
魅惑のギタリスト・吸血鬼エリート
また限定ほろよい出た。
これはもう飲むしかない。
限定ほろよいフルーツサングリア。

酒は飲むけど、あまり酒のことを知らない私。サングリアってなんだ!?
ほう、ワインにフルーツや甘味料、スパイスなどを加えて作るスペイン生まれのお酒。なんかうまそう。ではさっそく。
…最初はカシスオレンジ?と思うくらいのフルーティーさ。炭酸も程よく合っている。と思ったら後からしっかりワイン味。ほろよいにしては大人っぽい、けっこうお酒感を感じる限定ほろよいフルーツサングリア。パッケージはちょっとスペイン風だろうか。
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さて、ここのところ、私の中で空前の鬼太郎ブームが起きている。
墓場鬼太郎でノスタルジー三昧
セクシー鬼太郎
セクシー鬼太郎&セクシー目玉おやじ
と、立て続けに鬼太郎関係のことを語ったが、まだまだ え的鬼太郎ブームは終わらない。
今はこの本を読んでいる。
※念のためネタバレ注意※
「小説 ゲゲゲの鬼太郎」上下。
水木しげる先生自ら書き下ろした1話完結の話が上巻9話、下巻7話。水木先生の描いた挿絵もふんだんに入っているのが嬉しい。巻末にはこれまた水木先生のイラストによる妖怪図鑑もついていて豪華だ。
何が面白いって、個性豊かな妖怪が次々現れるのが楽しすぎるのだ。
その中で、私が一番気に入ってしまった妖怪が‥‥‥‥‥
吸血鬼エリート

その名のとおり吸血鬼なのだが、背広に蝶ネクタイ(さりげなくこうもりの形なのがオシャレ)、常にギターを持っている、どこか気品あふれる妖怪だ。イギリスのジョンソン首相(?)とか、長門裕之さん(?)みたいな、そのへんにいる人っぽい風貌もチャーミング。モデルがいるのかもしれない。
実は墓場鬼太郎にも「霧の中のジョニー」という名前で登場している。
ここからは、え的・吸血鬼エリートの好きポイントをひたすら語っていきたい。
1.血を吸う前に採血テスト
エリートのターゲットは花菱コンツェルン会長。
ギターを ♬ボロロン ビンビビン と響かせ、部下である無数のこうもりを操って会長を襲い、吸血。
エリートから会長に届いた花束には手紙が入っていた。
「えー、吸血テストの結果、あなたの血液は私の口に合うことが証明されました。近日中にまた採血にまいりますので、よろしく。吸血鬼エリートより‥‥。」
よろしく。じゃねーよ!!
吸血鬼エリートより。‥‥‥‥って誰なんだよ!!!
2.面接会場が「喫茶エリート」
職探しをするねずみ男。
「求む秘書。ただし妖怪語の話せる方。」
という求人広告を見て向かった面接会場が銀座の高級喫茶「エリート」。
「午後三時、中央のボックスで、世界一のギターをそばにおいて、コーヒーをのんでいる、日本一のいい男」。
この一文を広告に載せるエリート、そして、高級喫茶でボロロンとギターをかき鳴らしてしまうエリート。好き。
3.鬼太郎を「ケタロオ」と発音
首尾よくエリートの秘書となったねずみ男は、まず鬼太郎を片付けましょう、と進言。
「ケタロオ?知りませんね。わたしはなにしろ、この二十年間、美女の血を求めて世界じゅうをまわり、つい一か月前にフランスからもどってきたばかりです。ですから最近の日本の事情はよくわからない。」
このセリフ、ぜひともフランスなまりでお読みいただきたい。
4.ターゲットの性質に合わせて作曲
「念のため、そのケタロオの性質をうかがっておきましょう。」
「そうです。その人の性質に合わせて作曲し、演奏すると、ギターの魔力でわたしにひき寄せられてしまうというわけです。」
エリート、めちゃくちゃソングライター&ギタリストである。しかも、相手に合わせたオリジナルソング。私の曲も作ってほしい。
5.寝るときはパジャマ
ストライプのパジャマ着て寝る妖怪、エリートしかいないでしょ。
6.壮絶な最期
炎に煽られ、正体を現したエリート(実は巨大な吸血こうもり)と鬼太郎の壮絶な戦い。水木先生の描くエリートの顔をした巨大こうもりが圧巻だ。
最期は寝返ったねずみ男が燃えている木を投げつけ、エリートの羽に火が燃え移って絶叫とともに砂地獄に落下。鬼太郎の勝利となったが、愛すべき悪役の最期はいつも哀愁‥‥‥。
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魅惑のギタリスト・吸血鬼エリート。
そのギターの旋律は時に激しく、時に妖しく、私たちを魅了してやまない。
チャーミングでジェントルな性格とは裏腹に、敵をギターで思うままに操り、血を吸ったり、溶かして液体にする恐ろしい妖怪・エリート。鬼太郎をもっとも苦しめた相手と言っていいだろう。
エリート、私はあなたを忘れない。
好き好きエリート。
フォーエバー・エリート。
エリートよ、安らかに眠れ~。
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【追伸】
なんと!なんと!
おひたちさんが【3.鬼太郎を「ケタロオ」と発音】のエリートのセリフを音声配信で完璧に再現してくださいました!
私が思い描くエリートがここにいます!
「ケタロオ」の発音が完璧すぎてまさにエリート!これぞエリート!
ぜひぜひ、こちらの記事とあわせて、おひたちさんの音声配信、聴いてみてくださいね!