!毎回汗だくです。昼間に走るのは無理です。
パートでぐったりの日はサボることも。
8月 練習3ケ月目
(基本5キロを週2、3回、10キロ練習を2回)
お盆などもありサボリがちですが、10キロ練習を始めました。
10キロ走った次の日は疲労が残ります。
でも10キロは無理ではないかなという感じ。
10キロはすぐに慣れると思います。
ちなみにだいたい今まで毎月、計50キロくらい走っている感じです。
他の方のブログとかを見ると、月100キロとか、、、
私の練習はゆるい方だと思います。
9月 練習4ケ月目
(距離をのばそうと思っていた矢先のトラブル)
大阪マラソンまであと2ケ月!これから20キロ練習をやっていかねば!ところが、、、
10キロ練習のとある日、真っ暗な中、知らない道をどんどん走っていく夫の後ろについて走っていました。
ペースが速いのでついていけず、夫は遥か50m先。その時、真っ暗で道の隆起に気づけず転んでしまいました。
大人になって久々にコケた(-_-;)幸い手はつきましたが、両膝から血が。帰って見てみたら、打ち身で膝が真っ青。
結局、捻挫でその後2週間練習を休みました。大阪マラソンまで1ケ月半。20キロ練習していこうと思っていた矢先です。
この時期練習できないのはキツイ~。
でも、痛みが残ったまま練習してまた痛めるより、完全に治ってから練習した方が良いと思いました。
10月(大阪マラソンまで1ケ月)
季節が秋になり、マラソンがラクになりました。気温と湿度で走りやすさが全然違う!夏の練習は無駄ではなかったと思いました!
初めての20キロ練習。じめっと暑い日の夕方でした。15キロくらいまでは何とかいつも通り走れたのですが、
17キロくらいで信号待ちで止まってからは走れなくなり、歩いたり、走ったり。
呼吸が乱れる感じではないのですが、不思議なことに、足が前に出ない!気持ちに体がついていかない感覚です。
2時間34分かかりました。前半はキロ6分台、後半は8分や10分も。
10キロと20キロはしんどさが全然違う!と実感しました。
2回めの20キロ練習。1回目と同じく後半15キロ過ぎたくらいからバテてきた。歩いたり走ったり。
走ってもすぐ歩いてしまう。足が重くて前に出ない。2時間24分。
もう一回くらい20キロ練習をしたかったけど、間に合わなかった。このままでは42キロも走れる気がしない!!
大会2週間前、20キロで限界を感じていました(T_T)
ここでまたもやトラブル(マラソン大会の日が生理2日目)
少し前からうすうす感づいてはいたのですが、、
なんと大会の日が、生理2日目にあたることが判明。絶望的な気持ち。
重い方なので、2日目は出血も多く足もガクガクするし、いくら何でも無理だということで、生理を遅らせる薬を婦人科にもらいに行きました。薬だけほしかったのですが、薬を使うことができるかどうか検査が必要だということで、内診がありました。
その結果、子宮筋腫が2つ見つかり、そのせいで子宮が2倍に腫れていると言われました(T_T)。それで圧迫されてトイレが近いらしいです。
1週間後に筋腫の検査結果が出ました。良性だったのでとりあえずホッとしました。
ちなみに、薬は10日前くらいから飲み始めました。
料金は初診料と検査で5000円、薬代が3000円かかりました。
そして、大阪マラソン2日前からはトレーニングもやめて、安静に過ごしていました。
そして大阪マラソン当日!(準備編)
練習の時はジャージズボンに綿のTシャツでしたが、本番はランニングウェアを着ました。
走ってみて、やはりランニング用のウェアは必要だと実感しました!(今ごろ?)汗の乾き具合や、軽さ、フィット感(肌に擦れにくい)が全然違う。おかげで、練習の時よりも快適でした!
【当日の服装】
・長袖アンダーシャツ
・半袖Tシャツ
・ランニングタイツ
・ランニング短パンツ
・スポーツブラ(普通のブラは絶対にやめよう。締め付けやズレがなく快適)
・キャップ
・スポーツサングラス
・ファイテンのパワーテープ(前日のエントリーの時に試供品をもらった。のどぼとけを囲むように4つ貼ると呼吸がラクになると書いていた。これがけっこうよかった!)
テープのおかげなのか、本番用のランニングウェアのおかげなのか、驚くことに完走まで呼吸が乱れることがなかった。
走り始めから「あ、ラクだな」と感じていました。
【持ち物】
・ウェストポーチ(苦しくない程度にきつめに締める)
・クエン酸の粉 4つ
・エナジージェル 4つ
・経口補水パウダー 3つ
・ロキソニン(痛み止めの薬) 1個
【当日の朝食】
きなこもち2個、梅干し餅2個
あと、レースの前に少しづつ、持ってきたしょうゆもち(焼いてしょうゆをからめてラップで巻いたもの)を3個食べました。
餅の炭水化物がエネルギーになるらしいです。
これらは、フルマラソン経験者の夫が、岩本能史さんの「型破りマラソン攻略法」を読んでアドバイスしてくれたようです。(詳しくは本を読んでください!)
