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【コーディネーター/担当営業】 M社のエピソードをお話しします③

M社では、足掛け4年程の間に、派遣社員として、11のクライアント会社に勤務する機会を持っていますが、その間にも、いくつかの変化が見られました。


コーディネーターとは


2023年9月、M社から、仕事紹介の電話が来ることは、全く無くなっています。

前回の契約終了間際に、M社の営業がメールで展開しているように、会社の体制が変更になった点が原因と見られます。

変更内容のうち1点は、『コーディネーターを廃止する』話に見られます。

『コーディネーター』の役割とは、一口に言えば、登録者と案件の担当営業との仲立ちです。

言い換えれば、
派遣会社に登録する人に、契約受注前の情報として営業担当が持っている、
クライアント業務案件の求人情報を案内すること
です。

『クライアント』とは、単純に、取引先となる顧客を意味しています。

つまり、仮に、派遣先となるA社から、派遣会社B社営業の働きかけで、派遣求人を実施することになった場合、B社では、営業から、求人情報を各種メディアに掲載する担当やコーディネーターに、その求人情報が渡されるとします。

(上の図があれば、わかり良いですね。)

そのような求人情報は、登録者向けのポータルサイトに掲示される他には、雑誌、ウェブサイトなどの求人情報を掲載する媒体(メディア)にも展開されます。

その情報と、登録者に公開されない機密情報(部署情報、スケジュール、求人の経緯など)を含めて、コーディネーターが、登録者の情報から対象を絞り込み、登録者向けに案内することがあります。

派遣会社と、派遣求人を予定する会社の間では、その間を取り持つ担当営業にしか知り得ない情報が、いくつもありますので。。

コーディネーターの説明後には、実際の担当営業と電話口で会話することを勧奨されます。

また、登録者の方から、求人情報の案件に応募する場合に対応して、業務の案内をすることもあります。

どちらの場合にも、登録者が、コーディネーターの説明を聞いて、条件が合って『応募する』回答をすれば、案件の担当営業の話に移り、質疑応答の後に、案件に応募できる話になります。

(フローチャートがあれば。)

『担当営業』とは


派遣会社で言う営業職には、2種類あります。

1点目は、個々の派遣契約を担当する、案件ごとの『担当営業』

そして、もう一つの種類は、会社のサービスを担当をする『サービス営業』と、分かれていると思います。

コロナ禍前には、某人事大手r社の『飛び込み営業』に出くわした方も、少なくないのではないでしょうか。

例えば、ある日、会社の入り口近くにいると、大きな声がします。

「◯◯◯◯◯(子会社名)です!!」

見れば、スーツを着こなした若い男性が、総務担当を待っています。

おそらく彼は、訪問先の会社に、r社の資料を持って、派遣求人のニーズを『お伺い』しに来ているのです。

(実は、直接話したことあります。。)

彼の場合は、まず、サービス営業として各社を訪問し、個々の案件については、案件の担当営業につないでいるはずです。

規模の小さい派遣会社であれば、その両方を兼ねていることもあり得ます。

派遣先になるクライアント会社その他とやり取りして、派遣社員の採用受注に前の段階となる、求人情報を手配します。

コーディネーター廃止の理由は


コーディネーターが、電話を掛けてきてまで、紹介する仕事は、正直な話、おすすめできないことが多々あります。 (/_;)

