【GIVERの自己紹介No.2】
▼ご挨拶
こんにちは。
GIVER訪問看護ステーションで副所長しています、上元です。
GIVER訪問看護ステーションが開所して半年を迎えようとしており、地域の皆様や関係者の方々、利用者の皆様に我々のことを少しずつ認知していただけてきている実感もあり、大変嬉しく思っております。
前回のNOTE記事の所長の澤柳に引き続き、なぜ私が病院から地域の在宅医療を担う看護師になったのか。
そして、GIVER訪問看護ステーションでの活動などを知っていただき、在宅医療・訪問看護師に少しでも興味をもってもらえたらと幸いです。
▼なぜ在宅医療の世界へ?
私は、大学を卒業する前から救命センターなどがある「急性期の病院で働きたい!」という想いがあり、その希望が1年目から叶えてもらえるなどの条件から、神奈川県にある病院のICUで勤務を開始して看護師としての第一歩を歩み始めました。その後で都内の高度救命センター(ER)へ転職し、一貫して急性期医療の場で経験を積んでいました。
そこでの経験は、小児から高齢者まで軽傷者〜重症な方々とそのご家族まで、数多くの方々と関わり、急性期の医療を担う責任感や目まぐるしく変化する現場の緊張感、迅速に命と全力で向き合うことの尊さなど。
この時に経験させてもらったことは、今の私の大切な基盤となっています。
そんな中で、患者様やご家族からの言葉で、自分の医療への向き合い方を考える機会がありました。
“こんな治療は望んでいなかったのに、なんでこんなことをするんだ!”
このような言葉から、次第に意思決定支援に必要性〜課題、生命倫理や文化的な背景など様々な視点を通して医療全体を俯瞰で考えるきっかけとなっていきました。
自分がしていることがその人にとって最善となっているのか?自分の考えや思考は自分の狭い価値観で決めつけていないか?など。
客観的に自身を顧みた時に、このままではいけないなと強く感じました。
その人を中心に考えた意思決定支援とはなにか?
そして、そのころに「今後の治療・療養について患者・家族と医療従
事者があらかじめ話し合う自発的なプロセス」として、ACP(Advance Care Planning)を“人生会議"と名称されたことも話題にはなり、今後でご本人やご家族が望んだ医療が可能な限りで体現できるような支援を通して、医療問題への一助にもなりたいと考えたことがきっかけとなり、急性期の病院を離れて、訪問看護師という在宅医療の世界に飛び込んでいくことになりました。
▼在宅医療の魅力とは
病院での看護師の役割との違いは大きく、リアリティーギャップを強く感じ、最初は苦労する方は多いのかなとも思います。
病院とは異なり、その人の自宅に行き、その人の生活に入っていくという“生活支援”の視点も求められる役割ではあるので、いろんな価値観に触れることで、看護師として寄り添うって簡単なことではないと思います。
ただ、そんな価値観=“多様性”を受け止めながら、その人にとっての最善ってなんだろう?と真摯に向き合いながら、ともに支援することが、在宅医療における難しさであり、魅力なんだと思います。
そんな支援が、その人たちにとって“少しでも”力になってくれたらと。
▼GIVERが目指す地域貢献
訪問看護師で従事している人数は4万人ほどと統計データがありましたが(ちょっと古いデータかも)、まだまだ足りない現状はあります。
国の動きでも、急性期の病院を減らす動きや、入院日数の短縮により、今後は自宅で療養生活をする方は増えていくことが予想されます。
GIVERでは、そんな在宅医療を担う仲間を増やして、地域での受け皿を大きくしていくことで、医療や地域に貢献できたらと考えています。
“いつだって一緒に、寄り添うサービスを”
GIVER訪問看護ステーションでは、介護〜医療保険の通常の訪問看護だけではなく、在宅レスパイトや医療的ケア児の通学バスの添乗、自費での外出付き添い等、様々な形で、地域の皆様の力になれるよう幅広く活動をしています。
当初の目標通りに9月からは“訪問介護ステーション”も開設ができました。
今後は通所施設なども作ることでトータルサポートができるような地域の資源を目指して、組織一体となって日々尽力していきます。
介護と看護で連携しながら、より皆さんに安心した支援として、少しでも力になれるよう頑張りたいと思いますので、今後ともGIVERをどうぞよろしくお願いいたします。
~profile~
(一社)GIVER/GIVER訪問看護ステーション 理事/副所長
1989年生まれ、北海道出身。
弘前大学卒業。横浜栄共済病院ICUと東邦大学救命救急センターにて勤務。急性期の現場では解決できない医療問題を何とかしたいと考え、WyL訪問看護ステーションで在宅医療を学び、現在に至る。
現在、順天堂大学大学院博士課程前期に進学中。
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