正直言って、自分がまだマラソンをしてない時に夫の行動を見て「朝から餅を7個も食べて、まずそうで高いゼリーをいっぱい持って、レース中にロキソニンを飲むなんて正気の沙汰ではないな」と思っていました(^_^;)(ゼリーはおいしかったです)
しかし!実際にやってみて、これらは必要だったと実感してます!
大阪マラソン(結果と感想)
そして、結果ですが、見事完走しました~(^∇^)ノ
タイムは4時間51分!
マラソン中ですが、とにかく最後まで楽しかった~!
練習では20キロが限界だったので、本番ではとりあえず30キロまで頑張って走ればその後は歩いてもギリギリ7時間で完走できると考えていました。
でも実際走ってみると、20キロがあっという間で、5キロくらいに感じました。30キロまで来たら、「あと12キロだ。12キロくらい練習では何ともなかったし大丈夫」ととても前向きに考えることができました。
よく言う30キロの壁も全く感じず、ただ38キロくらいから流石に足がつりそうになるのを必死でこらえながら走っていました。
どうしてこんなにラクに楽しく走れたかは、いろいろな要因があると思います。
まず沿道の応援がスゴイ!大阪マラソンは沿道の方々、ずっと応援してくれてます。
あと、給水所が多くて助かる!ボランティアさんの頑張ってる姿にもとても励まされます。
あと、芸能人が走っていたり、沿道に芸能人の応援団がいたり、とてもテンションがあがります。
いつもは走れないような道を走れるのもとても嬉しいし、何よりも、まわりには自分と同じように頑張ってるランナーがたくさんいる!
練習で一人で20キロ走ってる時はひたすら「長い~早く終われ~」と思っていましたが、大阪マラソン中は「ああ、この瞬間がずっと続けばいいのに」とすら思う瞬間がありました。
でも、これだけ苦しみを感じず完走できたのは、やはり10キロごとのエナジーゼリー、20キロ地点でのロキソニン摂取(痛み止め、体質が合わない方はやめた方がいいです)、給水の時はアミノ酸パウダーも一緒に摂取したことはとても大きいです。20キロ練習でエネルギー切れは体感していましたので、エネルギーを切らさないことがとても大切だということがわかりました。
あと、水分と一緒に経口補水パウダーも摂取していたので、水分の吸収がよく、トイレに行かずに済んだことも大きいです。あと、給水所では水よりもアクエリアスを選んでいました。仮設トイレはいくつか用意してくれていますが、どこも並んでいますし、一度止まることでしんどさも増すと思います。トイレ対策は必須だと思います。
フルマラソンの楽しさは、実際に参加してみないとわからないと思います。
初心者の私は、いろいろな対策をすることで、楽しく完走することができました~!
大阪マラソン区間タイム
大阪マラソンの区間タイムです。
前半はキロ6分前半、後半は7分台になっています。
専門的なことはよくわかりませんが、見てのとおりだんだん遅くなってます。
走りはじめは、まわりの速いランナーにつられて、自分も速く走っていたような気がします。
でもこうやって見ると、練習で5キロ走っていた時と同じようなタイムですね。
よく、最初からずっと走れるようなタイムで同じように走りましょう、というようなことを言いますが、私の場合、そうしていたら、サブ5は達成できなかったんではないかと思います。
最初から7分台のペースで走って、最後までそのペースを保てたのかといえばナゾですねぇ。
大会を終えて
フルマラソン完走は自分にとってかけがえのない体験になりました。
大会前日の夜エントリーのため南港に行ったのですが、そこには老若男女フツーの人たちがたくさん来ていて、皆ワクワクしているような緊張しているような、お祭り前夜!という雰囲気でした。
私も「いよいよだな」と武者震いしたのを思い出します。
次の日!その普通の人たちがみんなすっかりランナーに変身していて、世の中にこんなにマラソンしてる人たちがいるのか!とビックリしました↑
大会中のことは、上に書いたとおりなのですが、ゴールした途端、一瞬で足が棒みたいになって、ゴール直後のトイレでの足の曲げ伸ばしが辛かった、、言うまでもなくその後一週間はロボットみたいな歩き方をしていました。(マラソン中、途中で止まらなくてよかったです)
まあ、なんだか嬉しい痛みなのですが。。
大阪マラソン参加当時43才、普段から運動していない主婦がフルマラソンを完走することは可能です!
練習期間は実質5ケ月くらい、週2、3回です。
しかし、サブ5という目標を達成するためには、上に書いたような対策が必要だと思います。