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【アルバイトアプリ/商品補充/100均ショップ】 N社のエピソードをお話しします⑧

割引あり

2024年始め


さて、年末年始に、健康保険が害されるシフト減の憂き目に遭い、勤務日数減・時給低の中、『スキマ』でまで行って来た、『アルバイト』のお話をしましょう。

昨年のN社マッチング様子。穏やかな軽作業が、多く残っておりました。。


販売業務(商品補充、商品整理)


100均ショップの品出しアルバイト募集に応募しました。小売店などの店舗で『商品補充』と言えば、バックヤードから売り場に商品を持って行って並べる業務のことを指します。作業自体を指して、『品出し』と呼ばれる方が多いですが、アルバイトから見て、その小売店の中でも100均ショップは特色ある業態と言えます。

まず、店舗に訪れる『来店客』(訪問客、訪店客ともイウ)からの質問が多いことが、理由として挙げられます。商品の一点一点が安価で、人気の商品も多いので、売り切れてしまい易い。アイデア豊かな発明品も含めて、実に多種多様な商品が売り場に並んでいて、『あんな感じの』『こう言うような』で話が進んでしまいます。

そのことは『品出し』アルバイトを募集する原因のうち一つであると思えますし、店舗の売り場で作業をする点では、接客の要素も加味されることでしょう、マッチングサイトのカテゴリでは、『販売』に入れられています。なお、同じ量販店に分類される店舗でも、例えばスーパーマーケットで品出しをする時に、100均ショップで作業をするほどには、話し掛けられることはありません。衣料品店や物産店に付いてもそうで、売り場には販売担当が付いていますから、品出し作業中に質問を話し掛けられることは少ないです。

もう一点は、常にバックヤードに大量の品出し待ち商品が置いてあるため、在庫確認を行わないことですが、こちらは、店舗の多忙にも因ると思いますので、挙げるのみに留めます。

もう一つ『商品整理』は、スーパーマーケットなどで『前出し』と呼ばれている作業のことです。訪問客が見易く、手に取り易いように、店頭に置いてある商品を整理整頓する作業です。また、その同時に、賞味期限のある商品は、古い方を前に並べ替えます。しかし、この日には、『前出し』の作業には至ること無く、『品出し』のみで業務時間が終わってしまいました。

業務の様子


話を、年末年始に戻しまして、今回の勤務先は、東京都内の商業ビルで、その中で就労先となる100均ショップの店舗は、一階部分ほとんどを占めていて面積の広い所です。交通の便も非常に良い立地にあることから、土日祝日には特別の混雑が予想されます。

以前には、私は、オープニング直後の某ショッピングモール内にある他店舗で、同じアルバイトを担当することがあり、その時は、店長からレジ担当から店員の全員にまで至る店舗の多忙の様が伺えました。

年末年始の今回の店舗に付いても、多忙な様子は一緒で、朝7時に出勤するレギュラー店員の現場指示は次の通りです。

『●●のコーナーにいる、もう1人先に行っているワーカーさんと一緒に、品出しやってください!』

続いては、『コーナーごとに箱を置いていますから、それから取り出して、売り場に並べてください。』と。

それから、最初3時間は各売り場の品出し(商品補充、陳列)のみです。朝9時から出勤する●●コーナー担当のレギュラー店員には配置替えを伝えられ、業務が進んでいない他のコーナーを担当しました。

また、10時からは、店舗が開店します。ワーカーの勤務時間は全体で5時間です。開店後も、この日の終業まで2時間は、品出し業務を続けます。しかし、そこから2時間の間に、私一人で10件も訪問客の質問を受けてしまいました!

店舗に訪れる客(訪問客、訪店客とよばれる)の質問は、それぞれが何ともさまざまな内容ですが、ほぼ全てが、商品に付いてのものに限られています。残りの質問は、店舗の営業時間など、業務に関することです。質問一件を聞き取り始めてから、売り場が分からない時には、レギュラー店員に回答を聞きに行き、ワーカーを含めた店員の誰かが売り場まで連れて行くか、または商品の有る無しを教えるまでに3〜5分程度はかかります。

私自身も100均ショップを利用しているために気付くことですが、質問されにくい雰囲気を持つ人の方が、変な話、勤務し易いと思います。気さくな雰囲気を持つ人では、訪問客があれやこれやと話をしたくなってしまって止まらないかも知れません。

1日の結果として、業務時間5時間のうち30分以上を質問対応に費やすこととなり、振り返ってみても改めて驚きを隠せません。以前に、ショッピングモール内の同様の100均ショップでアルバイトに入った時には、同様の質問を受けていましたが、そのうち1件にて、店舗に無い商品に付いてクレームする母子の対応があったため、質問からクレーム、店長を呼んでから対応終了まで15〜20分を要していたことがあり、比較は難しいです。

ショッピングモールの100均ショップでは、その件の他にも、質問の回答を得ようとしてレギュラー店員に質問しに行く途中で、他の訪問客からまた他の質問を受けてしまい、レジ対応待ちを挟みながら、ようやく2つの質問への回答を教えられた後に、待っている質問客の所に戻る時にもさらに別の質問を受けてしまい、と、新店舗オープン後の高揚感の中でとんでも無い目に遭ってしまったことが記憶に残っています。『ラグビー試合のような目に遭った』と言うべきなのでしょうか?

