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#詩のようなもの
詩を書いてみる 「灯り」
シャッターの閉じたネオン街
人の流れはカラスと逆方向
飲みかけのパックジュース握りつぶして
アスファルトの乾きを癒す
お漏らしした様な世界地図
月明かりより暗いネオン灯
背筋の伸びは歩行者信号が一等賞
アスファルトの地図に赤い印をつける
住所のない目的地
頭の回転より速い人の流れに
頼りない懐中電灯で探し回る
通り過ぎたかも分からないその場所
短い光が灯す横顔
目的のない目の光は何を映す?
「
詩を書いてみる「myroom」
「何か、暑いね」
独り言をメモ帳に
部屋の温度は4℃しかないのに
震えた「何か、暑いね」がちょっとだけ面白い
争いの起きないこの部屋に
「平和」という言葉は似合わなかった
壊れたストーブの上で
温もりを忘れたホッカイロ
その上に乗せる「何か、暑いね」
ちょっとだけ面白かった
「やっぱり、寒すぎるよ」
我慢出来ずメモ帳に
部屋の温度は6℃になっていた
「何か、暑いね」の隣に書いた「やっぱり、寒すぎ
詩を書いてみる 「暗記じゃない。記憶」
自分の人生を暗記じゃなく記憶している
どうしても叫びたくて
でも叫ぶ言葉が見当たらなかった
「どうか神様」とすがりたくて
でもすがる神様が居なかった
何も与えられなかった
与えてくれる人すら居ないから
一人ぼっちの世界では
何の歴史も作られはしなくて
そんな物必要なくて
孤独に耐える力さえあれば十分だった
自分の人生を暗記じゃなく記憶している
何の温もりさえ無い記憶ではあるけれど
同い年の記憶は