記事headerコラム

準備編その3:「公開の形態」「支払い時期の確定」

 みなさんおはようございます! GiZAIYAです! 気候もすっかり穏やかになってきました! 私の住んでいる田舎では灯油がなければ生活できないくらい寒かったのですが、これで少しは楽になりそうです! あ、前回はイラストレーターの方に出す依頼文書の1P目についてお話しましたね! 今日はステップについて私なりの考えをご説明したいと思います^^

 よし。上の文章はカモフラージュだ。ここから先はnoteのタイムラインに表示されないので「続きを読む」をクリックしなければ、ヤツらには見えはしない。なぜこのような偽装工作を行ったかというと、今からする話はnote住民に見られたくないからだ。

 俺が云うのも何だがnoteにいる連中は正直気味が悪い。ポエムまがいの投稿が多すぎて失神しそうになる。どうにも余白の多い文章というのはナルシストの自由帳じみた嫌悪感を抱いてしまうのだが、それにしたって頭に思い浮かんだ言葉を行数開けまくってそのまま書くなんてもはやテロ行為だ。本人はいいかもしれないが、うっかり読んでしまった俺はどうすればいいというのだ。本音を云うと知能が低下しそうで怖いんだ。

 そんなことnoteに書いて大丈夫かと思われそうだが、あいつらはあいつらで活字の多い記事にはろくに目を通さない連中なので俺がここでどれだけ悪口を云ってても絶対にバレないという自信がある。衆愚のなかでだれかを莫迦にしても言葉を理解できるヤツがいなければ咎められないのと同じだ。でもバレたら謝ろう。俺は今日もnote住民たちの同調圧力に耐えながら息苦しくお届けする。では本題に入ろう。



依頼する前に:公開の形態

 前回では「相手が受ける受けないを即断できるよう1P目で金額と納期エトセトラを開示しておく」旨のことを長々と書いた。こんなふうに一行でパパッと説明できるのに、私ったらあんなに回りくどい書き方をしちゃった。人の心って難しいね♥

 さて1Pを見た相手のことを考えながら、俺は次に何を書くかについて話そう。お前ならどうする? 俺が思うに1P目以降を読んでいるということは、そのイラストレーターの気持ちは概ね「受けることに前向きである」「未だ検討中」あるいは「提示した条件では難しいがとりあえず仕事内容を見てみるか」といったところだろう。

 お前が次に相手に伝えることは公開の形態をはじめとする『絵の使用用途』だ。同人誌の表紙であればそう書き、webサイトのイラストならそう書く。

公開の形態:
①当サークルで販売予定の同人誌の表紙
②その他SNSでの告知(再掲含む) / webサイトでの利用 / 動画への使用など
③その他イラストを使用した販売物を売る際は改めてご相談致します
④依頼で作成して頂いたイラストに関しては一方的に著作権を主張することはありません

 相手や企画によっては項目が増えるが、概ね俺の場合はこんな書き方だ。

 まず①は云わずもがな、④に関しては俺は著作権を主張するような経験をしたことはないので話せるようなことはない。

 ここで注意したいのは②と③だ。依頼する相手によっては「使用される毎に必ず報告が欲しい」という人もいるだろう。その場合お前や俺は信頼関係を守るために彼らの意を汲み、誠実さを見せなければならない。俺は過去に私生活でやらかした狼藉が露わになり瞬く間に知人女性たちの間で噂され、結果的に女性不信になった身だ。そんな俺だが絵描きの持つネットワークは彼女たちより数段コワイと思う。彼らは作業中に通話したり、即売会のあとで打ち上げたり、休日集まってネトゲをやったりする。透明人間になって絵描きの部屋に潜伏したことがないので俺の憶測だが、彼らも付き合いの中で「こんな依頼あったんスよ」という話はあるだろう。

 俺の心情のなかに「人には陰口を云われていると思ったほうが気が楽だ」というものがあるが、その陰口にもいくつか種類がある。依頼内容や、作者の文章の書き方が下手で仕事がわかりにくい等といったクライアント批判。そういったものは概ね彼らはしていると思ったほうがいい。俺は自信がないのでいつも云われても仕方がないと覚悟している。だがされてはいけない話もある。それは『クライアントが筋を通さなかった』という話だ。これはお前の信用に大きく影響する。