派遣会社では、どこのコーディネーターも、数あるクライアントの中から、それぞれ事情を慮り、『訳アリの』仕事から始めて紹介しています。

コーディネーターが、電話を掛けてくる理由と言えば、私が経験したパターンですと。。

「コンタクトメーカーのクライアントに、眼鏡をかけていない人を採用したい」

「遠い現場で、交通費も出ませんが、業務内容が希望と合っていますから、行けませんか」

「時給の低い現場ですが、経験豊富な◯◯さん(私の名前)なら、行けませんか」

『経験豊富な』高年齢層になればなるほど、注意が必要になり、派遣会社から要求されることが変わります。

まるで、困難のある現場では、派遣会社の側から年齢制限を緩和するかのようです。

その他、M社のコーディネーターでは、

10か月前と全く同じ事業所に案内する。
あまり神経質になり過ぎてもいけませんが、就労しだい抵触すると思うんですけど。

前回が長期の現場(10か月)だったことから、短期の現場(2か月)を勧めて案内する。
意味が良く解りません。他の登録者との比較かもしれません。

前回と似通った会社の案件を勧めて案内する。
前回が住宅会社、次回が保証会社。

保証会社の担当社員に気に入られない様子で、採用は見送られました。

等など。

その他、

m社のコーディネーターは、私の経歴を見て、業種と会社名だけで、案内してくるので、面談で全部不採用になって、ひどく。。

登録者の学歴は、個人情報に当たりますので、クライアントには、詳細を伏せられているかも知れません。

また、職歴は、詳細があっても、どのような業務に共通するか、容とは判らないはずです。

面談当日になって、担当営業と同伴の席で、改めてクライアントの要望から聞かされる目に遭ったことも、複数回あります。

本当なら、派遣社員は、常に業務経験の有無、そして多寡が問われて良いはずですよね。

派遣社員での業務経験が、次の業務案件に生かされるはずですよね?

最後の(m社の)件は、特別と言えるかもしれませんが、コーディネーターの認識と、実際のクライアント要望にズレのあることが、削減の原因かもしれません。

コーディネーターを置かない会社では


派遣会社の登録者と、担当営業の間に、コーディネーターを置かない会社と言えば、r社、c社、c社と、またイニシャルが重複してしまいますので、辞めましょうね。

先に挙げたJ社にも、コーディネーターは置いていない様子です。

派遣会社が、コーディネーターを置かない場合、登録者が、ウェブサイトの掲示やEメール・SNSの求人情報を見て、応募することになります。

M社のその後は、仕事紹介について問い合わせられる電話番号もありません。

さかのぼること2022年、M社では、仕事紹介について、担当営業に様々な要求の電話を掛け続ける『モンスター派遣社員』が発生し、着信拒否されていることを悪びれもせずに話していました。

担当営業への圧力、それも電話を利用する迷惑行為レベルのクレームが多いために、M社は体制変更してしまったのでしょうか。

M社は、以前は、業務の掛け持ちや、契約期間前後の業務との兼ね合いに柔軟な方で、申し出れば、許可してもらえました。

しかし、今となっては、案件の担当営業からの電話・Eメールとも、私には、届かなくなっています。

長引く不況で、派遣会社の登録者が激的に増加し、担当営業の手が回らなくなってしまわないことを願います。

登録者の選択は?


コーディネーターの有無について、派遣会社の選択と全く一致します。

派遣会社の登録者の方から、コーディネーターの有無を選択することはできないためです。

コーディネーターの居る現場では、コーディネーターを介して、案件検討の段階から、担当営業に連絡を取ることが可能です。

また、コーディネーターから、求人情報を登録者の個々に紹介する場合、登録者自身が気がつかなくても、登録内容に合う案件を見つけ出し、応募する機会を作り出してくれるきっかけになります。

コーディネーターが居なくても、社外秘の情報は、担当営業から共有されます。社内選考(一次)に通り次第、担当営業と、案件の詳細について確認できます。

さらに、コーディネーターを置いていない派遣会社では、登録者の意に沿わない案件を勧められることは、無いに等しいです。

しかし、コーディネーターの有無にかかわらず、M社では、新規の登録者を優先して、業務に就けているとは、微かに聞いた噂です。

登録者は、案件の応募後、社内選考に通ってから、派遣先となるクライアントと話をしますので、表向きの関係は、変わらないことです。

登録者の情報が、担当営業がクライアントと折衝するために、仕事探しのすべてに掛かってくることになりますね。

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