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産休の始まりは不安の始まり?仕事、家計、それでも未来は明るく考えたい

こんにちは、34歳、外資系勤務の妻です。東京は本日20度を超え、北海道・東北育ちの私にとっては「冬はどこ行った?」と言いたくなる温かさです。しかし、最近の東京の気温でダウンを着てマフラーをして帽子をかぶっている人も見かけるのがまあ不思議。北国の人間は、見ているだけで汗ばんでしまいます(笑)。

さて、今年もそろそろもう終わり。ということは、来年はいよいよ産休に突入!「初めての経験にワクワク!」と言いたいところなんですが、実際は「財布と心が薄くなる不安」に悩んでいます。ええ、現実はなかなか厳しいものです。産休で休むのに、なんでこんなにモヤモヤするんでしょうね?

今日はその「お金の不安」を中心に、産休前のモヤモヤについてお付き合いください。

①出産手当金の上限問題:67%だけど…本当にそれだけ?

産休中の出産手当金とは、みなさんもご存知のように、健康保険に加入している女性が出産のために仕事を休む際、出産前42日(多胎妊娠の場合は98日)と出産後56日の間、標準報酬日額の3分の2相当が支給されます。「給与の2/3がもらえる仕組み?あ、意外としっかりもらえるじゃん!」と思いますよね?私も最初はそう思いました。

しかし、そこには「上限額」という見えない壁が立ちはだかっているんです。2024年時点での出産手当金の上限は月額 約43.3万円。つまり、どれだけ高収入でもそれ以上は支給されません。

例えば、月収60万円以上の人なら「2/3なら40万円くらいか」と思いきや、上限に達してしまうため実際の支給額は 43.3万円で頭打ち。それ以上の給与をもらっている方にとっては、「ぐんと減った」という実感が強いはずです。また、月収20万円の人であれば、支給額は13.4万円。これもまた生活していくのにさらに厳しい額ですよね。それでも、出産育児一時金として医療費に関しては42万円の支給がありますし、支給率67%という割合は、ヨーロッパの福祉国家と同等か、それ以上の水準のようです(例:フランスやドイツは70~100%を支給)。うーん、これ以上手厚くすることは限界かもしれませんね。

②育休手当も上限でギリギリ生活?

産休が終わると、次は育休手当(育児休業給付金)に切り替わります。この手当も「休業前の給与の67%」が最初の6か月間支給され、7か月目以降は50%に下がる仕組みですが…ここにも上限が。

育休手当の上限額は月額 44.2万円(最初の6か月間)で、7か月目以降はさらに減額され 33万円 が上限になります。

例えば、月収80万円の方だと本来は「67%=53万円」もらえるはずですが、実際には上限額の 44.2万円 が支給額の限界。これに気づいたとき、「えっ、こんなに減るの!?」と軽くショックを受けました。

③住民税は変わらず生活費は増加、財布がさらに薄くなる…

そして、忘れてはいけないのが 住民税の存在です。前年の収入に基づいて決まるため、産休・育休中でも変わらず支払いが続きます。また、入ってくるお金は減るけれど、どう考えても出ていくお金は増えることが確実です。

具体的にはこんな構図です:

  • 収入: 67% → 50% → 上限でさらにカット

  • 支出: 所得税はかからず社会保険料も免除されるものの、住民税は前年基準での支払い、家賃はそのままか家族が増えて引っ越すとなると増加、生活費は物価上昇の影響でますます増加、さらにベイビー費用が加わる。

「これ、なんとかなるのかな…?」と深いため息をつく日々です。

④対策は?節約と事前準備がカギなのか

こうした不安を少しでも和らげるために、みなさんはどうされていますか?私が取り組んでいきたいことをご紹介します。

  1. 税金と支出の事前確認
    住民税や社会保険料の支払い額・スケジュールを把握し、毎月いくら必要かを計算。

  2. 産休・育休専用の貯蓄を確保
    出産前に、予想される収入減少分を「特別貯金」として用意します。

  3. 固定費の削減
    電気代の節約、外食を控えるなど、無理のない範囲で削減を実施。

  4. 夫婦の家計分担を見直す
    べイビーが生まれるまでの間に夫婦での負担割合を再調整。

⑤それでも得られると信じる「価値ある時間」と幸せ

こんなことを記事にしていると、「だったら子どもを持たなくていいんじゃない?」「休んで出産・子育てしてるだけでお金がもらえるなんて、うらやましい!」なんて思う人もいるかもしれません。

ただし、そんなことを言われたら私はこう答えます。

「じゃあ、代わりにあなたがやりますか?」と(笑)。

出産も子育ても決して「楽をしてお金をもらう」なんて話じゃありません。どちらかと言えば、「人生が激変するチャレンジ期間」なのではないでしょうか。これまでの生活やリズムが一旦すべてリセットされ、24時間ベイビー優先の生活になるんですから。さらに、そこに睡眠不足やおむつ替えの嵐がプラスされる。お金をもらえることよりも、「やっていけるのか?」の方が頭をよぎります。

でも、それでもやっぱり私は、「価値ある時間」だと信じています。

子どもができることで得られるものは、計り知れない幸せだと思います。私自身、今までずっと仕事中心でした。何度も転勤を経験しました。産休ではそんな生活から一歩離れて、自分自身と向き合う時間ができたり、家族の絆を感じたりできるかな?ベイビーが生まれてから、たとえ財布が薄くなっても、心が豊かになる瞬間が増えるのではないかな、と思っています。

もちろん、「休んでお金をもらえるなんていいね!」という意見を完全に否定するつもりはありません。ただ、そのお金は、これから始まる「命を育てる」という重大ミッションのためのサポートだと思うんです。それに、世の中の新しい命が未来を作っていくんですから、社会全体の投資だと捉えてもいいはず。

なので、もし誰かが「それ、楽してるよね?」と言ったら、「まあ、そう思うなら試してみて!」と笑顔で返したいですね(笑)。この「価値ある時間」と引き換えに得られる幸せ、やってみないとわからないものだと思いますから。


産休・育休中のお金の不安、みなさんはどう乗り越えましたか?また、上限額による影響をどのように補いましたか?コメントでアドバイスをいただけると嬉しいです!

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