店頭にも在庫にも商品が無い時には、100均ショップに対する事前の期待感に相応して、訪問客の失望も否めません。しかし、それでも、ホームセンターやハンズなどの日用品店やアイデア商品全般を取り揃える店舗を上位・下位互換として利用する手段は残されていますので、100均ショップで質問する回答と、実際の商品が獲られ無いときにでも、訪問客に屈することは決して無いのです。

話を戻しまして、開店時間の10時を過ぎてある時、店員の格好をした若い女性が目の前に出て来て、およそ頼りにならない表情と態度を取ります。

『あはー』

東京都23区内の日常に目にする、若い女性の中で比べては、それほどひどくも無いのですが、お花が咲き乱れているような、いえ、萌出る双葉か何かのような、雰囲気を持つ女性です。まるで赤ちゃんか、それとも乳幼児かのような。。

そして続いて、下のように言うのです。

「鍵編みニットの針と、※△●□◆がどこにあるか、教えてください!」

随分な注文を受けている様子ですが、つまり、ここで私が言わんとすることは、就業先店舗では、初めて勤務するワーカーに、訪問客に商品の売り場・置き場所を聞かれる時の対処方法をレクチャーしていないことがあります。

彼女は、雰囲気が雰囲気だけに、常識から外れていそうな案外、まだ学生で、それも未成年なのかも知れません。マッチング時には『未経験者歓迎』となっていましたが、販売職の経験があるかも知れません。

彼女に加えて、私も、店舗にはアルバイトで初めて入っていますため、2種類の商品がどの売り場に置いてあるか、またその有無に付いて教えられる立場ではありません。そのため、ワーカーが訪店客に質問を受ける場合には、レギュラー店員のところまで行って、指示を仰ぐように伝えます。

その女性のワーカーからは、終業に付いての指示を受けましたが、店長からの言伝てによります。

「11時50分には、業務を止めて、ゆっくり戻って来てください」

丁寧に言いますが、その通りに動こうとすれば、たちまち最後の質問客に捕まってしまいました。

相手は、若い男性で、生真面目そうですが、両耳にイアホンをしていて、どうやってこちらの質問を聞き取っているのかが不思議に思われます。質問のキーホルダーについて売り場を回答して、1件。回答が終わればすかさず、「リールコードと、それからタッチペン!」と新たな質問が出て、1件?2件!

終業時間間際ですから、一旦バックヤードまで戻って、2件の指示を仰ぎます。2つの商品は、売り場が異なっていますので、片方の売り場まで連れて行き、もう片方の商品は売り場の説明を行い、当日の業務を終えられました。

店長の言う通りに行動する関わらず、あまりにも質問客に捕まえられてしまうようだと、勤務の今後の継続に差し障りそうで、当惑してしまいます。

そこで、先程の若い女性のワーカーがやって来て、周囲を憚っているのかも知れませんが、私に向かって一言言います。

「ちょっと、控室に戻っていない!」

彼女は、最後の困難な質問の経緯をまったく知らない様子で、『伝えたとおりに、12時(終業時間)までに戻っていない』として、たしなめられてしまいました。訪問客からの問い合わせや質問を無視することは、先ず有り得ないことなので、バックヤードに一度戻って対応していますが、彼女の方でも、バックヤードに戻って確認しているのであれば、他のワーカーでも誰かが事情を伝えてくれても良さそうなものですが。。。

『訪問客からの質問に対応していた』旨話すと、彼女はそのまま押し黙りますが、他に何か問題があったかも知れません、その後同じ店舗のアルバイト募集を、見掛けていません。

質問と回答あるある【100均ショップ】


以下は、100均ショップで質問を受ける場合の回答例です。それぞれ、質問客が商品に対してどの程度まで焦点を絞り込んでいるか、用途・商品名・売り場を明確に出来ているかどうかを場合分けしながら進めています。

商品名と売り場のどちらも分からない場合


■『お正月の、お重の、仕切り!仕切りみたいなの』『スプーンとか、お箸を、テーブルの上に置いて、入れて置く、箱みたいな。。』

→商品の種類が分かりませんので、質問客の言うことを頼りに、どこの商品ジャンルにあるどのくらいの大きさの商品か、それに加えて商品名と売り場を想像します。
当初には、用途の希望しか分かりませんが、商品の形状まで解れば、レギュラー店員に聞いて判明するも同然です。

ただし、何でも、季節ものの商品は、すべてがすべて『特設コーナー』に、キャラクター物の商品は、『キャラクターグッズコーナー』に出ていて、置くようにするみたいですね。
ちなみに、題の商品は、それぞれ『金色のおかずカップ』『カトラリーボックス』と、思われます。 

商品名と売り場のどちらとも分かっている場合


■『旅行に行く時の耳栓が欲しい』『キッチン用の小さなトレイはどこ?』

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