韓国アイドルと寄付
寄付月間の共同事務局をやっているので、普段から「寄付」や「チャリティ」、「募金」でWebのキーワード検索を行っています。
その中で、韓国の寄付事情もよく目にします。
今回は、韓国アイドルの寄付をご紹介します。
1.寄付天使
韓国芸能人やスポーツ選手などの有名人で積極的に寄付をしている人のことを「寄付天使」と呼んでいるそうです。
ネット検索していると、よく目にします。寄付天使=寄付をたくさんする人という言葉として定着しているようです。
最近は、k-popアイドルに関するアプリ「最愛ドル (myloveidol)」で寄付天使をテーマにしたイベントが毎月実施されています。
推しのアイドルにハートをたくさん投票し、1か月(30日)の累積ランクが1位になると個人/グループ(男女)各50万ウォンずつ、計200万ウォンを寄付されます!!!
寄付はアイドルの名前で行われます。
~最愛ドル (myloveidol) ブログより~
50万ウォンは日本円にすると約5万円です。、韓国の福祉財団「밀알복지재단(小麦福祉財団)」に寄付されます。
韓国の寄付文化はすごいですね。
さらに、寄付妖精もあります。こちらは、アイドルの誕生日やデビューから3周年などの記念のタイミングで、ファンによる投票が条件の数を超えると、そのアイドルが寄付妖精に認定されます。寄付天使と同じく、最愛ドルがアイドルの名前で寄付を行うという仕組みです。
2.ファンによる寄付
韓国アイドルは寄付や社会貢献に熱心に取り組んでいる方が多いです。また、寄付したことを公表するケースが多いようです。
そういったアイドルの姿勢から影響を受けてファンの方々も寄付を行っています。
さらに進んだ寄付のアクションがファンクラブによる寄付です。推しアイドルの誕生日にファンクラブが中心になって呼びかけを行い、ファンから寄付を集めて、推しアイドルの名前で寄付を行うというものです。
もともとは、ファンのみなさんがお金を出し合って、アイドルの誕生日に屋外広告や駅構内の広告を出して、アイドルを応援するという文化があります。ここから発展して、広告ではなく、アイドルの名前で寄付を行うというものになっています。
ユニセフと一緒に寄付キャンペーンに取り組んでいるBTSのファンのみなさんの取り組みは熱いですね。ぜひ、ネットで検索してみてください。
日本の韓国アイドルのファンクラブも、同じような取り組みを行い、国内のNPOに寄付をしている事例もあります。
3.才能寄付
日本でも、弁護士やWebデザイナーなど、専門性を持っている人がそれを活かしたボランティア活動である「プロボノ」を行う人も増えてきました。
韓国では「才能寄付」と呼ばれている活動があります。
特殊な技能や才能を持つ人物が、その能力を活かして、公共の利益のために無償で労働を行うことを意味する語として「才能寄付」があります。ほぼプロボノと同じ概念です。
韓国アイドルも、才能寄付として、コンサートを開いたり、ナレーションを行ったりしているそうです。才能寄付は芸能人に限らず、一般の人も行っています。駐日韓国文化院のFacebookページに詳しく解説されています。
韓国アイドルを取りまく寄付の取り組み、面白いですよね。
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