【寄付月間2021|リレー寄稿企画Vol.4 シモンヌさん】
寄付の可能性や役割をみんなで考える「寄付月間2021|リレー寄稿」。
共通の質問に答える形で、寄付のエピソードや寄付で実現したい社会への想いを語っていただきます。
4人目は寄付月間2021アンバサダーでもある、沖縄のシモンヌさんです。
1)これまで「寄付して良かったな!」と思ったことがあれば、そのエピソードを教えてください。
母の寄付のエピソードです。母の実家に旧姓名義で、国連UNHCRから難民支援寄付のお願いが届きました。不思議に思っていると結婚前に寄付したことがあるとのこと。35年以上前のことです。驚きました。世界の情勢には疎い母に、折角の機会にと、届いた案内をもとに難民問題や緒方貞子さんの話などをしました。後日、少額だがまた寄付したとのこと。私が知らなかった、若かったころの母に、少し出会ったような気持ちになりました。
2)忘れられない寄付者・支援者とのエピソードがあれば教えてください。
ご年配の農家のご夫婦。「家計が厳しかった時、大学の支援のおかげで息子は無事卒業できて夢をかなえられた。少しでも恩返ししたい」と、10年かけて3回ご寄付された。当時の上司は、いまでも「公益的な組織が本当に大切にしないといけない人たち。卒業生だけじゃない、地域との“繋がり”なんだよ」と涙腺を緩ませながらよく語る。後日談ですが、これまでの継続したご寄付に感謝状を贈呈したいと申し出たところ「サトウキビ収穫時期で忙しいから」と辞退を希望された。その素朴な人柄も嬉しかった。最終的には、郵送で了承いただきました。
3)寄付月間のコンセプトは「欲しい未来へ、寄付を贈ろう。」です。あなたは寄付を通して、どんな未来を実現したいですか?
みんなの違いが当たり前で、そこから創造性を発揮して社会の中に居場所をつくっていく、調和がとれている未来。書いている途中から自分でもよくわからなくなってきましたが、端的に言えば「みんなで笑いあえる未来」