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今回は、現況測量と確定測量、そしてその費用について。

こんにちは。
石倉です。

さて、早速査定依頼が来た!
と思って登記簿をあげるとS40年代の物件であるときは多々あります。
地積測量図は今の時代あるのが当たり前ですが、
このくらいの年代になるとそもそも
地積測量図が存在するのか?から検討し、あったとしても
①三斜求積
②残地
どちらかのパターンが圧倒的です。
この時点で意味がわかっていない人はここでもう一度整理しましょう。

①はその名の通り三角形を組み合わせて土地を測量する方法。底辺と高さが分かれば面積自体は求められますが、周長がないケースも大半です。不確定要素の一つになります。
しかし物件の周囲をテープで測ることと測量図の縮尺から逆算すればおおよそ目安はつきます。が境界標がないとそもそも測りようがないので、測量を促します。

②は大きな土地があってそれの一部だけ売りに出すケース。その場合は一部は測量します。
例えば全体で300平米の土地の一部100平米を売却する場合、残りは200平米だよね?という引き算で求めるのが残地です。これ、最悪です。ほぼほぼの場合確定測量をしたほうがいいです。土地が大きくなることが大半ですので売主にもメリットがあります!今はこの測り方はできません。

さて、現代の測量方法は座標求積という方法です。
ある地点が連鎖して、その基準をもとに測量する方法です。詳しくは土地家屋調査士に聞いてくださいw
簡単にいうと大災害で全て流されても復元ができるらしいですw座標、なんかかっこいいですね。

過去と現代の測量方法を知った上で、次は現況測量と確定測量についてです。

現況測量は自分の敷地内だけで「とりあえず測ってみる」方法です。
隣地との立ち合いはありませんので誤差はでます。

確定測量は隣地と全て立ち合いをします。その上で境界確認書(実印)で作成して、最終地積測更正登記をします。
全てが確定する測量ですから残地の場合は特にこちらをお勧めします。

実際に確定測量の場合隣地が空き家のケースや所有者不明のケースがあります。
その場合境界は確定できません。
そこを除いた方向杭が設置されます。
なんとなく気持ち悪い感覚で作業を終えるのでここについては、いらっしゃることを願うしかありません。

気になる費用面のお話です。

結論から言うと
現況測量は25万〜
確定測量は安くて80万 一般的には100万前後
が多い印象ですね。

売却査定時の提案では綿密な提案にはなりますが先行資金の問題もあります。
なかなか提案しずららいですが、坪単価が高い場合の物件については強くお勧めします。
売主買主双方にも正しい情報を知っていただく必要があるためです。
金銭面においても誠実性があります。

今回はすごく全体像をお知らせしました。
細かいところは多々ありますがまた共有します。

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