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寄付付き商品事始め
身近に出来る寄付として、寄付付き商品があります。
その商品を購入すれば、購入者の代わりに、企業がNPOや自治体などに商品代の一部を寄付するというものです。
新型コロナに関する支援につながる寄付付きマスクや、環境問題への支援になるエコ商品、海外の食糧問題への寄付になるお菓子など、いろいろな寄付付き商品があります。
そこで、日本の寄付付き商品の元祖を探してみました。
いろいろ調べった結果、ライオンの歯磨き粉がおそらく日本の寄付付き商品の元祖のようです。
※もし詳しい情報のお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてください。
ライオン(株)のホームページに詳しい情報が掲載されていました。
慈善券による社会貢献の仕組み
ライオン(株)の前身である小林富次郎商店は、明治29年(1896年)7月に「ライオン歯磨 小袋入」(販売価格3銭)を発売し、翌年から本格的に全国展開したのですが、品質が良く価格が安い点が評価されて大ヒットしました。
(中略)
そして、明治33年(1900年)には1番の売れ筋商品である「小袋入」の売上が月間100万個を突破しました。これを記念して小林富次郎商店は、「ライオン歯磨小袋入」に慈善券を印刷した「ライオン歯磨慈善券付袋入」を発売しました。そして、慈善券の印刷された空袋を1厘で買い戻す、しかも引換期限なしという約束を新聞で発表したのです。
今のベルマーク運動のような仕組みだったそうです。
「ライオン慈善券付袋入」の購入者は、その空袋を自分の支援したい慈善団体に寄付し、その慈善団体に対して寄付金が渡されるという仕組みでした。
この慈善券の制度は、明治34年(1901年)1月~大正9年(1920年)12月まで20年間続き、寄付金の総額は336,554円50銭7厘になりました。
こういった記録がしっかり残っているのもすごいですね。
寄付の報告などは新聞広告で1厘単位まで詳しく報告していたそうです。
ライオン(株)のホームページにその当時の新聞や、慈善券の付いた歯磨き粉の写真なども掲載されています。
12月の寄付月間の時には、こんな豆知識もあると、寄付の話題でもりあがりますよ。