美人であることは罪ですか 「逆転美人」藤崎翔 【#1読書感想】
※あくまで個人の感想・解釈です。
※できるだけネタバレにつながる表現は避けていますがご注意を
『逆転美人』
著 藤崎翔
美人に生まれたが故に何度も犯罪に巻き込まれ、学校に行けばいじめに遭う。不幸ばかりのシングルマザー香織(仮名)
その美しさから大々的に世間を賑わす事件の被害者にまでなってしまう。
そんな彼女の手記。美人であることは罪なのか。
…この手記が本当に伝えたいことは?…「逆転美人」の本当の意味は?
主人公 香織(仮名)
美人だったからなにもかも上手くいかなかった。
美人だったから不幸になった。
人間関係は全て美人が奪った。
本当にそんな人はいるのでしょうか?
いるのです。
彼女の人生はそうでなくては成り立たないのだから。
ルッキズム
「見てこの子TikTokerの○○ちゃん。かわいいよね。」
「このアイドル知ってるー?センターの子めっちゃ美人!顔ちっさ !!」
「ドラマ見た?〇〇くんビジュ良すぎ。」
私はこんな会話よくするんです。正直美人は見ていて幸せです。
私も美人って羨ましいなぁ。美人だったら人生違ったのかなぁ。
それだけで人生勝ち組じゃん。なんて思ったりもします。
でもこの本を読みながら、あれ?私のこの考えルッキストになってる?
そもそもルッキズムの定義って?と思いインターネットへ。
なるほどなと。
ルッキストに片足は突っ込んでいるのかもしれません。
確かに美人は得だと思っています。
容姿が魅力的でない人を蔑視したりはしませんが、
やはり自分が何かにつまづいたり上手くいかなかった時、
もう少し美人だったら、スタイルがよかったら
何か違ったのかもと根拠のない劣等感に苛まれます。
感想
ネタバレを避けるために感想は手短に書きます。
何度も書きますが香織(仮名)は誰もが羨む
絶世の美女でありながら不幸の一途をたどり続けます。
なぜこうなってしまったのかはぜひ本をお手に取って
読んでいただきたいです。
この作品を読み香織(仮名)の苦労エピソードは「美人は得ね」
などとは思えなくなるような内容でした。
人間関係が上手く行かないことを容姿だけのせいと信じて
疑わない描写にも少し心が痛くなりました。
登場人物は香織(仮名)のような美貌の持ち主以外にも、
知力、財力、様々価値を持った人間が出できます。
それぞれが自分の価値を活かしぶつかるミステリー
だと私は感じました。
最後に笑うのはだれなのでしょうね。
最後に
この本はぜひ紙の本を手に取って読んでいただきたいです。
確かそういった触れ込みでバズっていたため
私も紙の本を購入しました。
そして「逆転美人」の意味を知った時、
心から購入してよかったと思える作品でした。
私の感想を読んで少しでも気になった方、
ぜひ読んで身でくださいね。
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