 企画を起ち上げる毎にイラストレーターを変える場合、お前はこれから多くの、様々なイラストレーターに出会う。しかしその手の話をされて信用が落ちれば、お前は素晴らしい企画を起ち上げても依頼を断られてしまうかもしれない。それにそういったことが広まれば、それが原因で何か気持ちの悪い連中に粘着されることにもつながるだろう。幸い俺はそこまでの知名度がないので今のところ杞憂に終わっているが、いつそういうヤツが現れるとも限らない世の中だ。だから依頼相手には筋を通せ。あるいは通せなくなるような事態にはなるな。

 筋を通さないクライアントとは『金払いが悪い』だとか『私が描きました』だとか『依頼した相手の与り知らぬところで絵を使ったり』その他、問題がありそうなことをしてその絵の作者に迷惑をかけるヤツのことだ。お前は企画を起ち上げて創作団体の看板を掲げている以上、そういうことはしてはいけない。絶対にちゃんとイラストレーターに相談しておけ。

 ここで過去の俺の話をしよう。失敗の告白だ。俺が初めて他人に絵を依頼したのは同人ゲームの制作だった。しかしそのゲームは一向に完成せず、小説として売り出すことになった。あれからもう五年経つがwebでの情報公開や動作作成、グッズ販売はしたが未だ執筆中で本編が完成していない。俺は毎日のようにその作品のことを考えてはいるが、そのせいで信用は失った。完全に俺の過ちだった。

 それから深く反省しこの点にかけては注意していた。しかし(前にも話したと思うが)失業に伴い会社と揉めたていた時期、同人活動どころではなくなって依頼して描いて頂いたイラストの何点かは現在未公開となっている。あの時期は支払いも数日遅れたりということがあって、俺の中では本当に辛い日々だった。途中、何人か呆れて返信を放棄されたが、最終的には取り合ってもらえたのが救いだった。次のイベントで出す予定ではあるが、プロジェクト的には数か月の遅延だ。

 同じ時期のこと、シナリオ原稿の提出も三ヵ月遅れてしまい、当初は二月に完成する予定だった作品が延期してしまった。厄介なコトに申し訳なさというのは積り積ると身動きができなくなる。俺もシナリオなんて書ける精神状態じゃなかったが、かろうじて復活して謝罪と共に相手の方と話し合いをした。あのとき俺を許してくれた人たちには今でも感謝している。彼らのことだけは二度と裏切ってはいけない。その件で身に染みたので、自戒のためにこうして記事を書いている部分もある。俺は未だに失った分の信頼を回復させるために時間を使っているが、お前にはこんな経験はしてほしくない。さらに下衆な話をするが、依頼の際はもしものときのために『信用を失ったときに回復できる相手か』を考えて人選したほうがいい。事情を話せば大抵の人は相談に応じてくれるとは思うが、それでも事前に手は打っておくべきだ。

依頼する前に / 支払い時期の確定

 今の失敗の話でお前は「先に払っとけばいいんじゃないの?」と思っただろう。実は俺は基本的に前払いか、確約が取れてから少なくとも完成の間には支払いを済ませたいタイプだ。

 この文章のなかで見え隠れしているとおり俺は小心者で臆病だ。この数年間の間で、常にトラブルを避けて行動するようになった。それのおかげか幸いにも、依頼に関して云えば前述した以外の失敗は今のところはない。

 前払いにはいくつかメリットがある。それを文章のなかでしっかり示すことで「金を払わないヤツ」と思われることはまずなくなるからだ。これは分かり切った大前提だが支払いの遅延が最も信用を落とす。前述の時期、俺はそれに対する不安でどうにかなりそうだった。

 だがそんな俺の場合も『支払いを後回しにするケース』がある。それはクリエイターから支払い時期を指定されたときだ。俺が依頼したイラストレーターで大体の人は「支払いは完成後でお願いします」と返してくることが多かった。あとは相談して決める場合が殆どだ。

 俺は金額交渉などしつつも、支払いに関しては基本的にクリエイターの云う通りにしている。「トラブルがあるかもしれませんから先に」という話をしてもいいが、人によっては金を受け取っていることで余計なプレッシャーを感じるかもしれない。それは各々のクライアントが相手の性格を推し計りながら配慮すべきだ。俺は前払いタイプだが、相手に自由度を与えることで「この人は仕事しやすいクライアントだ」と思われたい。(つづく)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?